今まではVlog撮影用に「Viltrox 13mm f/1.4」を使っていましたが、超広角レンズ内手ぶれ補正付きに惹かれて「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」を追加購入しました。
本記事では、このレンズを導入した狙いや色々試してみて感じたことをまとめたいと思います。
Youtubeで色々検証しているのでご興味有れば是非ご視聴ください。
NikonがVlogに(やっと)本気を出してきた
当初「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」を買うつもりは無かったのですが、もっと気軽に持ち歩けるVlogカメラないかなーって色々コンデジなんかを物色していく中で「あれ、NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRって結構画質/軽さ的に良いんじゃないか」と思い至りました。
そりゃまぁ勿論、ZV-1 Mk2やCanonのVlogカムの方が携帯性には優れてますけどね・・・やっぱりDX(APS-C)と1インチのセンサーサイズの差はでかいし、APS-C機の「画質もよくて軽量コンパクト」はやっぱり魅力やなと。
すでにZfcはサブカメラとして導入済みだったので、新たにVlog用のコンデジ1台(8万位)買うぐらいなら「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」(5万弱)の方が安いやんってことで。
今まで使っていた「Viltrox 13mm f/1.4」は
- f値1.4は兎に角明るくて背景もボケるし、暗めの環境でもISO値が低く抑えられる
- フルサイズ換算19.5mm相当の広角でVlogにはぴったり
- レンズ内手ぶれ補正がないため手持ち撮影は電子手ぶれ補正入れてもキツい
- ちょっと重たい(90mm/420g)
と、良い点/悪い点があり、気軽に外でVlogを撮る用途に使えないという難点がありました。(だから外で手持ちで気軽に撮影できるコンデジがほしくなっていた)
「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」はViltrox 13mm f/1.4の不満点をドンピシャで付いてきていて
- フルサイズ換算18mmの超広角はすげーいい
- レンズ内手ぶれ補正が付いている(4.5段)
- Viltroxの13mmより軽量コンパクト(63.5mm/205g)
- パワーズームが付いているのでリモコンなどでズームが制御できる
- ただし、広角端でf/3.5はやっぱり位。背景ボケが今一。
何よりもZfc本体と併せても650gという重量はかなりの魅力です。レンズがコンパクトだとカバンに忍ばせやすいですし。Z30との組合せなら更に軽量コンパクトです。
それでいて画質も妥協なし。背景ボケも「Viltrox 13mm f/1.4」に比べれば大分マイルドですが、解像感は流石のNikkor。
これでいつでもどこでもVlog撮影が出来る
今までも勿論Zfc&Viltrox 13mm f/1.4を持ち出してVlog撮影をしていたのですが、基本的には「固定設置」前提。手持ちで撮ろうモノなら手ぶれが酷すぎて動画を編集している自分が酔います。
「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」は4.5段のレンズ内手ぶれ補正が付いているので、手持ちでも問題無く撮影できますし、Sportsモードの手ぶれ補正を付けて気をつけて撮れば歩き動画もなんとかイケるかな・・。
Youtubeの検証動画でも見て頂ければ分かるとおり、ちょっと歩き動画は厳しいかなーって感じはあります。しかしながら、画角が広い分だけFinal Cut Proの手ぶれ補正を使う余地もあるので、画角が少し狭くレンズ内手ぶれ補正がない「Viltrox 13mm f/1.4」よりも使える場面が多そうです。
さらにパワーズームでウェイウェイしてやろうと思い同時購入した「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」もあり、今後のVlog撮影が捗ります。今のところパワーズームの活用方法全く分かってないんだけど。
リモコンはFn1とFn2が割り当てられますので、Menuやiメニュー、再生ボタンなんかを配置しておけば、自撮り撮影中でも設定変更なんかが気軽に行えて大変便利です。
ちなみにですが、Vlog撮影の外付けマイクは「Rode Wiress GoⅡ」一択です。一応カメラのマイク端子にも「Rode Wiress GoⅡ」のTXから音声入力していますが、内蔵メモリに録音した音声がかなり高音質なので最終的には別撮りした音声を重ねます。
Viltroxとの今後の使い分け
「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」をお迎えしたことで、Zfcを持ち出して「いつでもどこでもVlog撮影」がより一層やりやすくなりましたが、今後も「Viltrox 13mm f/1.4」は使い続ける予定です。
「Viltrox 13mm f/1.4」と「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」を比べてみても画質にそれほど大きな差はなく、背景ボケに明るさの違いが明確に現れています。また、ISOの違いからか室内撮りだと「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」側に若干のノイズが乗っていました。
これらのことから、「室内や暗所で固定設置」の場合に於いては「Viltrox 13mm f/1.4」を用い、固定設置が難しく手持ち撮影を行う場合や荷物を極力軽くしたい場合は「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」を用いる運用で行こうと考えています。
これからカメラとレンズ買うよーって人であれば、とりあえずつぶしの利く「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」をお薦めしますし、本体は「Z30」を買うとレンズと併せて605gという驚異的な軽量コンパクトさなのでめっちゃお薦めです。
最後に
ということで、「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」と「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」をお迎えしてZfcが持ち歩きようVlog機として益々活躍してくれそうです。
メイン機のZ9だとボディない手ぶれ補正が付いていたり、シンクロVR(レンズとボディの手ぶれ補正連動)があったりするんですが、バリアングルが無かったり重すぎて自撮り撮影には全く向かないので、ケースバイケース(固定設置や被写体や風景を狙って両手が使える撮影)で使い分けていきたいと思います。
詳しい検証の様子はYoutubeをご参照ください。
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