かつてSkyDriveと呼ばれていた頃は自動同期の仕組みがなかったり、操作感が悪かったりでほとんど使っていなかったのだけど、OneDriveにリニューアルされてからかなり使いやすくなったのでかなり重用している。
無料で使える容量もGoogleドライブに対向して今後15GBまで増設される予定で、追加容量の月額も100GBを799円から190円になるという。(2023年1月14日追記、現在はGoogleDrive15GB無料で100GB250円、OneDrive5GB無料、100GB225円)
Dropboxは無料で使える容量が2GB、追加容量の月額が100GBで1200円。
Dropbox連携アプリという強みはあるものの、個人が複数デバイスでデータを同期する用途であれば、GoogleドライブやOneDrive、Copyの方がコストパフォーマンスは高い。
付け加えると、OneDriveはoffice365とのインテグレーションでほぼ「Googleドライブ」相当の機能を有する様になり、Word,Excel,PowerPointなどのファイルをオンラインで共同編集できるなど機能強化がめざましい。
(まぁ、デスクトップ版ほど高機能でないのは仕方ない)
今回は、最近僕が重宝しているOneDriveの共有機能について紹介してみる。
■仲間内への写真やムービーの共有にOneDriveが便利
最近、仲間内への写真・ムービーの共有にOneDriveを活用している。
友達と旅行に行った時の写真や、先輩の結婚式のムービー一式、勉強会なんかで撮影した写真の配布などなど、限られた仲間内だけに写真や映像をシェアしたい場面というのは意外に多い。
OneDriveを使っている理由はファイルアップロードの容易さと、共有リンクのサムネイル表示の見やすさ、フォルダ一括ダウンロードやファイルを選択してのダウンロードなどのダウンロード方法のバリエーションの多さなどが挙げられる。
なにより、無料で使える容量もDropboxに比べれば多いし、いざという時には月々190円で100GBまで増設できるのが有り難い。
簡単に手順を紹介すると・・
アップロードしたいファイルをローカルマシン上の同期フォルダに配置するだけで自動的にファイルがアップロードされる。この辺はDropboxと同じ。
また、OneDriveのWeb画面にファイルをドラッグ&ドロップする形でもファイルアップロードが行える。複数ファイルまとめてアップロードもできるのが便利。
写真や動画、ファイルをアップロードしたフォルダを共有したい場合はメニューから「共有」を選択し、
「リンクの取得」を選択すると共有リンクが取得できる。リンクは「閲覧のみ」や「編集」などの権限設定を行う事ができる。
共有リンクは、友人とやりとりしているLINEやFacebookに貼り付けたり、イベントならイベント後のフォローメールにURLを貼り付けて展開する。共有リンクはフォルダ、ファイルどちらでも作成することができる。
■共有先での見え方
共有先での見え方や操作感って結構大事だと思っている。
実際どんな風に見えるか知りたい方は以下のリンクを開いて欲しい。
例えば、全ての人にとって全ての写真が必要な訳ではないかもしれなくて、必要な写真を何枚か選んでまとめてダウンロード出来る機能なんてのは、すごく大事な機能だと思う。(Googleドライブだとできるけど、Copyだとできない)
勿論、全部の写真が必要な人はフォルダ毎一括ダウンロードをすればいい。
スマホからクラウド上にある写真がいいかんじにサムネイルやスライドショーで見れて、動画もダウンロードすることなく再生出来る。
スマホからダウンロードすること無く写真や動画が見られるのは、LINEなんかでの共有に力を発揮する。
Dropboxだと似たようなことができるんだけど、Googleドライブはファイルのサムネイルがないし、Copyはサムネイルが小さすぎる。写真ファイルを開けば、中身が何かを確認できるが、やはりそれなりの大きさのサムネイル表示がある方が嬉しい。特に、写真を選択してダウンロードする場面なんかではこのサムネイル表示の有無がかなり大きな問題になる。
■DropboxとGoogleドライブ、OneDrive、Copyの併用
実際の所、僕はこの4つのオンラインストレージサービスを併用しつつ、全てを無料アカウントでまかなっている。
- Dropboxは、個人的な作業フォルダとチームでのファイル共有に用いている。執筆原稿、講演資料、イベント開催時の仲間とのファイル共有などに用いている。決め手はやはり連携アプリの豊富さ(特に執筆原稿に効く)と、みんながDropboxを使っているので共有フォルダとして利用しやすいというのがある。
- Googleドライブは、主にはアシタノ、東ラ研のメンバーとGoogleDocsのドキュメント、スプレッドシート資料の共有に用いている。MS-Office代わりに使っている+同時にスプレッドシートを編集した場面なんかがあるので、タスクや課題の共有なんかにすごく役立つ。Gmailアカウントは皆持っているので、Gmailアカウント毎に権限設定できる点は大きい。その他、勉強会後に資料配付を行う場合もGoogleドライブを用いている。
- OneDriveは今の所、写真と動画の共有にのみ用いている。サムネイルが見やすく、複数ファイルを選択して一括ダウンロード出来るのが素晴らしい。逆に、共有フォルダを複数人でシェアするとか、細かくユーザ毎に権限管理を行うというのは、OneDriveではちとめんどくさい。
- Copyは今の所はOneDriveの補完的な位置づけだ。無料で使える容量も大きめで、ほぼOneDriveと同じような事ができる。唯一の難点は、複数ファイルを選択して一括ダウンロードする機能が無いことだろう。大きめのファイルを単発であげたりやり取りしたりする用途にはモッテコイだと思う。
多分、一番最初に容量が枯渇するのが昔からの蓄積があり、他者とフォルダ共有を行う事が多いDropboxと写真や動画を大量にUPするOneDriveだろう。OneDriveは冒頭にも書いたとおり、100GBで月190円とかなり安価になるので、いずれ課金することになるのではないかと思っている。
■最後に
今回は、仲間内への写真・ムービーの共有に用いているOneDriveについて取りあげた。
大体どのサービスも「自動同期」や「フォルダ共有/ファイル共有」の機能は備えており、「共有されたアイテムをネット上で閲覧、再生する」こともできる。
ただし、サムネイル表示の美しさや、選択したファイルだけをダウンロードできる機能などは、OneDriveが他のオンラインストレージよりも優れている点で有り、このために写真や動画の共有に関してはOneDriveが他よりも優位だと言える。
本文には書かなかったが、Windows8にインテグレートされたり、WindowsPhoneとのデータ同期ができたりと、MSのエコシステムに深く組み込まれているので、Windowsユーザーにとって使い勝手はかなり良いのではないかと思う。
逆に、対応アプリの少なさ、利用ユーザの少なさなど、DropboxやGoogleドライブと比べたときのデメリットがあることも確かなので、ケースバイケースでオンラインストレージを使い分けることをオススメしたい。
参考書籍
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