車載動画の最適解を求めて色々とマイクを物色していたのですが、その中でたどり着いた答えについて簡単にまとめておきたいと思います。
こちら、以前に動画でも話しているので是非こちらもご視聴頂ければ幸いです。
ノイズキャンセリングマイクが増えてきた
車載動画や、周辺がノイジーな環境で収録したいというのはかなりニッチな要望かもしれませんが、世の中的にはカメラやスマホの外付けマイク、とりわけワイヤレスマイクにノイズキャンセリングが搭載されることが多くなっているように思います。
僕が使っているFinal Cut Proもそうですが、ポストプロセスでかなり綺麗にノイズを除去できるので、ノイズキャンセリングは必ずしも必須ではないのですが、素材のノイズが少ない方がポストプロセスが楽というのも事実です。
今回検証したのは
- Wireless Go:ノイキャン無し、マイク端子接続
- HollyLand Lark M1:ノイキャン有り、マイク端子接続
- Ulanzi J12:ノイキャン有り、Lightning接続
の3つです。
Wireless Go
Wireless Goは定番中の定番ですが、後継機のGoⅡ、最新機種のGo Me共にノイズキャンセリング非搭載であり、このシリーズを選ぶ場合はある程度の周辺音やノイズを許容するか、ポストプロセスでノイズ除去を行うスキルが必要です。
ただ、音質は今回検証した中で最も高く、またWireless GoⅡであれば送信機の内蔵メモリに内部収録ができるため、音声を別録して後から合成すれば更なる高音質が期待できます。
音質重視、ハードなノイズがない撮影や、ポストプロセスに自信がある人であれば文句なしにWireless Go(できればGoⅡかMe)を選んでも良いと思います。私は車載動画でWireless Goを使うことはないですが、屋外撮影である程度の周辺音が許容できる場面であればWireless Goを使います。
ちなみに、この検証のあと、Wireless GoⅡを買い足しました。詳しくはまた別の記事で書きますが、送信機内部収録とiPhoneへのUSB接続時の音が圧倒的に素晴らしく、相当ノイジーな環境でも無い限りはWireless GoⅡをカメラ/スマホ/アクションカメラの外部マイクとして使うことにしています。
最大の難点は、オフィシャルで充電ケースが付いていないこととお値段がお高い(4万〜5万円)こと。送信機×2と受信機の計3台の充電を個別にUSB-Cケーブルでやるなんて面倒くさいことこの上ありません。
ただでさえお高いWireless GoⅡの為に更に追加でTelsinのバッテリーケースを買い足すことになったのは中々痛い出費でしたが、充電ケースがあればケーブル一本でまとめて3台充電ができる他、充電ケースも4000mAhと大容量で、Wireless GoⅡを2.5回満充電可能なので買って良かったなと思います。
HollyLand Lark M1
Lark M1は十分なノイズキャンセリング性能を持ち、音質もWireless Goほどではないにせよ必要十分です。Wireless GoやGoⅡと比べなければ、この音質に普通の人は満足すると思います。
個人的には、車載動画は基本LARK M1で良いと思っています。また、Wireless Goシリーズの泣き所である、充電ケースが標準で付属しているのもGoodです。
難点はマイク端子接続をスマホでやろうとするとスマホ側のマイクアダプタと、TRS-TRRSケーブルが必要になる点。
これはWireless Goでも同じ条件だったのですが、Wireless GoⅡが内部収録およびUSB接続に対応したため、ケーブルレス或いはケーブル一本で繋がります。また、Lightning接続のUlanzi J12はiPhone専用になりますがこの辺の煩わしさがないのが素晴らしい訳です。
ワイヤレスマイクとしての機能、音質、ノイキャン性能どれをとってもバランスが良く、更にこの手のマイクの中ではかなりお安い部類(セールで1万8000円位)なので、コスパが高く難しい事を考えずにノイズキャンセリングをしてほしい人にとっては良い選択肢になると思います。
Ulanzi J12
強力すぎるノイズキャンセリング性能に、悪くはない音質。Lightningに直接つなげるレシーバーの取り回しが素晴らしく、アナログ変換を噛まさないことも音質に寄与しているような気がします。
そして、何よりも圧倒的なのがそのコストパフォーマンス。セールで4000円で購入できるマイクでこの性能はマジでコスパが高すぎです。バッテリーケースも付いていてこのお値段は価格破壊も良いところです。
難点と言えば・・まぁ、音質はやっぱり他の2つと比べてそこそこやなって感じです。ノイズキャンセリングを効かせすぎず、3段階の内の2段階目ぐらいで運用するのが良さそうです。
とにかく最高なのが取り回しの良さです。iPhone15からUSB−C化されたら使えなくなりますが・・まぁ、それはさておきレシーバーがこのコンパクトさでiPhoneにぶっささるので、iPhone手持ちのVlog撮影や、iPhoneでの車載動画撮影の時に、ついついLARK M1ではなく、J12を選んでしまう程。
音質はそこそこで良いから、しっかりノイズキャンセリングを効かせつつ、iPhoneで手軽に使える超コスパがいいマイクが欲しい人であればJ12は最高の選択肢になると思います。
J12単体の動画も作っているので、是非こちらも参考にしてみてください
使い分けの結論
- ただの屋外撮影や出先でのVlog/Podcast収録、マルチカム収録時
- Wireless GoⅡの内部収録 or USB-C
- ノイズキャンセリング不要な時はWireless GoⅡ一択
- ノイジーな環境でのVlog、車載動画メインマイク
- HollyLand Lark M1
- ノイキャンが欲しい場面ではLark M1がメイン
- iPhoneだけでVlog取ってるとき、車載動画サブマイク
- Ulanzi J12
- iPhoneだけで完結したいVlog撮影(キャンプとか)の頼れる相棒
みたいな感じで運用しています。音質にい拘らない人ならLark M1があれば万能だし、兎に角手軽にコスパ重視でiPhone用のマイク探してる人ならJ12が最高だと思います。
さいごに
と言うことで今回は車載動画にベストなマイクを求めて以下の3つのマイクを検証した結果をお伝えいたしました。
- Wireless Go(およびGoⅡ):ノイキャン無し、マイク端子接続
- HollyLand Lark M1:ノイキャン有り、マイク端子接続
- Ulanzi J12:ノイキャン有り、Lightning接続
本記事の主テーマである車載動画向けのベストな選択肢は「HollyLand Lark M1」です。音質とノイキャンのバランスが最高だし、Wireless Goシリーズは音は良いけど車載動画やノイジーな環境には不向きです。
実際の音の違いは動画を見て貰うのが良いと思うので、是非動画もご視聴頂ければ幸いです。
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