僕は沢山の人に背中を押してもらい、今この場所にいる。
それほど遠くない昔、東京ライフハック研究会を立ち上げようかどうか悩んでいた僕の背中を押してくれた虹の父さんが突然この世を去ってしまった。
急な出来事に全く以て心の整理が付かないけれど、せめて彼が生きている間に伝えられなかった想いを綴っておきたい。
■ライフハック界のゴッドファザー
虹の父さんとは、ライフハッククラスタ(の中でも特に手帳クラスタ)ということで、2009年頃からTwitterでちょいちょい絡むことが多かった。試しにブログを検索してみると、家族顔合わせの時期に色々とアドバイスをくれている。
[日記]家族顔合わせ | Hacks for Creative Life! – ライフハックで明日をちょっぴりクリエイティブに –
Evernoteのログを探ってみると、基本的にアホな絡みが半分。真面目な絡みが半分。(いや、実際はアホな絡みが殆どやねんけど)
_| ̄|○RT @nijinochichi: @beck1240 北が北。orz
— 北真也(beck) (@beck1240) 2011, 5月 16
生姜ないのでおわりにします☆ RT @m0r1: まだ続く?糖に終わったかとw RT @beck1240 僕はお塩き RT @m0r1 一味違いますね RT @haTsh 酢みません RT @m0r1 ソースね RT @nijinochichi: しょーゆーこと
— 北真也(beck) (@beck1240) 2009, 12月 6
チャウチャウちゃうで!ナンデヤネン!久しぶりに絡んでくれたがな。 RT @beck1240 チャウチャウちゃう? RT @nijinochichi: @stilo ちゃうちゃう、いつでも学べる状況と思える心、みたいな感じ、かな?
— Yasuo Tsuruha (@nijinochichi) 2011, 4月 23
虹の父さんもよくご存知の河内国ですよwRT @nijinochichi: 怖い地方やぁ~ どこですかw RT @beck1240: うちの地域は「われ、どこ中や?」が怖いお兄様方の挨拶でした。RT @RayMashi: ( ´Д`)y━・~~ お前何中だよ こらぁ
— 北真也(beck) (@beck1240) 2011, 8月 6
@beck1240 誕生日おめでとう!両親に感謝の言葉を伝える日やで!もちろん、奥さんにもね!いい一日を。そして、この一年、今までで最高の一年になりますように!
— Yasuo Tsuruha (@nijinochichi) 2010, 11月 29
先にも書いたとおり、東京でライフハック系の勉強会を立ち上げたいなと思っていた折、参考にしたいと思って名古屋ライフハック研究会に遊びに行って虹の父さんに色々とアドバイスを頂いた。(そして、酔った勢いで大橋悦夫さんに電話して絡んでた様子は今でも忘れられない)
出会い交わり、そして僕らは響き合う~名古屋ライフハック研究会にお邪魔しました | Hacks for Creative Life! – ライフハックで明日をちょっぴりクリエイティブに –
東京ライフハック研究会の第1回にはわざわざ名古屋から駆けつけてくれて、LTをしてくれた。その時のスライドがSlideShareにアップされていた。(資料見てたら涙が止まらん。。)
■いつもさっと背中を押してくれた
東ラ研の設立もそうやけど、虹の父さんはTwitterやFacebook、或いは年賀状といった様々な手段で、結婚や子供が産まれるといった人生の節目にアドバイスをくれた。僕が仕事と本の執筆で毎日寝不足になっていたときには、体調を気遣うMentionが飛ばしてくれた。
それはごく自然で、さも当たり前の様に。きっと、色んな人にそうやってきたから、さっと背中を押すひと言が出てくるんやろうなぁって。
人生の先輩として、父親として、夫として、ビジネスパーソンとして、ライフハックな勉強会を開催する同志として「ああいうおっさんになりたい」と思える素晴らしい人やった。
もう一回酒を酌み交わして、冗談交じりにでもそういう事を伝えられたらどんだけええやろうって、今はただそれだけが心残り。結局助けて貰ってばっかりで、お礼の一つも言えんかったなぁって。
今年こそ名古屋ライフハックに遊びに行きますって年賀状で約束したのに、結局はたせんかった。いつか虹の父さんを超えるライトニングトークをしたいって思ってたのに、それももう二度とは叶わない。
■他の誰かの背中を押せる人でありたい
とはいえ、もう何もかも手遅れと言うわけではないなと思う。今でも「ああいうおっさんになりたい」という想いに些かのブレもないから、今は少しでも近づける様頑張ろう。
それから、僕も多少なりとも年を経て、わずかなりとも他の人の背中を押せる位の人生経験はつめたんちゃうかなと思う。それは直接会ってかもしれんし、ブログでかもしれんし、勉強会みたいな形もきっとある。
まだまだ虹の父さんには遠く及ばないけれど、僕なりのやり方で、他の誰かの背中を押せる人であれればなと、心からそう思う。受けた恩は返せんかったけど、やれることをやる。それしかないんやろうなって。
生前に感謝の言葉も伝えられんかったけど、もしかしたら天国でもブログ読めるかもしれんから、念のために書いておきます。
虹の父さん、ほんまにありがとうございました。天国でも底抜けに明るい笑い声と、大阪弁のツッコミを轟かせてやってください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。