今から遡ること4年、2010年の7月25日に東京ライフハック研究会の第1回を開催した。
右も左も分からず、兎に角「ライフハックをもっと身に付けていきたい!」という個人的欲求のもと、当時新興ブロガーとしてイケイケだった勢いに任せて立ち上げに踏み切った。
当時思っていたことは
ライフハックや仕事術に関してあれこれ勉強する会ではあるのですが、何より大切にしたいことは”実践する会”であることです。特に読書などのインプット偏重や、Blogなどのマイペースに書くアウトプットに偏りがちな人にとって不足しがちな、”リアルタイムアウトプット経験”と”他者とのセッションの中で新しい価値を生み出す経験”を詰める場所でありたいと考えています。
ということ。要するに「本読んでばっかりじゃつまんないから、もっと実践する場が欲しいぜ!!」というのが設立趣旨。今でもリアルタイムアウトプットというのは凄く大事にしてるから、初志は貫けているのかも知れない。
■全ては今日を精一杯頑張っている仲間の為に
会を立ち上げてから4年が経ち、次でやっとVol.12を迎えるという割とおっとりした開催頻度ではあるけど、僕は今後も細々とでいいのでこの会を続けていきたいと思っている。
僕にとって東ラ研は今も昔も「今日を精一杯頑張ってる仲間の為の場所」であり、仕事で役立つライフハック/仕事術を皆で一緒に練習するための”道場”みたいなものを目指している。
ライフハックや仕事術はあくまで道具でしかないけど、それを知っているかいないかでアウトプットや情報管理の質、ひいては人生全体の質が大きく変わる。
例えば、仕事に追われまくっていた僕はGTDの概念を知り、その管理スタイルと取り入れたことで、管理出来る情報・行動の量が飛躍的に伸びた。更には”自分の脳の外で管理出来ているから細かいことは忘れても大丈夫”という心の平安を得ることまでできたのだ。
しかし、それが出来るようになるまでには相当な練習と試行錯誤を必要とした。何度も原典にあたり、ネットで調べ、東ラ研の仲間達と語り合い、教えあった。
東ラ研では「アイデア出せって言われるんですけど、なかなかおもいつかないんですよねー」「あー、それならこういうやり方がいいんじゃない?」みたいな会話が普通に飛び交う。プレゼンをやれば当然の様にフィードバックが貰える。
現場で仕事術やライフハックを実践している人達が集まって、教えあい、学びあうことができることが東ラ研最大の魅力である。テーマを決めて講演とワークは行うけれど、その実、最大の効果は参加者一人一人が持っている活きたライフハックのシェアにあると信じている。
東ラ研でやってることは一見些細な事であるし、地味なことだと思う。しかし、その些細な改善の積み重ねが、やがては大きな変化を生む。そして、そう信じている人達がこの場所に集まる。
逆に言えば、一発で人生が変わるような成功の秘訣とか、凄い人になるための奥義とか、そういうのを求めている人にはかなり退屈な場所だと思う。勿論、そういう要素も人生には必要な時もあるだろうけど、それは東ラ研の仕事ではない。
■思い出深いVol.4のあの頃と、今
次回Vol.12では、vol.4で講演してくれた立花さん(@ttachi)が3年の時を経て再登板してくれることになった。厳密に言えば、立花さん自ら「久々に東ラ研で講演したい!」と言って下さったわけで、なんとも有り難いことだと思う。
3月30日 東京ライフハック研究会Vol.12 「目標達成と習慣形成の技術」(東京都)
昨年の12月に東ラ研Vol.11から少し時間が空いてしまいましたが、東ラ研vol.12を3月30日に開催します! 今回のテーマは「目標達成と習慣形成の技術」です。 講師はVol.4以来の登壇、立花岳 …
目標達成と習慣形成の技術
立花さんとの出会いは、2010年の夏。東ラ研を立ち上げた直後ぐらいだ。お互いブログは知っていたけど、はじめてあったのはある焼き肉オフでのこと。(@goryugoともこの頃出会った)
立花さんは当時まだプロブロガーでもフリーランスでも作家でもない、企業勤めの上級マネージャ職。ブログ「No Second Life」を今ほどメジャーではなかったが、僕をはじめコアなファンが既に多く存在した。
ただ、この頃から立花さんは、仕事をバリバリこなしながら、沢山本を読んで、ブログも毎日かなりの文量を書いていた。更には色んな習慣もモノにして「なんかすげーよ、このシャアのアイコンの人!!(※)」と畏敬の念と興味を抱かずにはいれない存在であった。
※当時、立花さんのアイコンはシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)だった
そして、出会ったその場で僕らは意気投合。立花さんは「おもしろそう!」という理由だけで、東ラ研のスタッフになってくれた。その頃には独立を決意されていた立花さんは、東ラ研Vol.4の講師役を買って出てくれた。
実はこのVol.4が立花さんとしても最初のセミナー形式の講演で、(仕事で人前で話す機会があったとは言っていたものの)はじめてとは思えない落ち着きと、人を引き込む魅力的なプレゼンで会場の空気を一気にもっていったあたり、本当に凄いなと。
この時の会のテーマは「手帳」で、立花さんは「目標達成のための手帳術」を題材に講演をしてくれた。実にシステマチックで、合理的なやり方であり、手帳マニアの僕としては実に興味深い内容であった。
しかし、それ以上に驚くべきは、この時話されていたご自身の目標を、3年3ヶ月が経過した今殆ど全て達成されているということだろう。独立し、本を執筆し、セミナーを開催し、立花さんが目指す「自由な生き方」という奴を見事に体現したのだ。
僕もこの3年3ヶ月の間、SEとして死線をくぐり抜けて大きく成長し、ブロガーとしても本の執筆やアシタノレシピの立ち上げなど、実に多くの得がたい経験をしてきたと思っている。
しかし、その実、「自分の目標がきちんと達成できたか?」「目指す生き方を実現し、なりたい自分になれたか?」と問われれば途端に自信が顔を引っ込めてしまう。体重は増加の一途を辿り、悪癖を直すこともできず、夢の実現はまだ遠い。
Vol.12での登壇のお話を頂いた時、僕の中ではすぐにこの「3年3ヶ月の差の謎」に迫りたいという想いが芽生えた。立花さんに依頼を投げたのはこくちーずにも書いたこの一文だ。
立花さんが、独立前から今日に至るまで、どんな目標をたて、戦略を練り、 どうやってアクションを管理し、実行したのか?
その中で新しくはじめた習慣、やめた習慣は何か? どうやってそれらを管理したのか? 習慣を継続するためのコツや、モチベーション維持にどんな方策を採ったのか?
僕が抱えている疑問の内、いくつかは既に察しがついているが、まだ答えが見つかっていないものもある。今現在、僕にとって「3年3ヶ月の差の謎」はミッシングリンクのままなのだ。
僕は何とかしてこの「3年3ヶ月の差の謎」を解き明かし、その成果をVol.12のワークにぶつけたいと思っている。Vol.4以来、3年3ヶ月ぶりに立花さんとタッグを組ませてもらう僕にとって、念願であり、何とも心躍るチャレンジである。
■それでも僕は東ラ研を続けたい
当時一緒に東ラ研を立ち上げたメンバーは、殆どが今は別の道を歩んでいるが、今でも残ってくれているメンバーもいる。最初からずっと参加してくれている常連さんもいれば、「久々に参加します!」と言ってたまに参加してくれる人もいる。そうやって、時折フラッと帰ってこれる場所だと思って貰えてることが、ちょっと嬉しい。
僕はこの4年という月日の中で、東ラ研をやっていたから出会えた仲間がいて、時に教えあい、時に切磋琢磨し、酒を酌み交わし熱く語りあえたことについては、心から感謝している。やってきて良かったな、と思う。
先日立花さんがご自身のセミナーで「東ラ研ではじめて講演をして、東ラ研でスタッフをやったことで運営ノウハウを学ぶことができた。東ラ研がはじまりだった。」と言ってくれたときにはこみ上げるものがあった。
過去、体力的にも精神的にも辛くなって、何度となく東ラ研を止めようかと思い悩んだこともあった。しかし、今は出来る限りこの会を続けていきたいという想いが強い。
僕自身、まだまだライフハックの実践の場を求めているし、GTDやらEvernoteの使い方やらを酒のつまみにできる人達の集まりは実に得がたいモノだと感じている。今の所、東ラ研の代わりになる場所は、見当たらない。
東ラ研はあなたの人生を劇的に変えることは恐らくない。しかし、今日も現場で額に汗して働く仲間と出会い、そこから今将に困っている事を解決するヒントや、日々の仕事や生活を小さく改善するアイデアを得ることができる場所であることは間違いない。
3月30日 東京ライフハック研究会Vol.12 「目標達成と習慣形成の技術」(東京都)
昨年の12月に東ラ研Vol.11から少し時間が空いてしまいましたが、東ラ研vol.12を3月30日に開催します! …
是非気軽に遊びにいらして下さい
■スタッフ募集中!
東ラ研は今現在最小限のスタッフで何とか回せている状況です。もしも東ラ研の運営に興味有る方いらっしゃいましたら、是非スタッフチームへの参加をご検討下さい。
企画立案やワークの作成、手配、講師/LT調整、事前準備等々、色々お手伝い頂ければ幸いです。
非営利の勉強会なので、報酬などはお支払いできないのですが、勉強会の運営ノウハウなどは色々とトランスファーできると思います。
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