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読書を活かすことに関する悩み

僕は子供の頃から、誰に強制されるでもなく好んで本を読んでいました。

小学生の頃は図書館の推理小説やSF小説を。
中学生の頃は歴史小説とコンピュータの入門書を。
高校生の頃はは本らしい本はコンピュータの技術書と参考書、単語帳の類。
大学生の頃は専攻の経済/経営学の学術書と一般教養の哲学や心理学の本など。

■「課題を解決するための読書」と「なりたい自分になるための読書」

社会に出てから、いわゆるビジネス書というものを読むようになりました。一番最初に出会った本が何だったかは覚えていないのですが、比較的早い段階で感化された本はできる人のノート術考具だったと思います。最初は社会人生活全般でどうしていいかわからず、また業務の中ではどうやってアイデアの出し方、企画の練り方、情報の伝え方、タスク管理、スケジュール管理等々、その時々に直面した「課題を解決するための読書」を行っていました。

その後、ビジネス書に単純に興味を持ちだした僕は勝間本(効率が10倍アップする新・知的生産術など)をはじめとするベストセラー書の類を読み、更には彼ら彼女らが薦める良書と呼ばれるものを知り、それらに手を伸ばすようになりました。このあたりから読書の目的が「なりたい自分になるため」に変わっていったと思います。

例えば、7つの習慣TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究はじめてのGTD ストレスフリーの整理術等で自分なりの仕事のやり方を構築し、精神面では自助論」、「武士道などに多大な影響を受けました。こういった今でも時折読み返すようにしている自分にとって大切な本と出会えたのも、いわゆる売れ筋のビジネス書やその著者のおかげだと思っています。売れ筋のビジネス書を「読む価値がない」という意見も時々耳にするのですが、少なくとも社会に出たてで右も左も分からなかった僕にとっては、どちらの方向に進めば良いか(どんな本を読んでいけばいいか)を教えてもらえただけでも、これらの本との出会いは十二分に価値のあるモノだったのではないかと思っています。

■本は沢山読まなければいけない?

ビジネス書を読む内に「読書術」に関する本を目にするようになりました。実際に勝間和代さんや本田直之さんの著書の影響で「1年目標100冊!」なんて意気込んでた時期もありましたが、やめました。それらの読書術を実際に試してみて僕の息遣いではないと感じたからです。(見よう見まねなので、セミナーに通ってやってみればまた違ったのかも知れませんが・・・)

情報収集の観点で見れば多読や速読もありだと思うのですが、僕にとって読書は情報収集の意味合いだけでなく、趣味であり、また本を読みながら自分の考えを巡らす思大切な時間でもあったわけです。自分の脳がぎゅいんぎゅいん回転する状態で読むのがBESTってことで、読む速度も読む冊数も気にせず、自分が一番快適なペースで読むことに決めました

■忙しいから読書できない・・・こともある

よく「忙しいから読書ができない」ということに対して「いいわけ」という見方をされる論調を見かけますが、僕はそうは思いません。本当に読書をする余裕がなくなることは往々にしてあり得ると思うのです。

ただし、その場合の読書が出来ない要因は「時間的な拘束」と言うよりも、「アテンションの拘束」もしくは「体力的な拘束」によるところが大きいと思います。プレッシャーの強い事柄に取り組んでいる人は、寝ても覚めてもその事ばかり考えてしまうでしょうし、隙間時間すらその懸案事項に注意を持って行かれてしまいます。そして、その事に大きく体力を奪われる状態にあるときには、その事に取り組む時間以外の時間に体力を温存もしくは回復させようとする防衛本能が働きます。(というか、働いてました)

こんな状態の時に余暇の読書を楽しめと言うのは無理があります。上の空で本を読んでも身にはつかないでしょうし、本を読むために無理をして体をこわしても本末転倒です。特に精神的に衰弱しているところで、それを回復させるために行っている気晴らしを「無駄」と断じて取り除く様な事があればかなり危険な状態に陥ってしまうかもしれません。(というか、陥ったことがあります)

また、逆に忙しいときでも精神的なビタミン剤として読書を利用することもあります。(心だけがすさんでるときなんかは特にw)ま、要するに、自分が読みたいときに読めばいいし、読めないときは読まなくったっていいじゃないかというスタンスなんですね、僕は。

■読んだ内容が身につかない・・・

正直なところ、読んだ本の内容がちゃんと記憶に留まっているか、ちゃんと身についてるかと言われればかなり怪しいところです。読んで満足してしまっている感が非常に強いのです。

あまり投資対効果みたいなことを言いたくはないのですが、自分が「これはすごい!是非やってみよう」と思ったことをやらずに放置してしまっていることも多く、なんとか改善したいと思っていました。ただ、意外に本を一杯読みましょうとか、その為に早く読みましょうってことを書いている本は多いのですが、本に書いてある方法をどうやれば自分の血肉に変えていけるかについて述べている本はそんなに多くはないのです。(今の僕だと書かれていても実践できないかも知れない 笑)

ショーペンハウアーは二度読むべしと言っていましたし、本田さんはレバレッジメモを作ってことあるごとに見直せと言い、美崎さんはA書評を作ろうと提言しました。

■だから僕はこの悩みを解決したいと思った

で、そんな話を東京ライフハック研究会のスタッフにしてみると、案外みんな同じような悩みを持っているんですね。しかも、「読書術」や「読書活用」についてすごい考えて実践している人(第3回講師の菊池さんとかw)もいたりして・・・こりゃ「読書術」や「読書活用」で行ってみても面白いかもってことで第3回のテーマを決定しました。

ちなみに前述の菊池さんの方法を聞いたときには誇張表現ではなく本当に鳥肌が立ちました。「あぁ、僕とこの人じゃ読書という言葉の先に広がる世界も違えば読書という作業の工程も意味も価値も全然違うんだ」と思いしらされたわけですが、それは同時に自分が今まで知らなかった新たな世界がそこにあるということに気づけた瞬間でもあったわけです。

#ワンピース世代としては目指すべき新大陸への航路が見つかれば当然興奮しちゃいますよね(^^)

東京ライフハック研究会Vol3の詳細は以下をご参照あれ。

11月6日(土)13:35〜 からスタートですよ!

11月6日 東京ライフハック研究会Vol.3(東京都)

2010/11/06(土)東京ライフハック研究会Vol3 開催致します! | 東京ライフハック研究会BLOG

僕のように「読書は好きなんだけど、今一活きてないんだよね。」という人も、更にご自身の読書術を深化させたい人も、是非お越し頂ければと思います。3時間みっちり「本を読むこと」について真剣に考える機会なんてそうそうないと思いますので。

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