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「いつかやろう」を辞めたらキャンプデビューしていた話

いつか時間が出来たらキャンプデビューしたい

そんな想いを抱いてからしばらく、時間など一向にできず、行動に移すこともなく、気がつけば40手前まできてしまいました。

結論から言えば「いつかやろう」を放棄した結果、今年キャンプデビューができた訳ですが、そこに必要だったのは「時間」ではなく、「自分がやりたい事を優先する」ことでした

今回は「自分がやりたい事を優先する」ことが出来るようになったきっかけや心境の変化、或いは自分の中にあった一種の呪いとも言える「思い込み」を如何にして手放したかについて述べてみたいと思います。

考えを変えたきっかけはうつ病になり「欲求」がなくなってしまった経験

ご存知の方はご存知の通り、2020年の末頃にうつ病になってしまい、2021年の1月から1ヶ月半の休職を経験しました。

その頃に「○○をしたい」という欲求が悉く消え失せ、仕事から引き剥がされた自分はまるでもぬけの殻でした。自己嫌悪と不安に苛まれ、無力感に打ちひしがれ、ただ毎日何もしたいこともなく、何もせずに暮らしていました。

休職した当初は、休み中のルーティンを組もうとしたりもしていましたが、どちらかというと「やりたい」という欲求よりも「何かしないと」という義務感の方が勝っていたように思います。

1週間ほど休んだあたりからPodcastやBlogをやりたいという欲求が出てきて、そこからPodcastの音質向上のために新しいマイクとオーディオインターフェースを購入したり、復職後にはなりますがYoutubeをもっと頑張ろうとミラーレス一眼を購入したりもしました。

ただのストレスからくる物欲と言われればそうかも知れませんが、メンタルがどん底の時には物欲すら消滅していたので、欲しいとかやりたいといった欲望が再び現れたことに安堵し、その物欲を押さえ込むよりむしろ「よし、いいぞ!やってやれ!」という気持ちの方が強かったように記憶しています。

今までは欲求に従うということは、理性的でなく悪いことのように思っていたのですが、一度それを失って取り戻してからは、「欲求」は大切に扱われるべき「自分の声」であると感じるようになりました。

これはとても大きな変化だったと思います。

40歳以降の残された時間を考えた時、自分のやりたい事を優先すべきだと思った

もう一つの大きな変化としては、40を手前にして「本当にこのまま老いていって良いのか」を自問自答するようになったことが挙げられます。休職以前のような働き方を50過ぎてやるのは流石に無理ですし、このまま年を取っていけば出来ることにも段々と制約が出てしまいます。

いつかやろうと先送りにし続けていたら、気がつけばそれをやる時間も体力も無くなっているかもしれない。そんな風に考えはじめた途端、今やらない理由である「時間が無いから、お金がないから」が凄くちっぽけに思えてきたのです。

2021年〜2022年に掛けてはじめたこと(再開したこと)をざっと並べると

  • Youtube
  • キャンプ
  • ギター
  • スキー/スノーボード
  • DTM/ボカロ
  • ゲーム

などなど。ギターとDTMは中々やる時間が取れていないのですが、Youtubeは2021年からはじめてかなり「生活の一部になった」感がありますし、8年ぶりぐらいにスキーを再開し、念願のキャンプデビューを果たすことができました。

ゲームをやるためにWindowsPCをゲットし、「Age of EmpireⅣ」と「信長の野望 新生」を5月から数えて半年で560時間、月平均93時間プレーするなど・・・いや、これはちょっとやり過ぎたと反省してますが・・。

それでも、かつての自分なら「ゲームなんて時間の無駄」と決めつけて、そもそもゲームをプレーしないか、プレーをしたとしても「なんて無駄な時間を・・」と自己嫌悪に陥っていたことでしょう。

それが、今では「ナイス気分転換!」とばかりに、ゲームに興じた自分を褒めちぎっているわけです。

どうせやるなら変なフィルターなんて通さず、しっかり楽しんで、しっかり気分転換して、自分がやりたい事に没入できたことを喜んだ方が人生楽しいじゃないっすか。

理想の暮らしは晴耕雨読、それは無理でもやりたい事をできる範囲でやる

ちなみに、僕がやりたい理想の生活はなんなのかっていうと、

  • 田舎で本を読みながらブログを書いたりする晴耕雨読生活
  • ソロキャンプ道具一つ持って日本全国や世界を旅をして写真や動画を撮って回る生活

みたいなのに憧れるわけですが、僕が今仕事を辞めてしまえば一家路頭に迷ってしまいますし、今すぐ仕事を辞めてどうこうというのは流石に無理です。

じゃぁ、どうするかっていうと、取りあえずやれることからやってみようと。

YouTubeはじめるだけならiPhone一つあればいけるし、画質に拘るって言ってもカメラがあれば良し。キャンプなら週末でもいけるし、スキーも頻繁には無理でも、年に数回ならいけなくはないわけです。

今の仕事は相変わらず忙しいし、ストレスフルやけど、それでも1日1−2時間ぐらいはアウトプットの時間を確保できてるし、週末も休みは取れてるし。その範囲の中で、やりたいことを家族に迷惑掛けない範囲でやりたい順にやっていけばいいやんって思うようにしています。

キャンプデビューを果たすまでにやったこと等

2022年にキャンプデビューを果たしたわけですが、そこまでには長い道のりと試行錯誤がありました。

というのも、僕は車を持っていないのでキャンパーあるあるの「車に積みっぱなしにしておく」というのが出来ないわけです。横浜の家の限られたスペースで、少しずつキャンプグッズを買いそろえて行きました。

まずは、2021年の秋頃にデイキャンプデビュー。キャンプ用の折りたたみのイスやテーブル、焚き火台から買い始めました。

まずは焚き火と珈琲があればいいかなと、最小限のグッズを買いそろえました。

次に、2022年に2度グランピングに行きました。キャンプ道具が一式揃っているので手ぶらでイケますし、焚き火しながらお酒を飲むことも可能です。何より一番かさばるテントがなくてもキャンプ気分が味わえます。

このグランピング経験の中で、自分の中でハンモック読書が外せない条件だなと思う様になりました。しかし、ハンモック泊は腰に負担が大きく、テントとハンモックの両方というのはちょっと大変過ぎるなと。

そして、遂に理想としているハンモック型テント「Haven Tent」に出会い、ガチキャンプデビューを決意します。クラウドファンディングで購入したため、届いたのが2022年7月末。

はじめてのキャンプでは、あれこれ要素を詰め込みすぎてしまい、準備に4時間、撤収にも2時間程度の時間が掛かってしまいました。アーリーチェックインやレイトチェックアウト等も考えていなかったので、設営や料理、片付けに追われてしまい、キャンプの本来の目的である「ゆっくりする」ことが出来ませんでした。

例えば、タープというか、拠点。

ぶっちゃけ、ソロキャンプならHaven Tentについているフライシートで雨風しのげますし、タープ無くても困りません。2回目はソロキャンプだったので、思い切ってタープや敷物等を無くし、屋根無しのイス、テーブル、焚き火台のみで構成したところ設営/撤去も大幅に楽になり大正解でした。

キャンプ飯も、張り切ってメスティンでご飯炊いたり、結構手間だったりします。2回目のソロキャンプでは、思い切って晩ご飯はスーパーで買ったおにぎりに切り替えました。

ホットサンドは美味しいんですが・・ソロキャンだと材料が中途半端に余って面倒くさいし、何よりホットサンドメーカーが割と重くてかさばります。ということで、ここもスーパーで買える美味しそうな惣菜パンに切り替え。

重要な事は焚き火を見ながらビールを飲んでChillすること。僕に必要なのはおしゃれなキャンプ飯ではなく、Chill時間のビールにあう酒の肴です。

飯ごう炊さんをおにぎりに切り替え、調理法を焼き一択にすることで相当な時間がChillに回せてしまいます。

朝もホットサンドではなく、既製品なパンに切り替え、目玉焼きだけ焼いてカップスープにお湯を注げば時短&荷物も減らせてGoodです。まぁ、ホットサンドもたまに作ると思うけど・・。

2回目のソロキャンプでは、アーリーチェックインとレイトチェックアウトを組み合わせ、設営/撤去の時間を短くしたことでかなりの時間「自然の中でゆっくり過ごす」ことができました。

色々な試行錯誤の結果、僕にとって重要なキャンプの要素は

  • 自然の中でゆっくり過ごす
  • 焚き火を見ながら珈琲 or ビールでChill
  • 手間が掛からないキャンプ飯(酒の肴)でゆっくり焚き火とビールを楽しむ
  • ハンモック読書

であるなと。

[0117 : 初ソロキャンプは8月のガチキャンプデビューの反省を活かしてかなり満足度大だった]

2021年から足掛け1年ぐらいかけて、デイキャンプ⇒グランピング⇒キャンプデビュー⇒ソロキャンプデビューとステップアップしていったことで、収納スペースの問題や時間の制約を最大限考慮した最適なキャンプスタイルが見いだせつつあるように思います。

さいごに

今回は、「いつかやる」をやめて「自分がやりたい事を優先する」ようになったきっかけや心境の変化、思い込みを如何にして手放したかについての話と、キャンプデビューに際しての試行錯誤について述べました。

  • うつ病になったことで一度「欲求」を失ったことで、欲求は大切にすべき「自分の声」だと気付いた
  • 40歳を手前にして、お金や時間の制約よりも、気がつけばそれをやる時間も体力も無くなっているかもしれない恐怖が勝った
  • 以前なら無駄な時間と決めつけていたゲームを、今は罪悪感無く遊ぶことができる。やりたい事を、しっかり楽しんで没入できた事を喜ぶ方が人生楽しい
  • 勿論お金や時間に制約はあるけれど、限られた時間の中で、家族に迷惑を掛けない程度に、やりたい事をやりたい順にやっていけばええやんって思う様になった
  • キャンプデビューに関しては、徐々にステップアップしていった事で、収納場所の問題や時間の制約を考慮した最適なキャンプスタイルを見いだせつつある

もしもあなたが「やりたいこと」に対して「いつかやる」「お金や時間の制約があってできない」と先送りにしているのだとしたら、是非一度冷静に「いつかそれは出来なくなってしまわないだろうか」「今の制約の中で、何か工夫をすればできないだろうか」と考えてみてください。

いつか「”完璧な”やりたいこと」をやるよりも、「”今できる”やりたいこと」をはじめてみるのが良いのではないかと思います。


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