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週のはじめに元気がチャージできる名言を紹介するコーナー「月曜の名言」。 今日は月曜日が休日だったので、少し時間をずらして火曜日からのお仕事向けにお送り致します。今日紹介するのは小説家の武者小路実篤さんの名言です。
才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、
しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは
人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、
精神力では負けたくないと思う。- 武者小路実篤 -
抜きんでた活躍をしている人、秀でた才能がある人を見て、羨ましさや妬ましさを感じないと言えば嘘になります。自らの凡庸さを呪うまでは行かなくても、他者の輝かしい才能と比べて陰鬱たる気持ちに襲われたことは数限りありません。
勿論、抜きんでた活躍をする人も、秀でた才能を持つ人も、努力の果てにそこにいることは頭では理解していますし、実際に彼らがそこに至るまでの道程で、熱心に、真摯に、その領域について勉強し、修養を積んでいる姿を幾度と無く目撃してきました。
しかし、他人を羨んでも、妬んでも、結局何も変わりません。悔しさをバネに一層頑張るなら良いことですが、妬みそねみを酒の肴に居酒屋で愚痴をこぼした所で、私たちの能力は1mmも向上しませんし、事態はこれっぽっちも改善しません。
勉強して、努力して、出来る事は全部やり尽くして、それでも最後に才能の差を超えられなければその時は「やっぱあいつ天才だわ」で片付けてしまえば良いのですが、勉強量や努力量でも負けているのなら、才能を言い訳にすべきではないのです。
周りに抜きんでた活躍をしている人がいるなら、むしろラッキーかもしれません。目標にすべき対象がそこにいて、その人のやり方や考え方を学ぶチャンスが割るわけですから。凄い才能を持っている人がいたら、その人の努力量を探ってみると、そもそも努力が足りていなかった事に気づかされる可能性だってあります。
人事を尽くして天命を待つ。どうしようも無い事って、確かに世の中にはありますし、努力は報われないことの方が多いぐらいです。それでも、愚痴をこぼして何もしない生き方よりは、自らの足らざるを認め努力を重ねる生き方の方が断然良い。例え伸び率が0.1%でも、0%との間には天と地ほどの開きがありますから。
願わくば、才能を言い訳に出来るほどに努力を重ねられ、それ程までに物事へ真剣に当たれるだけの誠実さを持った人生を歩んでいきたい。口で言うほど簡単ではありませんが、少しでもこの生き方に近づいて行けるよう、今回紹介した名言を胸に、日々努力を重ねたいと思います。
参考記事
平凡と非凡の狭間、あるいは才能と技能の勘違い | Hacks for Creative Life! – ライフハックで明日をちょっぴりクリエイティブに –