この前書いた「インプット情報をEvernoteに全自動転送する」は良くも悪くも過去最も反響が大きかった記事となりましたが、ちょっとテクニカルなことばかり記事にしてしまったので、ここでもう少し思想的な話・・特に「何故Evernoteに全て入れるのか?」という理由や、情報を収集する以上に重要な整理や活用について補足してみたいと思います。
■INBOXを極力絞りたい
GTDの基本は収集→処理→整理という流れです。「インプット情報をEvernoteに全自動転送する」で紹介した仕組みのポイントはネット上で「自分が取っておきたい」と思った情報を全てEvernoteというINBOXに収集するところにあります。
特に情報源として
・RSS(自分があらかじめ目を付けて受信体制に成っている情報)
・WEB(自分の興味が赴くままに集める情報)
・Twitter(他人という興味フィルターを通して自分に届けられる情報)
の3点から収集した情報の内、「これは残しておきたい」と思った物を一カ所に集めたいという思いがありました。今回の記事だと以下の様な流れになります。
・Webの内残したい→はてなブックマーク(他人と共有、自分のブックマーク)
→Posterous(記事の引用とコメントを付けたい)
→Evernote Clipper(自分だけが使えればOKな情報)
・RSSの内残したい→GoogleReader Shere Item
↓
iPhoneの時、興味があればInstapaper→気に入ったらスター
↑
・Twitterの内残したい意思表示→つぶやきで気に入ったものはFavorite
自分の興味フィルターに一回通したものをワンストップで一カ所に収集し、そこで処理と整理を行いたかったわけです。それを踏まえた上で、再度この図を見て頂くと、何だか違った風に見える・・・かな?(^^;
■アウトプットしつつ収集する
勿論、わざわざメールで飛ばさなくても、はてブしたページや、スターを付けたページを後で見返して、片っ端からEvernoteのClipperで保存していってもいいと思いますし、なんなら「残したい」という思いに駆られた時点で、はてブも共有もかまさずにいきなりClipperから保存でも良いと思います。
はてなブックマークとGoogle Shere Itemを一回かませる理由は単純で、他人と情報をシェアしたいからです。(はてブはその他自分のブックマークに使用しているという経緯もあります)どんな幹事か一例を挙げると
はてなブックマークをTwitterに流している例
GoogleReader Shere ItemをTwitterに流している例
ってな具合になります。自分のフォロワーさんは興味関心が似ているからか、結構Twitterに流すとRTされたり、コメントが来たりするので、情報を共有している意味が全くない・・・ということはなさそうです。
それから、Instapaperをかますのは、単純にiPhoneでTwitterのURLや全文ではないRSSなどを、”とりあえず”Instapaperに飛ばしたいからです。3G回線で都度画面を開いていると、読むペースが乱されてしまって非常にストレスなのです。。。
■大切な事は情報を整理・活用すること
これは前回の最後に書いたことでもあるのですが、基本的に情報を集めるだけでは余り意味が無く、集めた情報を整理し、活用することではじめて意味をなすのです。(勿論、全部検索で済ますんだ!という人もいるでしょうが、個人的には後で引っ張り出し安いようにノートの分類とタグ付けは必要だと考えています。)ちなみに収集しただけのデータがどんな物かを紹介すると
はてなブックマークをFeedmyinboxでEvernoteに送った作例です。ヘッダ部は特に残す必要なしですね。タイトルに記事名が含まれていなかったり、タグ付けも全くないので、このままでは埋もれてしまうかもです。ちなみに画面に隠れて見えませんが、ブログのサイドバーなんかの情報もばっちり読み込まれています(汗
GoogleReader Shere itemの作例です。一番最初の記事のタイトルがノート名になります。また、まるごとRSSなどはかましていないため、本当に記事タイトルや本文、挿絵のみだけが取り込まれるので編集は楽です。基本複数記事載ってくることが多いので、記事の分割が必要になります。
PosterousもGoogleReader Shere Itemとほぼ同様となります。
主に行っている編集は
・複数記事ある場合は1記事1ノートに分割する
・余計なヘッダ部やサイドメニューの内容などは削除する
・記事についてはタグを付ける。分類だけでなく感情なども付与。
・記事であれば「WebClipノート」、アウトプットであれば「アウトプット」ノートへ移動
等です。ノートの整理については長くなりそうなので、また機会を見つけて書きたいと思います。
■その他
その他思いつくことを書いておきます。
リスクを考慮する必要がある
多段にサービスをかませることは間違いなくリスク。どれか一つがこけるだけで仕組み全体がダメになる事もあり得ます。
部分的に参考にして欲しい
この仕組みをまるまる使うことよりも、使える部分だけ使って貰えればと思います。
また、以下の様なことを決めておくことで情報収集は凄くやりやすくなるはずです。
・どういった情報を残したいと思うかという線引きをきっちり自分の中で定義しておく
・どの様な手段(どのサービス)でどんな情報を収集するかを決めておく
・集めた情報をどう整理し、活用していくか仕組みを構築しておく
理想を言えば
本来はワンストップでここまでやってくれるサービスが望まれるところなのですが・・・今のところPipesかPlaggerあたりで自力構築するしかなさそうです。もう少し理想を語っておきますと、
・BLOGであれば1記事1メールで送信したい
・はてブで付けたタグをevernoteにも引き継ぎたい
・不要な部分は最初からカットしたい
となりますが、ここまで行くとAPIを直接叩かなきゃ厳しいだろうなぁ・・・と。
ということで、「インプット情報をEvernoteに全自動転送する」の補足記事でした。
ということで、また時間があるときにノートの整理方法について書きたいと思います。でわでわ。