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プレゼンが苦手だった僕がプレゼンに自信が持てるようになった3つの鉄則

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ブログを書いたり、勉強会を開催したりするよりもすこし前の話。
僕はプレゼン・・というよりも人前で何かを説明することがとても苦手だった。

緊張して、汗が吹き出し、頭が真っ白になって何を話しているのか自分でも訳が分からなくなったり、ただ資料に書いてある字面を追いかけて、多くの人を眠りの世界にいざなったり・・それはそれは、惨憺たるものだった。

そんな僕が、今日では勉強会を主催して人前で話すことは勿論、様々な機会で人前に立ってプレゼンを行っているのだから、なんとも不思議な物である。

今回は、プレゼンが苦手だった僕が、プレゼンに自信が持てるようになった3つの鉄則について紹介したい。

■自信を持ってプレゼンに臨むための3つの鉄則

まずは結論から言えば、自信を持ってプレゼンが行えるようになったの最大の理由は、次の三点に気づき、実践し続けてきたからだ。

・1枚のスライドの背景に10倍の情報を持つ
・人前で話すまえに最低3度はリハをする
・余裕を持つためには兎に角場数をこなすしかない

以降では、エピソードを交えながら、3つの鉄則についてひとつひとつ説明を加えていきたい。

■全ては1つの挫折から始まった 

それは入社2年目(2006年)のある日のこと。客先提示資料を作るのは自分、説明するのは上司という形が常だったんだけど、この時は上司が何か思いついたらしく「北君、説明してみようか」と、いきなり説明役をこちらに振ってきた。

資料を作ったのは自分とは言え、それまでお客さんに説明を行った事など一度も無かった僕は、緊張で頭が真っ白になった。汗が噴き出し、資料の字面を読みあげながら、自分でも何を言っているのか分からなくなっていた。

10分程度の説明時間が、永遠にも感じられた。恐らく、お客さんはとても怪訝そうな顔をしていたのだろうと思うけど、あの時の僕にはそれを確認する余裕すら無かった。

そんな惨憺たるプレゼンテーションデビューによって、僕は暫くプレゼンに対する苦手意識を克服できない日々を送ることになる。

■転機となった挫折

それから1年が経った頃、相変わらずプレゼンに苦手意識を持つ僕に、一つの転機が訪れた。

あるとき、非常に厳しい上位上司に資料説明を行っていると、説明の途中で遮られ「もういい、後は君の上司から説明してもらう」と、バッサリと切り捨てられた。

今でも「はぁ、僕がバカなのかな、君の言ってることが全然分からない」といって資料を投げ捨てる上位上司の姿を思い出す程だから、よっぽど悔しかったのだろう。飯も喉を通らず、夜も眠れず、あるときには飲みに連れ出してくれた先輩の前で泣き崩れた。

ただ、この時に違ったのは、僕にはリベンジの場が提供されていたということだ。上位上司と一緒に客先に出向き、自分が考えたアイデアを、自分が作った資料で、自分の口から説明をするという、リベンジには絶好の場であった。

■いざ、リベンジ

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この時僕は、客先への説明資料をこれでもかという程に作り込みその当時資料作成を手伝ってくれた書記さんにお願いして、何度もプレゼンの練習につきあって貰った。その時貰ったアドバイスは「関西弁を無理に殺さない方が、説明が分かりやすい」ということ。実に意外だった。

資料の構成は隅々まで頭に入っていたし、説明のポイントを絞っていたので、説明そのものはとても簡潔だったと思う。原稿こそ書いていなかったが、説明の一言一句が頭の中に入っていた。

そして、迎えたプレゼンの本番。案の定、僕は緊張のあまり、頭が真っ白になっていたのだけど、何度も練習を重ねたプレゼンは、既に身体弐染みついており、頭から消えたはずのセリフが、自然と口から出てくることに、自分自身が驚いた。

少し早口気味の僕に対して、上位上司が「もう少しゆっくり話そう」というジェスチャーを送ってきたあたりで、僕は冷静さを取り戻し、人生ではじめてコントロールの効いたプレゼンテーションを行う事ができた。

■「北君は、本番前リハーサルを何回ってるの?」

入社3年目の若かりし頃の僕にとって、この出来事は実にセンセーショナルだった。何をやっても上手くいかないという苦手意識から、頑張ればなんとかやれるという希望が見える様になったのだから、まるで世界が様変わりしたようだった。

その後も、何度も客先でプレゼンテーションを行う機会に恵まれ、かつてバッサリと切り捨てられた上位上司からも、多少なりとも評価してもらえるようになった。あるとき、上位上司が僕にこう問いかけた。

「北君は、本番前リハーサルを何回やってるの?」

僕は「最低でも3回は全体を通します。」と答えると、上位上司は満足そうな顔をしながら「そうだよな。普通それ位やるよな。」と言ってもらえたことが、何故だか無性に嬉しかった。

■このエピソードから学んだこと

先のエピソードでは、資料をこれでもかという程に作り込み、何度となくリハーサルを繰り返していたが、実際の仕事では常に1つのプレゼンに全精力をつぎ込めるとは限らない。ある程度は妥協が必要な場面もある。

そういった、制約の中で守り続けてきたラインが次の2つだ。

・1枚のスライドの背景に10倍の情報を持つ
・人前で話すまえに最低3度はリハをする

資料を作るときには、まずは詰め込めるだけ詰め込み、様々な情報をかき集める様にしている。そして、最終的には資料の中で説明するポイントに絞って、余計な情報をそぎ落としていく。

目安は、スライド1枚に対してその10倍の情報量が自分の中にある状態を作り出すこと。そうすることで、わかりやすさと説得力の両方が得られるし、大体の質問に対しては自信をもって答えられるようになる

また、発表を行う前に十分に練習を積んでおけば、本番で緊張しようと、不測の事態に陥ろうと上手く対処できるようになる。

僕は余程のことが無い限り、ある程度話す内容を頭に入れた状態で、3回の全体通しを行う。原稿を作ることもたまにあるが、リハーサルの段階では、原稿を捨てて、自分の中から出てくる言葉の取捨選択を行う。

■場数を踏むと言うこと

先の話から、更に2年ほど後のこと(2010年)。僕は「東京ライフハック研究会」という勉強会を立ち上げた。

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大きな目的の一つは「実践的アウトプットの場を作る」ことであり、例えば、LT(LightningTalk)というショートプレゼンを参加者が行うコーナーは、会を設立以来必ず実施している。

あの出来事以来、僕自身、「もっとプレゼンの練習をする場所があれば」という想いを強く持っていたので、司会として前に立つこと、講師としてワークを取り仕切ること、LTへの参戦などなど、出来る限り僕自身がこの会の中でアウトプットを重ね続けてきた。

4年間もこういう事をやっていれば、さすがにそれなりの成果はあるもので、今ではプレゼンを行う時にかなり余裕が持てるようになっている。例えば、会場全体を見渡す余裕があったり、一人一人の反応を見ながら時にはプレゼンに巻き込んだり、流れを意識して緩急を付けるなんてことも出来るようになった。

その中で学んだ、ある意味でプレゼンに於いて最も重要な事が、

・余裕を持つためには兎に角場数をこなすしかない

ということだ。場数をこなせば、ある程度は慣れる。慣れれば緊張しにくくなるし、徐々に無意識に多くの事が出来るようになる。何度もやればやはり上達もするし、反省を一つずつ潰していけば、失敗の割合も徐々に減る。

先に挙げた2つの鉄則は「直前の準備」についてなので、努力次第で補える部分も多いのだけど、場数に関して言えば1回1回経験を重ねていくしか無く、ショートカットは存在しない。

■最後に

今回は「プレゼンが苦手だった僕がプレゼンに自信が持てるようになった3つの鉄則」ということで、僕のほろ苦いエピソードを交えながら、次の3つの鉄則とその効果について述べさせて貰いました。

・1枚のスライドの背景に10倍の情報を持つ
・人前で話すまえに最低3度はリハをする
・余裕を持つためには兎に角場数をこなすしかない

プレゼンに苦手意識を持たれている方や、今将に必要としている方にとって、何らか参考になれば幸いです。

最後に、来る6/21(土)13:30から、ビジネスエアポート青山で東ラ研主催のプレゼン練習会を実施します。

6月21日 東京ライフハック研究会 プレゼン練習会(東京都)
久々にプレゼン練習会やります!

会まであまり時間がありませんが、5分/10分のLTであれば、資料作成もリハーサルもまだまだ間に合うと思いますので、「場数を踏みたい!」とお考えの方は是非参加をご検討下さい。参加費も500円とリーズナブルですよ!

当日は僕もLTに挑戦して、よく色んな人に聞かれる「BECKは何でビジネスでもない色んな活動をやってるの?どこに行こうとしているの?」という質問へのAnswerとなる、僕のここ数年間の人生戦略「Beck’s Strategy」についてお話したいと思います。割とガチな内容が入ってくると思うので、参加される方はこちらもお楽しみに♪

参考書籍

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