一年と少し、「Fitbit Charge」を使ってきたのですが、先日不注意から故障してしまったので上位モデルの「Fitbit Charge HR」を購入しました。
この二つのガジェット、名前は似ているけど中身は全く別物・・というか、なんで僕は最初から「Fitbit Charge HR」を買わなかったんだと激しく後悔しました。
ということで、今回は「Fitbit Charge HR」が如何に優れたアクティビティ・トラッカーかを紹介してみたいと思います。
■「Fitbit Charge」との圧倒的な差
見た目はFitbit Chargeと同じ感じですが、気持ち細くなってます。
バンドの形状が違うのはぱっと見で分かりますが、一番の違いは心拍数を測るセンサーが付いたこと。
勿論、Fitbit Chargeでも行えた以下の機能は健在。
- 睡眠の自動記録
- 歩数、距離、階段を上った回数、アクティブ時間の自動計測
Fitbit Chargeとの違いは、心拍数を計測できること(PurePulse)と、エクササイズの自動記録(SmartTrack)の2点なのですが、これが思っていた以上に大きな差分でした。
心拍数が測れることで得られるメリットは以下の通り
- 安静時心拍数が把握できたり、1日の中での心拍数変化を把握できる(例えば、緊張を伴うシーンなどでは運動をしていなくても心拍数が上がる)
- 消費カロリー計算がより正確になる
- 心拍数ゾーンで運動強度がリアルタイムに分かるので、運動強度を意識したトレーニングが行える
- ウォーキング/ランニングが自動で記録され、それぞれのエクササイズ内での心拍数ゾーンの割合が把握できる
ライフログマニアな僕としては、心拍数が常時計り続けられるのも楽しいんですが、上で紹介した運動中に運動強度がリアルタイムに把握できるのと、自動記録されたエクササイズ毎に運動強度が見れたりというのがすこぶる楽しい!!
「お、さっきの一駅歩いた分で180カロリー消費したぞ、しかも20分間も脂肪燃焼or有酸素運動状態だ、ヒャッハー!!」
と、一般の方々が感じるかどうかはさておき、僕にとってはこれが「ちょっとした運動」のモチベーションになります。しかも、一週間に5回以上のエクササイズなどと目標を設定すると・・
Fantastic!!
1週間毎の目標達成度と総運動時間が分かるってのは、めちゃくちゃ気持ちいいですね。
ただ心拍数が計測できる、運動が自動識別されるだけで無く、計測結果にちょっとした分析や意味づけが加えられることで、運動へのモチベーションが劇的に向上するわけです。もう、Fitbit Chargeには戻れませんな。
■Fitbit Blaze、UP3、或いはApple Watchにしなかった理由
実は、Fitbit Chargeがお亡くなりになった瞬間「この際だからUP3に乗り換えるか、或いは心拍数だけならApple Watchでも測れるし、Apple Watchに一本化するか!?」とも考えました。
また、国内未発売の新作「Fitbit Blaze」をスマートウォッチ替わりに使うのもありかな・・という想いにも駆られました。平行輸入盤で三万円は安くはないのですが。
ちょっと状況を整理しておくと
- 次のAppleWatchが出たら買うつもりだった(タイムログやスケジュール/タスク管理に使いたかった)
- AppleWatchと同時並行で腕に着けるなら、UP3かFitbit ChargeHRじゃないと厳しい
- AppleWatchの心拍数計があればUP3やFitbitいらないんじゃ!?
- あ、でも、自動睡眠記録とか取りたいし、運動中も着けてたいからUP2かFitbit Chargeは欲しいな
ということで、まずは心拍数計の性能やら、それぞれのガジェットの特徴やらを調査してみました。
[i]Charge HRとApple Watchを比較してみた | アイドリングタイム
徹底比較!Jawbone UP3とFitbit Charge HRをレビュー ~基本機能編~
この2つのブログ記事から考えて、AppleWatchの心拍数計は10分間隔計測とイマイチ(ChargeHR 5秒間隔)だというのと、UP3は運動強度が測れないとか、カロリー計算に心拍数が反映されないということで、どうもFitbit ChargeHRが良さそうだぞ、という結論に至りました。
ってか、そもそも次のAppleWatchになってもどうせ電池は1日しか持たないだろうから、そんな物に24時間のアクティビティトラッカー的役割を一本化させようとか言う方が無謀。
つまり、純然たるアクティビティトラッカーとしての「Fitbit Charge HR」と、その他スケジュール&タスク管理、タイムトラッキング等マルチな用途のスマートウォッチ「Apple Watch」併用こそが最強であると。(まだApple Watch持ってませんが)
ちなみに、運動時の計測よりも睡眠記録を重視したいとか、Apple Healthに情報を一元化したいとか言う場合は、UP3がお奨めです。(fitbitは恒久的にApple Healthに対応しないことを表明)
で、もう一つの選択肢、Blaze先生ですが・・・
もしも、Apple Watchでタスク管理やりたいとかってのが無ければ、Blaze先生に一本化するという手もあったのですが・・・、まぁ、とりあえず今回は見送りですかね。
日本未発売だし。保証効かないし。Fitbitシリーズ壊れやすいし。
■お亡くなりになったFitbit Charge
ここで余談ですが、fitbitシリーズの壊れやすさについて補足しておきます。
今回の故障原因は、ネジが1本吹っ飛んで、本体カバーに隙間ができたいたところに、誤ってFitbit Chargeを着けたままシャワーを浴びてしまったことが致命傷となりました。
そもそも、ネジが吹っ飛んだのも、バンドが切れかけて本体がゆがんできたからなわけでして・・
その他にも、ボタンが割と早い段階で折れたり、ラバーなカバーがめくれかけたりと、色々強度に問題はありましたが・・・
1年以上、ずっと着けっぱなしで雨の日も風の日も耐えてくれたのと、最終的にとどめの一撃を加えたのは自分なので、今回の故障は致し方なしかなと。
■セットアップはえらく簡単
Fitbitシリーズの良いところは、セットアップがえらく簡単な所。
まずもって、付属品がえらくシンプル。
本体は特にセットアップ不要。充電でもしつつ、アプリを起動します。
アカウント管理画面から「デバイスを設定」を選択し、「Charge HR」を選びます。
後は、次へ次へと進めていき、
Charge HRとのペアリングが行われ、自動で諸々のセットアップが行われます。
セットアップが数分で完了して、画面の指示の通り、手首から指1本分ほど空けた所に装着。
Fitbit Chargeの時には結構ゆるめに着けていたのですが、Charge HRは所定の場所に少し強めに装着します。
ちゃんとセンサーが密着していることを確認!
■最後に
最初は心拍数が測れるだけでしょ、程度にしか考えていなかった「Fitbit Charge HR」ですが、使い始めてみて心拍数を使ってモチベーションを高める仕組みの数々に脱帽の限りです。
運動の自動識別も、最初は必要性を感じていませんでしたが、実際に使ってみると一駅歩くとか、子供との散歩とか、家族でお出かけといった日常のちょっとした運動もウォーキングとして記録してくれるので、休日の夜などに「おー、今日はこんなに良い運動になってたんだ!」と、ちょっとした喜びを得られます。
勿論、毎日ランニングしたり、ジムに通ったりできればそれに越したことはないのですが、そういった意識的な運動だけでない、日常に潜む「ちょっとした運動」を見える化し、モチベーションをアップしてくれるというのは凄く有り難いですね。
日々の運動の動機付けにアクティビティトラッカーの購入を検討されている方であれば「Fitbit Charge HR」はかなりお奨めできる逸品だと思います。