結婚式を挙げてから2年と少しという時間が流れた。
新婚ほやほやの時に僕が出版やら東京ライフハック研究会やらでプライベートの時間の多くをこれらの活動に使うようになり、二人にとって苦難とも呼べる時もあったが、今ではこれらの活動に対してもそれなりに理解を示してくれる様になった。
僕が凹んでいるときは応援してくれて、辛いときには「休んで良いよ」と言ってくれる。もしも奥さんがいなかったら僕はとうの昔につぶれていたかも知れない。
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ここ最近、僕自身精神的に参っていたこともあって、奥さんとも色々と話し合った。といっても、別に悩み相談とかそういう感じでもなくて、奥さんのジョブチェンジのことや、我が家の家計の状況や、将来住む家がどうのとか、将来について語ることが多かった。
もしも一人なら、果たして僕は今の精神状態で5年後、10年後について想いを馳せることができただろうか?二人の、そして将来生まれてくるかもしれない我が子の将来について考えることがあるだろうか?そう思うだけで、なんだかとても有り難い気持ちになった。
二人で生きると言うことは、つまるところ未来へのコミットメントをお互いが持つと言うことなのだと思う。僕はおいそれと逃げ出すわけにはいかないし、彼女を不幸にするような振る舞いはできない。
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仕事が終わって家に帰ると奥さんがいて、
「ただいま」というと「おかえり」と返ってくる。
休みの日にはスーパーに買い物に行ったり、
横浜や自由が丘に遊びに行ったりする。
何気ない日常、いつでもそこにあるような風景。
でも、この時間はずっとは続かない。
僕らが生きている限り、いつか終わりの時がくる。
もしも僕の怠惰が過ぎることがあれば、二人の間に終わりが来るかもしれない。
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あるとき、奥さんが しばらく家に帰れなくなった時に、
何気ない日常が掛け替えのないものだったことを痛感した。
大切な人と過ごす、大切な時間。
僕はこの何気ない日常を大切に過ごしたいし、
どんなことがあっても守らなければいけないと思う。
守るべきモノがあることは、不自由ではなく強さなのだと思う。