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圧倒的動画性能!M2 Max MacBook Proがやってきた!

1月18日の発表時に即購入を決断した「M2 Max MacBook Pro」が遂に我が家に到着しました。

2月5日の午後に受け取って、夜のうちに移行作業を行い、諸々ベンチマークを取ったりする様子を動画に収めて今に至ります。動画の編集はもう少し掛かりそうなので、まずはブログで色々試した結果をレポートしたいと思います。

Youtubeにも動画をアップしているのでご視聴いただければ幸いです。

M2 MaxのMacBook Proの紹介

改めて購入したマシン構成

改めてですが、今回購入したマシンの構成をざっくり書いておくと・・

  • MacBook Pro 14インチ
  • M2 Max (CPU 12core / GPU 38core)
  • メモリ32GB(メモリバススピード400GB/Sec)
  • 2TB SSD

CPUをProからMaxに変え、メモリはMaxだと32GB標準なのでそのまま、SSDはMax標準の1TBを2TBに増設しています。恐らくですが、今回このストレージアップグレードがかなりプラスに働いている気がします。

下馬評ではCPUで2倍、GPUで4倍ぐらいM1より速くなるとのことだったので、ベンチマークを取ってみたところ、期待以上の性能が出ていました。(詳しくは後ほど)

外観やM1 MacBook Airとの差分

MacBook Proなので、言うてもAirよりは分厚く、重たくなります。その分ファンがついていたりするので、熱を抑えるために性能を抑制するAirより踏ん張りがきくようになります。

キーボードやトラックパッドは基本そんなに大きく変わりません。電源ボタンのサイズがちょっと違うぐらい。

Thunderbolt2個とは別にMagsafe端子があるので、充電の為にポートを一つ消費しなくて済むのはありがたい。

HDMIポートとSDカードスロットがついているのもありがたい。これでUSB-CのHDMIアダプタ(SDカード付き)とおさらばできます。また、Magsafeと別系で合計3つのThunderbolt端子が使えるので、外付けストレージや外部ディスプレイを2つ以上使うときなんかに電源やHDMIに無駄にThunderboltが消費されないのはかなりデカい。

13インチのAirよりはほんの少し、気持ち大きいです。

重ねてみると大きさや厚みが意外に違うことが分かります。重量はMacBook Proが1.63kgMacbook Airが1.29kg。ほぼ同じ大きさで340gの違いはかなりの「ずっしり感」につながります。詰まってるなーって感じ。

ディスプレイのベゼルがかなり狭くなったことが分かります。1インチサイズアップしたにも関わらず、サイズがほぼ変わらないのは凄く良いです。技術の勝利ですね。

ディスプレイもかなり進化しています。Liquid Retina XDRディスプレイめっちゃ綺麗ですし、解像度も3,024 x 1,964ピクセルと高精細に、最大400ニトだった輝度がXDRで1000ニト、HDRなら1600ニトまで上がっているので野外でも安心です。ProMotionによる最大120Hzのリフレッシュレート対応により、スクロールやらゲームやらのヌルヌル感がマシマシです。

圧倒的動画性能を実現するM2 Maxチップ

スペック的にもM1とは比べものにならないパワー

まずもって、M2 MaxとM1ではシングルコアの性能も、積んでいるCPUコア/GPUコア数も、メモリバスも、メディアエンジンも異なります。CPUコアは8コア(M1) vs 12コア(M2 Max)GPUは7コア(M1) vs 38コア(M2 Max)と段違いです。

メディアエンジンという、簡単に言うと特定の処理専用のプロセッサを搭載しており、ProResやProResRaw用のメディアエンジンが積まれた他、ビデオエンコードエンジンも1つから2つへ強化されています。

つまり、動画編集や再生の処理負荷をよりGPUやメディアエンジン側に任せられるようになったことで、今まで以上に動画編集や書き出しが快適になるということです。

ベンチマークの結果は圧倒的

元々M1→M2への変更でベースとなる性能が30%向上しているのですが、M1とM2 Maxの比較となるとCPU/GPUのコア数や、メモリ速度が大幅に強化されているので、ベンチマークの性能以上に体感性能がしっかり良くなっている印象があります。

実際にGeek Benchで計測してみると、シングルコアの性能が219上がっている点はもちろん、Multi Coreでも7359→15076と2倍超の性能をたたき出しています。

GPUのスコアも、OpenCLで18381→69932と4倍弱の性能が出ています。

Metalだと19812 →82613と4倍以上の性能アップ。これぐらいGPU性能に差があると映像編集や画像の編集、ゲームなどでその性能差が体感できそうです。

そして今回のポジティブサプライズがストレージ性能。書き込みが2374MB/secから6501MB/Sec、読み出しが2956MB/secから5422MB/秒へと大幅に性能向上しました。M1 Macのストレージも発売当初はかなり速いと感じていたのですが、それよりも2倍以上読み書きが速くなっているのは想像以上でした。

最期にCinebenchです。GPU性能が加味されているのか、純粋にCPU性能だけなのかはちょっと分からないのですが、6196→14517とこれまた2倍以上の性能です。Cinebenchは画面上で画像が描画される様子が見れるのですが、M1が1枚の画像を描画しきるまでに、M2 Maxが2枚半ぐらい描画していたので、性能の差がきっちり実感できました。

ということで、M1 vs M2 Maxのベンチマークの結果をざっとまとめると

  • CPUシングルコア:1728→1928(1.11倍)
  • CPUマルチコア:7359→15076(2.04倍)
  • GPU(OpenCL):18381→69932(3.8倍)
  • GPU(Metal):19812 →82613(4.16倍)
  • SSD(Write):2374MB/sec→6501MB/Sec(2.73倍)
  • SSD(Read):2956MB/sec→5422MB/秒(1.83倍)
  • Cinebench(Multi Core):6196→14517(2.34倍)

概ね基本性能が2倍、GPU性能が4倍よくなったと考えて良さそうです。

Final Cut Proでの使用感と圧倒的な書き出し性能の差

Final Cut Proで使ってみると、今まであった

  • モーショングラフィックスをいくつか重なると重たくなる
  • 処理待ちでしばらく作業ができないことがある
  • 圧縮形式の動画の4K60fps動画だとプレビュー再生がカクつく
  • レンダリングやプロクシ生成に時間がかかる

といった「4K60fps動画の編集やれんことはないけど、快適とは言えない」状況がかなり快適になった印象です。CPUやGPU性能もあると思いますが、メモリが高速/大容量になった恩恵もデカいんじゃないかなと。

書き出しに関しては8分程度の4K60fps圧縮形式動画で約4倍の違いがあります。これだけでも圧倒的な性能差ですが、ProResでやったらもっと性能差が出そう。

  • M2 Max MacBook Pro:17分
  • M1 Macbook Air:69分

実は検証の中で、当初M1 Macbook AirとM2 MacBook Proの性能差は概ね3倍弱ぐらいだったのですが、後半急速にM1 Macbook Airの処理速度が落ちて書き出し速度に4倍以上の時間が掛かってしまいました

恐らく、M1 Macbook Airにファンが付いておらず、後半は廃熱を抑えるために性能を抑制してしまって書き出しが遅くなってしまったのではないかと推測していますが、実際の所はどうなのかは分かりません。動画編集をする人はファンレスのMacbook Airよりファン付きのMacBook Pro買う方が無難かも知れません。

さいごに

ということで、今回はM2 MaxのMacBook Proが届きましたので、今まで使っていたM1 Macbook Airとの比較を中心にM2 MaxのMacBook Proの紹介やらベンチマーク、Final Cut Proの書き出し速度がどれぐらい速くなったかなどを紹介しました。

ベンチマークの性能差はざっと以下の通りです

  • CPUシングルコア:1728→1928(1.11倍)
  • CPUマルチコア:7359→15076(2.04倍)
  • GPU(OpenCL):18381→69932(3.8倍)
  • GPU(Metal):19812 →82613(4.16倍)
  • SSD(Write):2374MB/sec→6501MB/Sec(2.73倍)
  • SSD(Read):2956MB/sec→5422MB/秒(1.83倍)
  • Cinebench(Multi Core):6196→14517(2.34倍)
  • Final Cut Pro書き出し:69分 → 17分(4倍)

対M1比ではありますが、基本性能2倍、GPU性能4倍という圧倒的な性能向上により、動画編集のみならず、日常使いの快適性や生産性もよくなることが期待できます。

そして何より、当初の目論見どおり、動画編集がかなり快適になり、書き出しが4倍とかなり高速になったことで、今後の動画制作がかなり捗るのではないかと思います。57万円の出費は痛かったですが、元を取れるように頑張ります。(YouTubeの収益化できてないんですけどね)


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