原点の一つ「TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」をオーディオブックで復習して改めて大切だと感じた2つの初心

Dawn 190055 1280

社会に出て10年以上が経過した。

幸いにして、チャレンジング且つやり甲斐ある仕事に恵まれ・・良くも悪くも充実したビジネスライフを送ってくることができたと思う。(ワークライフバランスはさておき)

ただ、常に順風満帆だったというわけではない。むしろ壁に阻まれてはそれを乗り越えることの繰り返しだ。

そのブレイクスルーは泥臭く試行錯誤を繰り返したり周囲の助けを借りたりする他、時折奇跡的としか思えない「出会い」によってもたらされることがある。

僕にとって「TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」はそんな奇跡の一冊だ。社会に出て、その奔流に為す術を持たなかった自分を導いてくれた原点の一つである。

本書がオーディオブック化されたのであれば、聴かない訳にはいかない。再び出会ったハイラム・W・スミスの教えの中で、改めて大切だと感じた、僕にとっての初心を2点紹介してみたい。

■出来事のコントロールと生産性、自尊心は相互作用する

タスク管理やスケジュール管理を行っていると、よく「そんなことを管理することに何の意味があるのか?」と問われることがある。「大切なことは忘れない」とも。

僕がタスク管理、スケジュール管理に本腰を入れだしたきっかけは、恐らくTQに書かれていた以下のフレーズと出会ったからだと記憶している。

 人生のさまざまな出来事をうまくコントロールできるようになれば、私たちの生産性は向上し、計画の質も高まり、自分にとって価値のあることに多くの時間を割けるようになる。 (P64)

大切なことが、あまり大切でないことに押しのけられていく。(中略)全く予期していなかった出来事が私たちの目をくらませ、気をそぞろにさせ、大切なことから注意をそらせてしまうのだ。こうして、出来事が私たちをコントロールする。そして、そうなると生産性も自尊心も下降線を辿ってしまう。 (P68)

社会に出たばかりの頃の僕は、目の前の仕事、割り込み作業に忙殺されながら、完全に出来事に対するコントロールを放棄し、濁流に流されるがままの日々を過ごしていた。

当然そんなとっちらかった状況で生産性が上がるわけも無く、毎日どこか空転している感じと、あまりの自分のデキなさ具合に、どんどんと自己嫌悪に陥っていった。

この負のスパイラルから僕を救い出してくれたのがTQの「出来事のコントロールと生産性、自尊心は相互作用する」という考え方だったのだ。

手帳やクラウドなど、その時々に最適なツールを組み替えながら僕は自分なりのコントロールの仕組みを作り上げてきた。まだまだ至らぬ事の方が多いけれど、生産性と自尊心についてはかつての自分と比べて雲泥の差があると思う。

■大切なことを実行するために計画する

本書で言うところの「心の安らぎ」、或いは「ストレスフリーな状態」を得る為には、出来事をただ上手くコントロールするだけでは不十分である。

その理由は至極単純、「時間は有限だから」

時間は有限であるが故に、全ての事柄に満足いくまで取り組めることはまずあり得ない。僕らは「やる事」を選択すると同時に「やらない事」も選択しているのである。

やらなくても良いと思える事を諦め、やるべき事ができているなら良いが、多くの場合僕らはその真逆の行動を取ってしまう。

この小さな嘘をついて自分自身に時間がないと思わせていることがなんと多いことだろう。「時間がない」と思う事によって大切なことをやり残してしまうことがなんと多いことだろうか。(P67)

 時間がないからやれないのではない、その時間に「別の事をやる」という選択をしたに過ぎない。そして、必ずしも優先された「別のこと」が「大切なこと」に比べて重要とは限らない。

緊急だったり、大切なことをやるには時間が短すぎたり、気が乗らなかったり理由は様々だろう。「忙しすぎてやる時間が無い。」そう言いたい気持ちもよく分かる。(僕もよく使う言い訳だ)

  第一の誤った考えは、「今は無理だが、いつの日かもっと暇なときがくる」というものだ。(中略)第二の誤りは、「時間は貯められる」という考えである。私たちに与えられた時間は今だけなのだ。 (P66)

時間ができたらやる。後でまとめてやる。そう思っている内は「大切なこと」に手を付けないことは、既に多くの人が体験済みだと思う。

そして、忙しさと慌ただしさ、そして些細な出来事の数々によって、今日も僕らは「大切なこと」を「いつか」へと追いやってしまう。日々の出来事がコントロールできていたとしても、その隙間に「大切なこと」を差し込めずに先送りしているのであれば、そこに「心の安らぎ」は存在し得ないのである。

では、解決策は何か?

答えは計画である。「大切なこと」を実行するために、自分がどう時間を使えば良いかを計画するのだ。そして、その前段階として「大切なこと」が何かを洗い出す必要がある。

1.人生の中であなたが最も大切に思っているものには、どういうものがあるだろうか。

2.その中であなたが最も価値を置いているものはどれだろうか。

(中略)最初の質問は私たちの心の中にある価値観、私たちにとって最も大切なものを発見するためのものである。(中略)二番目の質問はある種の順序を提案する物である。重要な事の中にも順序がある。 (P65)

TQや7つの習慣ではミッションや価値観という表現が使われるが、日本人にとっては少し大仰に聞こえるかも知れない。難しく考えず「自分が一番大切にしたいこと」と考えて貰えれば良い。

詳しくはTQや7つの習慣を参照して貰いたいが、自分が大切と思うことを具体的な「アクション(できれば日課)」にまで落とし込み、これを日々の活動の中に「いつやるか」まで落とし込むのだ。

計画に時間が掛かるんじゃないか?と気に病む必要は無い。一日のはじめに今日の予定を鑑みながら、今日やることを時間軸に当てはめていくだけなら、10分あれば十分だ。1週間の計画を立てたいなら30分程度時間を見よう。

計画の「ために時間を使えば使うほど、全体にかかる時間は少なくてすむ。今日の忙しさに圧倒され、計画の時間をスケジュールから外してはいけない。」(「Getting Things Done」エドウィン・ブリス) (P196)

計画をたてることは、「大切なこと」を実行できるようにするだけでなく、多すぎる「やるべき事」を頭の中から追い出し、進め方を都度考えるという認知リソースの無駄遣いを防ぐことができる。

会社で複数人で携わるプロジェクトの計画は立てるというのに、自分の仕事の計画を立てないことの方が馬鹿げている。取り組むべき時期、順序が明らかになった方が、確実に物事は速く片付くのだ。

参考リンク
予定とやることを書き出して時間を管理しよう ー 自己管理のベーシックレシピ

■最後に

繰り返しになるが、「TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」は僕にとって原点とも言える書物だ。何度も読み返したし、オーディオブックで聴き直してみて、改めて気づかされる事が多かった。

TQと出会ってから約10年。今回紹介した以下の2点は、今回聴き直してみて本当に大切だと改めて実感したし、この10年の中で僕自身その効果を実感してきた真理だと思う。

  • 出来事のコントロールと生産性、自尊心は相互作用する
  • 大切なことに時間を割くために計画する

今回は詳しく触れなかった計画の立て方や価値観の洗い出し方などにご興味があれば、是非TQと7つの習慣を読んでみることをお奨めしたい。

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