本職の方が大変な盛り上がりを見せ、7月以降はブログの更新含め、仕事以外の活動量をかなり絞っていました。9月に一段落ついたと思ったら、毎週何かしら大きな山がやってきては乗り越えを繰り返して今(11月)に至る感じです。
とりあえず一区切り着いたので、この辺りから徐々にブログのペースやイベント開催頻度を戻して行ければと思います。
ということで、ここ3ヶ月のお仕事でちょっと思うところがあったので、少し「雑記」にしたためておきたいと思います。
■自分の「専門領域」で戦うということ
ここ最近の活動は所謂「提案」の部類に入ります。
お客様の要求事項に対してこちらから技術的な回答を出したり、逆にお客さんから要求事項を引き出したり、資料つくってプレゼンしたりデモしたり、作った資料がお客さんと意識あってなくて後戻ったりとか、大体そんな感じです。
ここ数年は「他所のプロジェクト」へのヘルプが多かったのですが、直近3ヶ月チョイの活動(大小4,5件ぐらいが立て続けたり平行したり)は「自分の専門領域」での活動だったので大変ながらも、楽しくやり甲斐があるものでした。
提案の青写真を描いたり、戦略を立てたり、チームを回したり、クオリティコントロールをしたりと、かなり裁量を持たせて貰いました。10年選手なので、これまでもリーダー経験は何度となくありましたが、実は「自分の専門領域」でリーダーを任せて貰うのは初めてでした。
かつては右も左も分からず入ったこの世界で、自分の「専門領域」を持つことが出来、会社の代表選手として、他社と戦えるレベルまで到達できたのだと確認できたことは、今回大きな収穫だったと思います。
■確かに仕事は「面倒くさい」ことが多い
知識と経験、過去のアウトプット資産をフル動員し、時には人脈を活かしたり、他社を巻き込んだりしつつ、物事を前に進めていく。100%狙った通りのアウトプットにならなくても、QCDを鑑みつつ、最大限の成果を出す。
こう書くと、何だかとても陳腐です。でも、本で読んで識っていることと、現場で実際に事に当たることの差は天と地ほどもあります。
何かを決めるにしても不確定要素が多く課題は山積、メンバーの能力や性格も様々、上層部からの横やり、割り込み仕事、社内の駆け引き、客先からの情報収集、海外とのやりとり、説明、原価低減の努力、案のブラッシュアップ等々。
一つ一つを丁寧に拾い上げ、潰していく必要があります。確かに、これらは「面倒くさい」ことが多いですし、そういった働き方は「不自由」に映る知れません。顧客への価値提供という本来の目的からすれば、社内政治なんて糞食らえとも思います。
■それを「自分の仕事」と胸を張って言える事は幸せな事だと思う
組織の歯車として、時には終電・徹夜・休出で働き、非生産的とすら思える社内政治も行っているのですから、傍目から見れば見事な社畜道を邁進しているとみられても仕方ないかも知れません。
「なんでこんな事してるんだろう」
そう思った事は1度や2度ではありません。
それでも、最新技術、技術標準、業務知識など、持てる知識と経験を総動員して検討を進め、図面を引き、機能を配置し、実現案を練る内、まだ世の中にはないそのシステムが自分の中で動き出す瞬間は凄く快感ですし、一仕事やり終えた後のビールは最高に美味しいものです。
もちろん、良いことばかりじゃないし、むしろキツイことの方が多かったりするんですが、それでも僕はこの仕事に対して自信と誇りを持っていて、辛くても投げ出したくないし、絶対に中途半端に仕上げたくはないとも思っています。
今の仕事が「好きなこと」かと言われれば多分違います。だからといって、自分の人生に於いて無駄なことだなんてこれっぽっちも思わないし、むしろ僕は「自分の仕事」と胸を張っていえる事を幸せだとも思っています。
社会に出て以来、たくさんの失敗を重ね、色んな人に迷惑を掛けながら歩んできた道でもあり、成功体験も、全力で仕事に打ち込んだ先に見える景色も、自分がある分野に於いて誰よりも貢献できることの喜びも、今の仕事の中で学ぶことができました。
表現が難しいのですが、「自分の仕事」は出会うものではなく、取組みつづけることで「自分の仕事」になっていくものなのだと感じています。そして、これからも取組つづけることで「自分の仕事」は増えたり、拡がったりしていくのだろうと思います。