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【雑記】夢を”いつか”にしてしまっていた自分に気づいたというお話

時に人は大切な物を見失ってしまう。

いや、ことはもっとやっかいかもしれない。

なんせ、僕は大切な夢を忘れていたのではなく、今はできない理由を色々とくっつけて「いつかやりたい」と永遠にできそうもないところに追いやってしまっていたのだから。

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僕にとってコンピュータというのは常に憧れの象徴であった。

幼少の頃に親戚の家で出会ったPC-9801RXに心を奪われた。5インチのフロッピーディスクを読み書きするけたたましい音と訳の分からない文字の羅列の後、信長の野望のタイトル画面が表示された。親戚の兄ちゃんが作っている途中だというブロックの崩れないブロック崩しを見せて貰った時、ただひたすらにワクワクした。

時が流れて、中学生になったとき、念願のパソコンを手に入れた。コンパックのプレサリオCDS520という一体型のDOS/Vマシンである。本当はPC98シリーズが欲しかったが、プレサリオが10万円で手に入ったのに対して、PC-98シリーズはまだ30万円以上する高級機種だった。

父親が買ってきてくれるDOS/Vマガジンという雑誌をむさぼるように読んでいた。当時のDOS/Vパーツはかなりカオスだったし、Windows3.1はよくフリーズしたし、インターネットもまだまだ普及しているとは言えない状況だった。

プレサリオの購入から1年ほど後、メモリを16MBに増設しWindows95にアップグレードし、念願だったプログラミング言語のVisualBasicを手に入れた。中学2年〜3年にかけては本を読みながら独学でプログラミングを勉強した。最初に作ったのは乱数とif文だけで構成される単純なじゃんけんゲームだった。

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時を同じくして、コンピュータに憧れていた僕に絶大な影響を及ぼしたのが「新・電子立国日本」というNHKのドキュメンタリー番組だった。僕はそこではじめてビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズについて知り、シリコンバレーに対して憧れを抱くようになった。

そして、プログラムを書いたり、音楽を作ったり、小説を書いたりと・・自分の手から作品を創り出すことにのめり込んでいく。中学生2年の頃から大学2年になる頃までに創り出した作品の殆どは消失してしまったし、その頃のインターネット上での活動(黒歴史)の痕跡を追いかけることはほぼ不可能だ。

唯一残っているのが「『Mr.Littlewing』(自作曲)」というブログに再アップした大学1年になるかならないかの頃に打ち込みで創った音楽だけである。

今思えば稚拙だし、厨二病なんだけど、僕にとって何かを創り出すことの喜びを知れたこの時期は凄く大事な時間だったのだと思っている。

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この頃から今日まで僕は「ITの世界で活躍すること」と「起業すること」の2つの夢を抱き続けている。そして、もう一つ重要な事は「創造的である」ということだ。これは夢と言うよりも僕が僕の人生に求める最も重要な生き方である。

「IT世界で活躍すること」とという夢は分かりやすい。僕が今の仕事についたのも、エンジニアとなることを志望したのも全てはこの夢があったからであり、そういう意味ではそれなりに自分が目指した方向にやってこれたという想いはある。

ただ、まだまだ道半ばでもあるし、時としてエンジニアとしてのスキルアップではなく、サラリーマンとしてのキャリアアップを優先させてしまっている自分に気づくこともある。

「起業すること」という夢は、認めたくないことだが「チャンスがあればいつかやりたい」と事実上実現を放棄していた。かつては友人と起業を目指してプライベートの時間でWebサービスの開発を行っていたこともあったが、BLOGや本の執筆やイベントの主催などにプライベートのリソースを集中させたために中断している状態だ。

何も起業という手段にこだわる必要はないとは思っていて、今の会社で自分が創りたいと思うサービスやガジェットを創っていけるのなら、それでいいと思っている。その方が会社の資本やブランドも活用できて実現が早まるかもしれない。だけど同時に、それがとても難しいことだとも実感している。

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今年の後半に書けて、僕はプライベートの活動を徐々にアプリやWebサービスの開発といったもの作りにシフトさせていこうと思っている。一つは、かつての自分がやっていたように、何かを創り出すことをまたやりたいと思ったから。そしてもう一つは、夢と掲げる「起業」に向けて少しでも賭けておきたいと思ったから。

もう一つ、これはそう遠くない未来に実現したいことが、僕が今の職に就いたルーツとも言える憧れの地シリコンバレーの地に立ち、本やTVの中ではないリアルを見聞きするということだ。英語力がネックなのは自分でも痛感しているので、これまで以上に英語の勉強を頑張りたい。

創作活動を再開すると言うこと、そしてシリコンバレーに訪問するための準備をするということは、何も降って湧いてきたことではない。僕がこれまで”時間ができたらやる”とか”いつかやろう”と先送りにし続けていた重要な事柄について、今一度真摯に向き合ってみようと思ったに過ぎない。

今回、こういった考えに至ったのは、スティーブ・ジョブズの自伝を読んで70年代のシリコンバレーの様子に猛烈に憧憬の念を抱いていたところに、ある青年の講演が追い打ちとなったからである。僕の背中に強烈なドロップキックをかましてくれた彼には感謝をしても仕切れない。

第5回NSLセミナーのオープニングセッションに込めた思い#nsl5 | jMatsuzaki
夢は希望です。この世で至高のものです。たとえどんな苦難の中にあろうとも、夢は生きる糧になるものです。 夢はあなたを照らすために生まれた夜空に輝く星です。照らすもののない星など、なんと悲しい存在でしょ …
大切なことを思い出したきっかけは彼の講演でした

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【祝!jMatsuzaki一周年】1年間ブログを毎日更新して実現できたこと! | jMatsuzaki

[…] ・ブログを始める前から愛読していた「ライフハッカー[日本版]」に ・敬愛する「わかったブログ」のかん吉さんに ・ブログを始めるきっかけにもなった「シゴタノ!」で佐々木さんに ・続けて「シゴタノ!」で大橋さんにも ・さらにはあの恐るべき変態ブロガーに ・そして生き方の手本にもしているあの人にも […]

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