停滞感を打破し、前に進むための3つのステップ

最近どうにも停滞感が強い。

何をするにしても前に進めている実感が得られず、どうにも突き抜けられず悶々とし、自分が成長できていないと感じている。「こんなはずじゃなかったのに」「一体俺は何をしてるんだ。」そんな言葉が首をもたげる。

僕自身、停滞感を覚えることは初めてではないし、恐らく多くの人が感じている一般的な感覚だろうとも思う。はじめてこの感覚に陥ったときは「努力が足らない!」などと精神論に走っていたけど、今はもう少し上手く向き合えるようになっている。

多少なりとも皆さんの停滞感打破のヒントになればという期待を込めて、今回はベック流の「停滞感を打破する方法」について紹介したいと思う。

■成果を手放し、じっくり機を探れ

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停滞感の主な理由は、成果を焦りすぎていることにある。

短絡的に、自分の行動の結果としてそれなりの成果(もしくは成長)が付いてくることを期待しているから、思った通りの成果が得られずに失望する。ひとつ行動を起こしたとき、想像以上に勢いがでないから停滞していると感じるのだ。

孫子の兵法、兵勢篇に次の様な一節がある

 善よく戦う者は、其の勢い険にして、其の節短し。勢いは弩を彍るが如くし、節は機を発するが如し

(口語訳)名将は攻めるときは激しい勢いで攻めたてるが、そのタイミングはよく見計って一気に行う。例えるなら、弓を引くように力を貯めて、タイミングを見計らって矢を放つ様なものだ。

勢いというのは闇雲に突っ走って生まれるものではないから、攻め時をよくよく見計らい、攻め時には一気呵成に攻める必要がある。ただし、機を見て敏に動くためには、常日頃から力を貯めておく必要がある。

そして、もうひとつ、攻め時が来ることをただ指をくわえて見ているだけでなく、自ら風を起こす必要がある。同じく兵勢篇より

 善く敵を動かすには、之に形すれば敵必ず之に従い、之に予うれば敵必ず之を取る

(口語訳)敵を動かそうと思うなら、敵が動こうと思う状況を作り出し、敵に囮を与えおびき出す必要がある。

つまりは、来たるときに向けて力を蓄え、動き続けることでチャンスを作り、蓄えた力をそのチャンスにぶつける必要があるということだ。

思えば、今の僕は求める成果に対して、あまりにも準備不足過ぎたし、チャンスを作り出すこともできていなかった。より厳密に言えば、勢いをつけるための努力もなしに、勢いに乗れないことに憤りを感じていたのだ。

まずは成果への執着を手放し、じっくりとチャンスを伺いながら力を貯める必要がある。成果を手放した時点で停滞感自体は影を潜めるかも知れないが、これを前進感に変えていくためには、次のステップへと歩を進めなければならない。

■まずは戦略を立てよう

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改めて先に挙げたことをまとめると、次の3段階に分けて成果を得るためのアクションを考える必要がある。

1.力を蓄える
2.チャンスを作る
3.チャンスに貯めた力をぶつける

ただ、無闇に「努力」を重ねても、それが的外れでは3のアクションには繋がらないため、意味が無い。チャンスを作るアクションも然りだ。この3段階のアクションを求める成果に照らして考える、則ち、求める成果を得るための戦略を描く必要があるのだ。

卑近な例を挙げるとすると、ブログをもっと多くの人に読んで貰いたいと思うなら、ただ闇雲にブログを書く(ことも必要だろうけど)だけではだめなのだ。

例えば、自分のブログの方向性を定めたり、文章力を向上させる努力をしたり、面白いと感じるブログの研究をしたり、必要な知識を学ぶために書籍を読んだり、ネタを仕入れるために現地現場に赴く必要があるだろう。アウトプットの質を上げたいのであれば、インプットを改善するか、アウトプットを生み出すための技術を改善する必要がある。これが力を蓄えるということ。

そして、チャンスを作る為には、色々とやってみる必要がある。色んな企画を立てて試してみるのもいいだろうし、リアルに出て行って知り合いを作るのも良いだろう。ただ、大多数の人と同じ事をやっていても、チャンスはなかなか生まれない。他と比較して尖っている部分がないと埋没するのは、ブログだろうと現実世界だろうと変わらないのだ。また、正解が何か分からない以上、色々と試しながら正解を求めていくというアプローチが必要となる

目指すべき成果に対して、どの様に力を蓄え、チャンスを作っていくかについて考えてみよう。そして、それらを具体的なアクションに落とし込み、現実的な計画で実行していこう

1.力を蓄えるー弾を込め、刃を研ぐ

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力を蓄えとはどういうことか?
大きく分けて2つあると思う。

一つは、弾を込めるということ。
もう一つが、刃を研いでおくこと。 

弾を込める

弾を込めるというのは、要するに自分が打てる手を増やすと言うことだ。

例えば僕の場合だと、企画を練ったり、アイデアを貯めておいたり、ブログを書き貯めて自分の思考を整理したり、Webサービスの立ち上げに向けてコードを書くことなどがこれにあたる。来たるべきその瞬間まで、自分の持ち弾を増やすのだ。

これらは一見成果に直結するアクションに見えるかも知れない。だけれども、僕はこれらのアクションに対して成果を求めることはしない。短絡的に一喜一憂するのではなく、大局の中の一手として、淡々とこれらのアクションを行う。アクションは同じものに見えたとしても、目的が違えばアウトプットは違ってくる。

刃を研ぐ

刃を研ぐというのは、自分自身の能力を磨くと共に、成果を出す為のプロセスを磨くと言うことだ。

かつての自分を振り返れば、それなりに本を読んでいたし、自分の専門分野に関する勉強もしていた。定期的な運動も出来ていた。勿論、時間が今よりあったというのもあるだろうし、自らの未熟さに対する焦りがあったことも否めない。

ここ最近、自分が成長するための機会を「時間が無い」とか「差し迫って困っていない」という理由で先送りにしていたのだから、当然成長は鈍化する。とても簡単な話である。

より厳密に言えば、「時間がない」のではなく、「成果に直結するアウトプットが最優先」だっただけだ。いや、この優先順位は時と場合によっては正しい。勉強馬鹿になって何も成果を出さないことはもっと罪だからだ。

この問題は「7つの習慣」で言うところの典型的な「P/PCバランス」である。木を切るのに忙しすぎた木こりが、斧の刃を研ぐ時間すらも惜しむ状況に酷似している。

生活を見直してできた時間を「アウトプット」に回していたのだけど、勇気を持ってここに「刃を研ぐ」時間を充てる必要がある。勿論、気晴らしに取られていた時間を「刃を研ぐ」時間に充てる必要もあるだろう。ただし、家族との時間を犠牲にしていた「アウトプット」の時間は家族との時間に戻すべきだろう。

また、自らの能力を磨くだけでなく、成果を出す為のプロセスも改善していくと良いだろう。これは、道具の使い方を見直したり、付け加えたりするだけでなく、不要な何かをやめることも含まれる

例えば僕の場合、企画やアイデアの管理や、アウトプットを出す為のプロセスを担っているEvernoteやToodledo、Togglといったクラウドサービスの使い方をブラッシュアップすることで、生産性を時には劇的に改善することができる。

また、地味だけれどTextExpanderのスニペットを登録したり、IFTTTのレシピを追加することで少しずつ改善を重ねていくことで、やがては大きな差を生むことになる。最後に、不要だと思うサービスを解除し、不要な記録を止め、重要ではないRSSやメール配信を止めることもまた劇的な効果を発揮する。

2.チャンスを作るー続けること、試すこと

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チャンスメイクと言えば、サッカーの優れた司令塔が絶好のタイミングでパスを放り込むシーンを思い浮かべるかも知れない。しかし、我々のチャンスメイクはそこまで劇的である必要はない。

まずはアタリマエのことを当たり前にこなせばいい何かを続けると言うことはそれ自体が凄いことだ。ブログを書き続けること、走り続けること、毎週のハングアウトを続けること、勉強を続けること・・・などなど、それがチャンスメイクになると思うのであれば、何はさておきそれをやり続ければいい

僕の場合だと、弾込めと一部被るが、ブログを書くこと、Webサービスのコードを書くことはチャンスメイクにつながると思うし、アシタノレシピや東京ライフハック研究会といった活動を当たり前に続けていくことは、将来への賭け金として十分にペイできるものだと思っている。

しかし、それだけでは足りないこともまた事実だ。
ふたたび孫子の兵法にお出まし頂くと、

凡およそ戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ

(口語訳)戦いは原則として正攻法を用いることになるが、状況に応じて奇策を用いるからこそ勝つことができる

つまり、正攻法の中に奇策を織り交ぜることは常に考慮すべきということだ。少なくとも、大多数の人と同じ事”だけ”をやっていてもチャンスは作れないことは心に留め置く必要がある。 

別に大きく賭けに出る必要はない。例えば、ブログで新しいコーナーをはじめてみるとか、今までは出向かなかった様な集まりに行ってみても良いだろう。Webサービスやアプリ作りに挑戦してみたり、fablabに行って21世紀のモノ作りを体験してみるのもいいかもしれない。自分の夢やビジョンを資料にしたためて、人に聞いて貰うなんて直接的な方法もある。

突破口は一つとは限らないし、自分が正解だと思っていたルートが間違っていたなんてことも大いに起こりうる。色々やってみて、その中で上手くいったことだけを続けるというアプローチが結果的には最短ルートになる場合もある。

試してみることに失敗はない(仕事は楽しいかね? p29) 

仕事は楽しいかね?」はこのアプローチを学ぶにはとても良い教本だ。もしも、チャンスメイクのやり方が全く思いつかないというのであれば、一度本書を読んでみることをオススメする。

【書感】改めて『仕事は楽しいかね?』は人生の座右の書であると確信した | Hacks for Creative Life!
仕事は楽しいかねはチャンスメイクの教科書!

3.チャンスに貯めた力をぶつけるー恐れず首を突っ込め

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この段階まで至れたのなら、アドバイスなんて特に必要無いはずだ。

強いて言うならば、チャンスというのは、得てしてその時の自分には難易度が高いものなので、それがチャンスであると認識したなら「恐れず首を突っ込め」といったところだろうか。

例えば、僕にはじめて書籍の執筆の話が来たとき、正直に言えば自信なんてこれっぽっちもなかったし、書き始めた時には全然筆が進まなくて死にたい気持ちだった。書籍が発売される直前まで「全然売れなかったらどうしよう、酷評ばかりだったらどうしよう。」などと不安に苛まれていた。仕事もそれなりに忙しかったし、gihyo.jpやシゴタノでの連載などもあって、後は寝る時間を削るしか無い状況だった。

本当は、もっと準備をしっかりしてから乗り込みたいところだったけど、チャンスというのはこちらの都合などお構いなしにやってくる。だから、とりあえず手を上げて、首だけでも突っ込んでしまえば、後は死ぬ気でもがけばどうにでもなるものだ。

■最後に

長くなってしまったので、最後に簡単なまとめを。

停滞感を感じているなら、まずは「成果を出さなきゃ」と成果に執着する気持ちを手放す。(特に短絡的に成果を求める行動を取っているなら尚のこと)そして、改めて成果を念頭に置きながら、次の3段階でアクションを洗いだし、現実的な行動計画に落とし込もう。

1.力を蓄える
2.チャンスを作る
3.チャンスに貯めた力をぶつける

弾を込め、刃を研ぎ、正攻法で攻めながら、色々とチャレンジしていく内に、きっとチャンスはやってくる。その時に恐れず首を突っ込もう!

参考記事

書いている途中で、実は以前から自分が言っていた「素振り」と「応募」という話と似ているなーとは思っていた。どちらかと言えば、今回書いた内容はその発展系の位置づけだとかなと。

 今一度、原点に立ち返るー「素振り」そして「応募」 | Hacks for Creative Life!
最近はこういう内面系の記事は「ほぼ日べっく」の方に書いていたので、こちらに書くのはなんだか久しぶり。今回書く内容は自分としても、このBLOGとしても非常に重要なことだと思うので、今日はこちらで書きたい …
素振りと応募についてはこちら

参考書籍

P/PCバランスについては7つの習慣をご参照あれ

仕事は楽しいかねはチャンスメイクの教科書です

ちょいちょい登場してた孫子の兵法なら

小さく賭けるなら、この本も良し

fablabに興味が有る人はこの本を読むとワクワクが止まらなくなるはず

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