著者は普段から懇意にさせて頂いているR-styleの@rashita2こと倉下忠憲さん。
シゴタノ! の連載「R25世代の知的生産」でも絶賛活躍中ですな。
今回、なんと倉下さんの粋な計らいで出版社より献本してもらい、一歩先に本書を手に入れていたにもかかわらず・・・
速報プチ書評-EVERNOTE「超」仕事術 | Find the meaning of my life.
と、先行発売で本書を購入された@kazumotoさんに素晴らしい内容の書評(どこがプチやねん!仕様)で先を越されてしまいました(汗)相変わらず筆が遅いね、僕。
ということで、まだまだ読中(研究中)の本書について簡単に書評をば・・・
■やっぱりラシタ節は健在!
R-Styleなどでもお馴染みのあの痛快なラシタ節が健在です。というか、処女作にしてこの文体の立ちよう・・恐るべしラシタさん!読んでてニヤニヤしていたのは秘密です。「既知との遭遇」とか・・しゃれた言葉遣いも大好きです。
■この本はある意味でガイドブック
この本の最たる特徴は「使い方を網羅していない」点にあります。これって実は凄いことで、今まで出ているEvernote本だと「使い方」や「機能」の網羅を優先するあまり「どうつかっていいものやら・・」とEvernoteの自由度に戸惑うユーザに対する提案力に欠けていた感がありました。
ご本人が本書について
Evernoteには大小さまざまなテクニックが存在していますが、それら全てを知る必要は無いはずです。Evernoteには何ができて、どんな方針で 使っていけばよいのか、そこに重点を置いて書きました。その大まかな枠組みさえ捉えることができれば、あとは工夫次第で自分なりのEvernote運用法 を見つけることができると思います。
と語られているとおり、まずはEvernoteをどう使っていけばいいかについてを重点的に語られているわけです。一つ型を覚えてしまえば、次の型をマスターするのはかなり容易になりますからね!
■なるほど、そこを掘り下げますか!
Evernote本は数有れど、他の本とは掘り下げるポイントが全然違います。そう・・それこそがラシタ流w
→EvernoteでGTD
→Evernoteで人脈データベース
→Evernoteで共同作業
うんうん、これならどこかで見たことあるよね・・・なんて思った人!
そう決めつけるのは早計ってもんです!
なんと、この本では他の本だと1,2ページしか割かれないであろうこれら1つ1つの話題で章を作って、更に突っ込んだ内容まで書かれてるんですよ。確かにEvernoteで人脈データベースについては、名刺取り込んでその人のWebクリップと併せて人名タグでくくりつける位のことしかしてなかったけど・・・
「ラシタさんはそこまでやってたのか!!」
と、驚かされること請け合いです。
■まとめると、やっぱりなって感じ?
総じて言えば、”やっぱり”なんか尖った本になっちゃいましたねって感じです。初心者向けには書かれているんだけど、アプローチの仕方が学校教育的というよりも道場的というか・・・別名つけるなら「守破離で学ぶEvernote」みたいな。僕は体育会系なので大好きですけどね、そういうアプローチ。
例えるなら・・・この本はそつなくなんでも入っている「幕の内弁当」ではなくインパクトのあるおかずがどかんと乗っている「かつ重」って感じでしょうか。(うーん、今一上手い例えじゃないw)
そんなわけで、尖ったEvernote本をお求めの方は是非購入を検討頂ければと思います。
満足感は確実にある一冊ですよ! (胃もたれ注意w)