少し昔の話。
あまりにも不安で夜眠ることができなくなったことがあった。
社会に出て、はじめて仕事で追い詰められた時のことだ。
0時頃布団に入っても、深夜3時ぐらいまで寝付けない。
寝てからも仕事の夢を見る。
程なく目が覚めるが、安堵はできない。
そこから再び仕事に向かわなければ行けないからだ。
■誰だって最初は怖い
今にして思えば、何のことはない。別に死ぬわけでもないし、僕が駄目だったからといって、総崩れになるような状況でもない。
ただ、そこで何も残せなければ、自分の存在価値がなくなって、自分はいらない人間だと思われてしまうんじゃないかと、ただ焦りだけを覚えていた。
自分の中で捉えていた世界が狭かったということだろうし、ただただ、自分の事でいっぱいいっぱいになっていた。
今でも時折不安に押しつぶされそうな時もあるけれど、少しは不安と上手くつきあえるようになってきた。
多分、失敗をいっぱいやらかしてきたからだろうし、多少の失敗があっても、その失敗を補うぐらいの貢献ができる分野を自分の中で持てるようになったからだろう。
要するに、最初は皆、その不安がどれ程の物か、自分がどこまで耐えられるのか分からないから、辛い。 自分の存在価値がなくなりそうな気がして怖いのだ。
もう少し平易な言い方をすれば
誰だって最初は怖い
ってことなんだと思う。
■誰もが不安を抱えて生きている
これに気づいたのは最近になってからだけど、とても心が強そうな人でも、実は不安に押しつぶされそうな状況にあることは珍しくない。ぱっと見不安がなさそうな人も、実は心のどこかで不安を抱えていたりする。
もしも、自分も自分の周囲の人も皆不安になるような状況に陥ったとして、その時に自分の事でいっぱいいっぱいになってしまうのは仕方ない事だと思う。それは弱さでは無く、それが普通なのだ。
でも、もしその不安に上手くつきあえる部類の物なのであれば、ほんの少しでもいいので周りを気遣いたいと思う。不安の最中にある人にとって、自分を気遣う余裕がある人がいることがどれ程心強いかを、僕は身を以て知っているからだ。
だけどもし、その不安が上手くつきあえない部類の物で、自分の事でいっぱいいっぱいになった時に誰かに気を遣って貰ったとしたら、せめてその人も、自分が不安を抱えているのにこちらを気遣ってくれていることに想いを巡らせたい。
その人が強いから、不安を感じないのでは無い。
誰もが不安を感じている中で周りを気遣えるから、その人は強いのだと思う。
本当に強い人を今まで何人も見てきたし、何度となく救われてきた。
その度に自分はまだまだだなと痛感させられた。
失敗を重ねながら、自分の強みを築きながら、
少しずつでも強い人になっていけたらなと思う。
■横浜百景No.2:日本大通り
DeNAスタジアムから象の鼻パークまでの間にある素敵な通り。
道も素敵なら、両サイドの建物も素敵です。
おすすめは県庁だね、やっぱり。