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思い出深いオーディオブックの紹介とオーディオブックに纏わる思い出の昔語り

この記事は「オーディオブックアドベントカレンダー(オーディオブックの思ひ出(2023年))」に参加しています!(体調不良で投稿遅れてしまい申し訳ないです。。)

振り返ればオーディオブックと共に社会人ライフを歩んできたように思います。初めてオーディオブックを購入したのが2008年11月13日なので、かれこれ15年の付き合いになります。

ブログでも色々とオーディオブックについて記事にしてきたのですが、記事に出来なかった思い出深いオーディオブック或いはオーディオブックにまつわる思い出もあったりします。

今回は「オーディオブックの思ひ出(2023年)」の2023年を完全に無視して、思い出深いオーディオブックの紹介とオーディオブックに纏わる思い出について昔語りをしたいと思います。

オーディオブックの思い出

オーディオブックとの出会いは突然

オーディオブックとの出会いは2008年、勝間和代さんの著書「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」。当時はまだまだオーディオブック黎明期で、audiobook.jpもまだfebeという名前で、版元との提携が限られていたためか音源もかなり限られていたように思います。

社会人3年目ぐらいで「もっと仕事ができるようになりたい」と本を読みまくっていた時期でもあって、通勤電車でもランニング中でも読書ができるオーディオブックにかなり感動し、熱狂的なオーディブックファンが爆誕したのでありました。

新刊ラジオとブックナビゲーター矢島の大ファンになる

ブックナビゲーター矢島さんが引退されてから久しいのでご存知ない方も多いかも知れませんが、オトバンク社が運営する新刊.jpの新刊ラジオでブックナビゲーター矢島さんの大ファンでした。多分、2007年ごろからPodcastは聴取していました。

どれぐらい大ファンだったかというと・・

febeのオーディオブックアワードに行って憧れのあの人にあってきた

この記事にも書いたとおり、ブックナビゲーター矢島さんが司会を務めると言うことでオーディオブックイベントに会いに行ったぐらい大ファンでした。実は同い年で誕生日1日違いだったという。

その後出版イベントに遊びに行かせてもらったり、自分が主宰する勉強会「東京ライフハック研究会」で講師を務めてもらったりと懇意にさせていただいたのも良い思い出です。

ブックナビゲーター矢島さんの出版を祝いに文壇バー「月に吠える」に行ってきた

Audiobook.jpさんのご紹介で新聞やTVに出たり、イベントをやったり等

Audiobook.jpさんから紹介頂く形でオーディオブック関連の取材をワールドビジネスサテライト(テレ東)やニュースウォッチ9(NHK)、日経産業新聞からインタビューを受けたのも実に思い出深いです。

オーディオブックのオススメ利用シーン5選+シーン毎のオススメ本13冊

また、ありがたいことにオーディオブック関連のイベントに登壇させて頂いたり、東京ライフハック研究会でオトバンクの上田会長に登壇頂いたりと、オトバンク広報の佐伯さんには大変お世話になりました。

10/28『“耳”から思考回路を書き換える!完璧主義でいつも頭がいそがしい人のための習慣ハック術』で話したこと、イベントレポートなど #耳ハック

疲れ果てた電車の中で、考えすぎる思考を止めるために

流石に15年の付き合いともなるとオーディオブックが日常に溶け込んでしまっているので新たな感動みたいなものはあんまりないのですが、この15年の中で最も印象深いオーディオブックとの思い出が2つあります。

毎日終電帰りで疲れ果てており、本を読む元気すら残っていないときでもオーディオブックであれば苦もなく聴くことができました。疲れてるときに無理して読書せんでもええやんって思われるかもしれませんが、仕事漬けで”外界の情報”から遠ざかっているときに、耳から聞こえてくる”未知の世界”によってどれ程心が救われたかわかりません。

疲れ果てて終電のイスでうつらうつらしながらオーディオブックを聴いていたあの時間を、なぜだか今は凄く豊かな時間であったように感じているのです。

もう一つの思い出が、仕事でかなり精神的に追い詰められていた時に、頭のなかでグルグルと無限ループする思考をオーディオブックで止められた経験です。ネガティブな思考のループを断ち切るならストーリーモノが没頭できて良いのですが、心が弱っているときにはポジティブな気分になれる松下幸之助さんの「道をひらく」や、自分の座右の書である「仕事はたのしいかね?」なんかもよく効きました。

思い出深いオーディオブック厳選8選

座右の書「仕事は楽しいかね?」

先にも述べた通り「仕事は楽しいかね?」は僕の座右の書です。詳しくは以下のブログ記事をお読み頂ければと思うのですが、この本で出会った言葉の数々は今でも自分の仕事における羅針盤でありつづけています。

【書感】改めて『仕事は楽しいかね?』は人生の座右の書であると確信した

この記事を書いてから10年が経っていますが、それでもオーディオブックで「仕事は楽しいかね?」を再読したときにガツンと頭を殴られたような感覚は今でもよく覚えています。思ってた形と少し違うけど、自分の専門領域を磨き続け、子供の頃からの夢だった独立を果たせた大きな要因の一つが本書との出会いであったと思います。

心をえぐるエンタメ「夢をかなえるゾウ」

ベストセラーにもなった「夢をかねるゾウ」は書籍を読んだ人であっても是非オーディオブオック版を聴いてもらいたいです。というか、昔一度読んだ人であればオーディオブック版を聴くと結構ガツンと来ます。

「夢をかなえるゾウ」をオーディオブックで聞き直したら何だかガツンとやられた件

流石に40歳を過ぎてくると「人生変えたい」みたいなことは思わなくなってくるのですが、血気盛んな20代の頃に「人生を変えたい」みたいなことを思ってアレコレ試しては気がついたら元通りというのを繰り返していたので

「まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれへんていう『高揚感』を前借りして気持ちようなってもうてんねや。でもそのうち、そんな簡単に成功でけへんいう現実にぶちあたる。そんとき『先に気分良くなったんやから、その分返してもらいましょ』て返済をせまられて、ヘコむことになるわな。これを繰り返すことで、どんどんやる気がのうなってく」

みたいなガネーシャの言葉に思わずギクリとさせられてしまいました。先のブログ記事も10年前に書いたモノですが、当時は”変わりたい願望”だけがあって行動らしい行動も出来ていませんでした。

この10年の間にかなりアグレッシブに挑戦もしてきたし、心も体もぶっ壊したし、色々幸運が重なって独立する夢を叶えることもできたし・・と、まぁ後悔なく生きてこれたかなと思います。やっとガネーシャの言葉にギクリとしなくなったというか、そういう生き方ができたのも本書の影響があったんじゃないかと思います。

人生観が変わるビクトール・フランクル「夜と霧」

ナチスの強制収容所での出来事と綴ったビクトール・フランクルの「夜と霧」、ご存知の方も多いと思います。このオーディオブックはまじで生半可な気持ちで聴かない方が良いというか、人間の暗部を嫌というほど見せつけられメンタルをごっそり削られます。

極限状態や異常な環境下で人が変わって行く様と、それでも崇高さを失わずに生きられる様という絶望と希望を行ったり来たりする本書の内容に、多くの人は心を大きく揺さぶられると思います。

正直紙の本だと辛くて途中で読むのを辞めてしまっていたと思いますが、オーディオブックという半ば強制的に進められるフォーマットのおかげで最後まで完走することが出来ました。書籍で挫折した方は是非オーディオブックをお試しください。

脳がバグるゲーテ「若きウェルテルの手紙」

言葉の圧倒的な力を感じられるゲーテの名著「若きウェルテルの手紙」を一言で表すならならば脳がバグる本です。

いつのまにか自分がウェルテルになったかのように錯覚し、ウェルテルの苦しみに同調し、そして劇的な最後を迎えるウェルテルに対して強い憧れの気持ちを抱くことになってしまいました。

「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」

というゲーテがエッカーマンに語った言葉に激しく同意せずにはいられない。自分は「ウェルテル」と出会うべくして出会ったのだと思わずにはいられない強烈な印象を残す名著です。

ただ、メンタルが弱っているときにこれを聴くとまじで危険なので、心身ともに健やかなときに聴くようにご注意ください。

SF小説の金字塔「星を継ぐもの」シリーズ

オーディオブックの小説の中で好きなモノをひとつ選べと言われれば、僕は迷わず「星を継ぐもの」を選びます。そして、できることなら続編の「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」もまとめて一気に聴いて頂きたい。

「星を継ぐもの」単体でも非常に素晴らしい、面白いSF小説なのですが、「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」と続編に行くにしたがってスケールが何倍も大きくなって、見事なまでの伏線回収がなされ、最後に全てが繋がってかなりの爽快感が得られます。

現代の「AIブーム」を見越したかのようなゾラックというコンピュータが登場するのですが、正直81年に書かれたとは思えないわけで、SF小説家って未来予知でもできんのかなって驚くこと請け合いです。

泣ける自己啓発「君と会えたから・・・」

喜多川先生の本はオーディオブック版が出たら必ず購入して聴いているのですが、そのきっかけとなったのがこちらの「君と会えたから・・・」。青春とノスタルジーと悲劇と自己啓発が見事に融合した泣ける自己啓発本です。

【書感】今を精一杯生きたいと願うあなたへ『君と会えたから・・・』

今を精一杯生きること、生きていれば何だってできること、想いを受け継いでいくこと。そんな人生における大切な事を思い出させてくれる素晴らしい一冊ではないかと思います。

胸が熱くなる物語「海賊と呼ばれた男」

出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業に成長する物語で、幾度と無く窮地に追い込まれ、その度それらを乗り越えていく様に胸が熱くなること請け合い。

声優陣が豪華なので、普通にオーディオドラマとしてもめちゃめちゃクオリティが高いので、是非オーディオブックで聴いてみてもらいたいです。

ガチドキュメンタリー「サピエンス全史」

世界的ベストセラーのサピエンス全史はオーディオブックで聴くと、まるでNHKのドキュメンタリー番組のような趣です。

ホモ・サピエンスが如何に生態系を破壊してきたか、そしてそのホモ・サピエンスも実は小麦に家畜化されていたとか、なんとも刺激的な内容です。個人的には書籍で読むよりもオーディオブックの方がワクワク感が大きかったように思います。

さいごに

ということで、今回は思い出深いオーディオブックの紹介とオーディオブックに纏わる思い出についての昔語りをお届けいたしました。年末年始のお供に是非オーディオブックお試しあれ!



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