2016年3月26日、倉下さんとタッグを組んで『物書きとビジネスパーソンの知的生産 in 奈良 』を開催致しました。
子供が生まれてから1年と少し、ほとんど仕事以外で家を空けることは殆どなかったので、人前で話をするのも(仕事を除けば)久方ぶり。
もっと緊張するかと思っていたら、間を気にする余裕があったり、アドリブで色々ぶっ込んでみたりもできたので、ブランクの影響は特になかったかなと。むしろ、結構愉しんでやれたんじゃないかなと。
ということで、今回はセミナーの様子や、倉下さんとの対比から感じたことなどを簡単にレポートしたいと思います。
■今回のセミナーの様子
今回は20人ぐらい入れる会議室を押さえて、講師以外の参加者7名という状況。
参加者の方曰く「奈良でライフハック系のイベントが開催されるなんて初めてかも!!」とのことで、この手のイベント・セミナー的なのは珍しい様です。
会場横に広がる奈良公園が超絶気持ちよさそうだったので・・もうちょっと余裕があれば鹿と戯れに行きたかったなぁと、ちょっと残念な気分でした。(前日がお仕事の納品日だったので、余裕は全くなかったわけですが)
ま、奈良は地元から程近いので、今度帰省したら息子氏連れて鹿に会いに行くことにします。
先に述べたとおり、会場はかなり広々と使えたので、参加者と講師の距離も近い上、どこか余裕のある雰囲気でした。なるほど、空間の余裕は雰囲気にも影響するのかと、ちょっと新鮮な発見でした。
開始前に全員と挨拶も交わせて、雑談なんかもできたので、かなり暖まった状況からセミナーが開始できたのも○。
今回は、倉下さん、僕が1時間ずつお話をして、残りの1時間は質疑と休憩に充てるスケジュール感だったのですが、先発倉下さんの質疑がえらく白熱してしまい、1時間40分ぐらいを倉下さんが使い切るという波乱の展開(僕も参戦してたので文句は言えませんが 笑)
参加頂いた皆様が超真剣で、こっちが投げたボールを全力で打ち返してくれる高レスポンスに、話ながらどんどんとノっていってしまいました。
今回は完全に参加者の皆様にノせて頂いただけとはいえ、プレゼンを「楽しかった!」と思えたのは、すごく久しぶりな気がします。
もっとコンテンツを作り込んで、プレゼン力を磨いて、どんな場所でも良い反応がもらえる様頑張ってかないとだなぁっと。まずは東ラ研を再開させて、熱量高い場を作ってきますよー!
■倉下さんとのコラボレーション
倉下さんも僕も、lifehacking.jpやシゴタノに強く影響を受けた口なので、もしかすると「似たような話」になってしまったり、逆に物書きとサラリーマンでは「まったく交わる所の無い話」で終わってしまったらどうしようと心配を抱いていたのですが、蓋を開ければこれは全く無用な心配でした。
恐らく、倉下さんも僕も、「知的生産かくあるべし」という特別な扱いをしていないからこそ、お互いの職分における「知的生産」をごく自然に語らうことが出来たのだろうと思います。
そして、お互いの仕事の中で「価値を生むこと」を強く求めていて、その為に必要な仕事の流れを確立している。
確かに、それぞれ「文章」と「システム(或いはこれに関わる何か)」とアウトプットが異なるのですが、それを生み出すために自らが持つ知識と感性をフル動員し、自分を律したり動機づけたりするセルフモチベーションが必要だという点は、まったく同じだなぁと感じた次第です。
■ご参加頂いた方々のレポート記事など
僕の講演テーマである「ビジネスパーソンの知的生産」は、別の記事で簡単に紹介したいと思います。他の方のレポート記事なんかも参考になるので、是非ご覧下さい。
R-style » 奈良で開催したセミナーで話したことなど #rashita_beck
物書きとビジネスパーソンの知的生産in奈良に参加しました! | みやの宝箱
印税生活はドリームというよりファンタジー!北真也さん(@beck1240)と倉下忠憲さんが主催する「物書きとビジネスパーソンの知的生産 in 奈良」に参加してきた! | いつでも スタオバ!!!
「物書きとビジネスパーソンの知的生産 in 奈良」を経てブログ再生を誓ってみる。 – いずれも。
■懇親会は春友ラーメン
懇親会は勿論「らーめん春友流」
講演が無事終わった安心感と共に飲むビールは格別です。というか、エーデルピルスうまし、まし!!
春友さんも元気そうでなによりでした。帰省の度に遊びに行きたい!!
春友ラーメン・・味噌全部乗せうひひ。
結局、春友ラーメンから別の飲み屋に流れて、終電近くまで倉下さんやノリハナさんと話し込んでしまいました。懇親会と言うより、同窓会(或いはオフ会)の趣。
いや、それにしても大変充実の時間でした。倉下さんとは割と「ぶつけあえる」仲なので、他の皆さんからするとちょっと議論が白熱しすぎてるっぽく見えたかも知れませんが、当の本人達はかなり楽しんでいたりします。
一つ、実に興味深かったのが、言うなれば「ブロガー社会正義論」とも言える議論。
もしも目の前で「自己の倫理観として看過できない悪事」が繰り広げられていたとして、それに対して沈黙することはそれを肯定することと同義である。
僕らが声をあげたところで、大きく変わるわけではないかもしれないが、僕らは声をあげてそのスタンスを示すべきである。それが、どんな形であれパブリックな場に対して情報を発信する物の責務ではないか、と。
倉下さんと僕は、価値観・倫理観の面ではかなり近い物があるのですが、僕はこの手の問題に「本人達が幸せなんだったらいいんじゃない」的な日和見の姿勢であったので、喧々諤々「いかにして立ち向かうべきか」を議論できたのは、実にエキサイティングでした。
■最後に
今回、倉下さんと5年振りにセミナーを共催させてもらったのですが、一つだけ確実なことは「5年前とは全く違った」ということです。勿論、良い意味で。
勿論、お互いのこの5年間の歩みや、その間の成長をつらつらと述べたわけではありません。しかし、お互いが重ねてきた知識と経験、そこから芽生えた「専門家としてのアイデンティティ」が見えない形で表れて、ぶつかり合って、混じり合い、実に面白い化学変化を起こしていたように思います。
つまりは、5年前の僕らでは出せなかった相乗効果。5年前の僕らが狙っても、作り込んでも表現できなかったであろう見えない何か。言葉にせずとも感じられた、互いの職分で力を尽くしてきた5年という歳月。
住んでる場所や、職業は違っても、お互いの仕事に対する矜恃や、積み重ねてきた自信を持つ者同士だからこそ、中々に面白い相乗効果を生み出せたのだろうと思います。
P.S.
ご要望多ければ東京でも開催致しますので、興味ある方は「興味あり!!」とお伝え頂けると、開催の準備が捗ります(笑)