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2021年に出会った素晴らしき本5選

最初に謝らせてください。実は2021年はそれほど多く本を読めていません。

うつ状態となってからしばらく、落ち着いて本を読むことができなくなってしまい、休職期間中(1月〜2月中旬)には時間がたっぷりあったにも関わらず、1冊読み切るのがやっとでした。

そんな中、2021年前半はほぼ「ポッドキャスト」とりわけ「コテンラジオ」のバックナンバーばかり聴き込んでいました。コテンラジオは知的好奇心が減退していた当時の僕にとって、唯一残った「知ることの喜び」を得る行為だったと記憶しています。(そういう感謝の想いからサポーター会員になりました)

【全振り】コテンラジオのサポーター会員になったし、何なら最近コテンラジオしか聴いてない件【上等!】

本が読めるようになってきたのは2021年の夏頃から。それでもかなりの遅読であり、読了数はそれほど届かずでした。今回紹介する5冊は、そんなバッドコンディションの僕でも、アドレナリンがぶち上がって読む手が止まらなかった本なので、文句なしにお薦めできると思います。

すべてはノートからはじまる

このブログの読者の皆様ご存知の倉下忠憲さんの御著書です。ノートという概念をこれでもかと高解像度に解説し、これを読む前と読んだ後で「ノート」という言葉の背後に見える世界が全く違って見えるようになる恐ろしい本です。

ノートを自分の人生の相棒とすることが出来るか否かで、真面目に人生変わると思うので、まだ読んでいない人は騙されたと思って読んでみて下さい。(勿論騙してませんが)

実を言うと、この本がきっかけになって僕は読書習慣を取り戻すことが出来たように思っています。本書を読んだのが7月中旬頃で、それ以前は集中して本を読むのが難しかったのですが、本書を読む中で久しぶりに「自分が知りたいこと」を追い求めて次へ次へとページをめくる感覚を思い出すことができました。そういう意味でも思い入れのある一冊でもあります。

書評記事はこちら

【書感】「すべてはノートからはじまる」のファーストルック所感とプレゼント企画

TAKE NOTES!

How to Take Smart Notesの日本語訳版にして、今年2番目に衝撃を受けた本です。こう見えて、この手のノート術/情報整理術は割とやってきた人間のつもりでしたが、僕が持っていた数多の「うすらぼんやりした考え」が、ほぼほぼ言語化されていて、ものすごくスッキリしました。

殴り書きのメモと、一生もののメモ・・なるほど、そういう表現になるのかなるほどとか、そうそう、メモ取ってるだけじゃ理解はできないよね、まとめ直さないとねーとかとか。実に多くの「そうそう、それ、それが言いたかったの」が散りばめられていて大変よろしかったです。

Zettelkastenについて日本語で読める数すくない書物であり、何らかアウトプットをしていく必要がある、或いは知的生産/知的生活に興味があるという方であれば読んでおいて損はない一冊だと思います。

ライフハック大全プリンシプルズ

年の瀬が迫る頃に突如として降臨したライフハック本の新定番。というかですね、新書版のライフハック大全の時点でもう決定版だったんですよ。「ライフハック大全の先にライフハック本無し」と僕は堅く信じていたのですが、まさかこのような形で超えてくるとは思いもよらず。

一言で言えば、”ぼくらのLIEFHACK”がどういう物であるかがこの本に書かれています。原理原則が付与されたことにより、ライフハックとは何か、どういう在り方がライフハック的であるかが非常にクリアに示されており、ひたすら首を縦に振り続けるしかありませんでした。

とりあえず、”人生激変とか年収爆増とか言ってる系のライフハックTwitter垢”はこの本を読んでライフハックとは何かを一度考えてみて欲しい・・と思いつつ、まぁ、ライフハックは人それぞれだからこれ以上は言うまいと。ふむ。

LIFE SPAN

いわゆる生命科学の本で、生物にとって老いが避けることのできない運命などでは無く、いずれ治療される病気であるという主張が科学的裏付けと共に展開される様は、実に衝撃的でした。

ベストセラーのLIFE SHIFTは「最近寿命も健康寿命も延びてきたからこれから人生100年時代で考えよう」的な感じでしたが、本書は科学的裏付けを添えて「人生100年時代はガチだし、もっと行くんちゃうの?」と教えてくれます。

とりあえず、本書に書かれている老いへの対抗策は知っておいて損はないと思いますし、何なら本書読んでない人でもリーンゲインズやカロリー制限といった本書で言うアンチエイジング法を実践しているかもしれません。

生命科学の今(といっても洋書の和訳なので恐らく3,4年前)、今後の人類の老いや寿命、自分の健康寿命を伸ばすために取れる方策など、非常に面白い内容なので是非一度読んでみることをお薦め致します。

ちなみに僕は、次に類書の「LIEF SCIENCE」を読んでみようと思っています。

哲学と宗教全史

出口 治明さんによる俯瞰的に哲学と宗教の歴史についてまとめられた本であり、一つ一つの哲学や宗教のトピックは概略程度であり、体系的理解と言うよりは流れや関連性を理解するための本という感じでした。

各トピックに対して参考文献も挙げられており、本書を入り口として哲学や宗教について深く勉強していくことも出来そうですし、今までバラバラに理解していた個々の哲学/宗教トピックを関連付け統合させるという使い方にも良さそうです。

結構「○○大全」と銘打って中身はトピックを羅列しただけ・・みたいな本が多い昨今、本書は書籍としてしっかりした流れをもっている点も、僕の中では高評価なポイントでした。きっと、記憶/暗記のための本では無く、理解のための本だからなのだろうと思います。

最後に

ということで、今回は「2021年に出会った素晴らしき本5選」ということで2021年の読書を振り返りました。体調もかなり回復してきたので、来年はもっと多くの本とふれあっていければと思います。

紹介した本が参考になったなら是幸い!


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