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【雑記】心の深呼吸、空気の記憶

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先日大阪の実家に、家族を連れて帰省をした。

近頃仕事が忙しいというか、ストレスフルな状況が続いていてかなり心が荒んでいたので、遠出をすると、良くも悪くも強制的に思考が切り替えられたのでこの帰省自体も良かったんだけど、一つ印象的な出来事があったので、それについて記しておきます。

それというのも、太子温泉っていう地元の人以外は殆ど知らない昔ながらの温泉リゾート(今のスーパー銭湯の走りみたいな、健康ランド的なサムシング)のこれといって特徴のない露天風呂で、えもいわれぬノスタルジー感を感じたという、まぁ僕以外の人にとってはどうでもいい話なんですけどね。

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たしか中学生の時に部活の合宿とか言って、中学校の校舎で寝泊まりして、夜は太子温泉に行って・・みたいなカタチでたまーに利用していた施設ではあるのだけど、そこで感じた感覚はどうも場所に対する郷愁ではなさそう。

露天風呂に浸かりながら、目を閉じて深呼吸をし、大阪らしからぬ山林とせせらぎのマイナスイオンをより深く感じて(感覚的な話なので本当は多分マイナスイオンではない)、一体この感覚は何なのだろうと想いを巡らせる。

「あー、空気だ。」

何度目かの深呼吸でたどり着いた答えは「空気」。うちの地元は発展という言葉から取り残された、大阪の片田舎の町。幾度と無く吸っては吐いてきた、この空気が「懐かしい」感覚の原因だった模様。

ということで、何度もその空気を吸っては吐いて、頭の中を空っぽにして、心をニュートラルにする。

実家の近くの公園は、昔と同じ遊具がそのまま残っていたけれど、丸い回る遊具は老朽化したからか回らないように溶接されてしまっていたなぁ。でも、気怠い6月の蒸し暑さと、大阪とは思えない静けさは相変わらずだったな、なんて思い出しながら。

町には本屋がなくて、当時はインターネットもなくて、週末家族で郊外型のちょっと大きめの本屋に行っては、コンピュータ関連の雑誌や本をかじりつくように読んでいたことを不意に思い出しては、あの時遠くに感じていた世界で今は生きてるんだよなぁってことに思い至ったり。

今携わってる仕事はかなり大変なんやけど、それでも小学生時分「どうやったらプログラマーになれるんやろう」「どうやったらコンピュータを使った仕事が出来るんやろう」って分からないなりに道を探してたことを思えば、なんか弱音を吐くのも昔の時分に悪いような気にもなって。

「うん。もうちょい頑張ろっか。」

そう心の中で呟いて、風呂から上がる。中学生の頃から変わらずそこで動き続けてる「デイトナUSA」や「ワニワニパニック」の筐体を横目に見ながら、蒜山(ひるぜん)ジャージー牛乳をぐびっと行く。(大阪なので地元な牛乳は存在しない)

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頭の中では「休みの時は仕事のことを忘れて、ちゃんと心を安めないと」ということは分かってるつもり何やけど、最近頭の片隅でずっと仕事のことを考えていて、ちょっと心が硬直化しかけてたかなと反省。

残念ながら、気軽に地元にも帰れないし太子温泉には行けないけど、休みの日に何らか「心の深呼吸」ができる工夫はしておきたい。それは多分、温泉でもスポーツでも息子ちゃんと新しい何かに挑戦してみるってことでも良いと思う。

それから、忙しくてももう少しブログとか書く時間を確保せんとね。この記事1ヶ月半ぶり位の更新やけど、やっぱり仕事以外の事に頭使うのって切り替える意味でも大事やなと、記事を書いてて感じた所存。

しなやかに、おおらかに、もちっと気楽に生きていこう。

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