子供が生まれたことを機に、将来を見越して家計をきちんと管理しようと思いたち、家計簿をつけはじめることにしました。
色々調べてみたところMoney Forwardが最も自分がやりたいことにマッチしていたので、環境整備を行って試運転しつつ、5月から本格的に運用を開始しました。
結論から言えば「これは凄い」のひと言に尽きます。
以前、iComptaを使ってバジェット管理や費目の自動振り分けを行っていたのですが、結局日本の銀行やカード会社の明細をCSVなりMS-Money形式で落としてきてインポートする運用が面倒くさくなって、仕事が忙しくなったタイミングで「もういいや」とさじを投げてしまいました。
Money Forwardでは、将にiComptaでやりたかった全ての事が、ストレスフリーに、しかも安価に(人によっては無料で)できてしまうわけです。
これから数回にわたってMoney Forwardを使った家計簿環境の構築について書いていきたいと思います。連載タイトルはそのままですが「Money Forward家計管理術」で。
- 「Money Forward」を使ってストレスフリーなバジェット管理型家計簿を作り上げる←イマココ
- 「Money Forward」の口座連携、バジェット設定、自動振り分けの方法
- 「Money Forward」でお金を管理する流れ、操作方法
- 「Recereco」を「Money Forward」の現金専用入力インターフェースにする
- 「Pasori」を使って「Money Forward」に電子マネーのデータを入力する
- Evernoteに明細と要諦を残す
■やりたいこと
僕がやりたいことは以下の通りで、これをMoney Forwardを中心に、RecerecoやPasori、ReceiptKeeperなどと組み合わせることで実現していきます。
- PASMOとSuicaの情報をカードから読みだしたい
- 現金支出はレシートor手入力で入力したい
- 可能な限り明細はEvernoteに残しておきたい
- 銀行口座、カード、金融資産口座から情報を自動で取り込み、以下を実現
- 自分の手持ちの資産を見える化
- 銀行やカードなどの支出を自動的に家計簿に仕分ける
- 口座間の振り替えなどで資産移動が自動的に行われる
- 家計簿の費目毎に予算を立てられ、実績と照らしあわせられる
- 資産毎、費目毎、期間毎など様々な観点から分析できる
- パソコンとスマホから入力・確認できる
要するに、各種口座から情報を自動で取り込み、自動で仕分け、手間をかけずに費目毎に予算を決めて家計を管理したい、ということです。
■全体的な流れ
全体的な流れは以下の通り。
ぱっと見複雑そうですが、一度仕組みを組み上げてしまえば、存外手作業は少ない物です。
- 手作業
- 現金支出はReceRecoでレシート読み込み
- SuicaとPASMOはPasoriでパソコンに取り込み、ReciptKeeperでCSV化して取り込み
- 仕分け不明の支出や、二重計上になっているものはパソコン(Webブラウザ)から修正
- 手持ち現金とMoneyForward上の現金口座で乖離が出たら、手持ち側に併せて微調整(使途不明金扱いとするか、或いは概ね)
- 自動的に行われる作業
- カード決済、銀行引き落とし、ネット通販の情報はMoney Forwardへ自動的に取り込まれる
- 取り込まれたデータは自動費目仕分け/自動振替される
- Recerecoの明細情報はEvernoteに自動アップロードされ、Money ForwordのウィークリーレポートはGmailフィルタでEvernoteへ自動転送される
- Money Forward上で見れる情報
- 費目毎の予算状況(食費の月予算を5万として、現時点でどこまで使ったかが分かる等)
- 単月の収支一覧、単月の費目毎の合計/比率、費目毎の月次推移
- 保有資産の一覧(ローンや不動産、金融資産などの現在簿価)、バランスシート
- 口座毎の収支一覧、次回引き落としの金額と日時
カード決済や銀行引き落としのデータは自動で取り込むことができ、一度ルールを設定すれば、費目の自動仕分けや、自動での口座間振り替えが可能です。
例えば、Amazon.co.jpから利用明細を取り込む場合、カード口座に対するAmazonからの引き落としをAmazon.co.jpに振り替えることで二重計上を防ぐことが可能です。
光熱費や住居費、通信費などは基本的に銀行かカードですし、日常の買い物の支払いにカードをよく使う人や、ネット通販で買っている人であれば、家計簿の入力がほぼ自動で済んでしまいます。
また、私はおさいふケータイではない、オートチャージをしたいなどの理由でカード型のSuicaやPASMOを使っていてPasori経由でデータを取り込んでいますが、楽天EdyやMobileSuica、nanacoなどであればネットからデータを取り込むことが可能です。
■一度の入力で色々な分析が出来る
Money Forwardだからというわけではありませんが、家計簿を付けることで「何に、いくらつかっているのか」が明確になります。
例えば、冒頭から何度も述べているとおり、費目毎に予算を立てる家計のバジェット管理を行えば、食費や日用品などに「後幾ら使えるのか」がリアルタイムに把握できるようになりますし、自分の無駄遣いの傾向などを掴むことにも役立ちます。
日々「何」に対して「幾ら」使ったかを、「費目」と共に記録し続けることで、様々な分析を行う事ができるのが、こういったデジタルな家計簿ならではのメリットです。
例えば、費目毎の推移を見たり、
支出の内訳を費目の比率で見てみたり・・
今回、Money Forwardを選択した最大の理由は、連携金融機関の多さと、優れた自動仕分け機能による
「入力/の容易さ」と、「分析のわかりやすさ、豊富さ」にあります。
実際、Money Forwardを5月いっぱい運用してみて、いくつか無駄遣いのポイントや、家計の予算感が見えてきたので、6月以降着実に改善していきたいと思います。
■ガッツリ使うならプレミアムユーザへ
私はかなりMoney Forwardでの資産管理に手応えを感じたので、迷わずプレミアムユーザに登録しました。
細かな理由としては、金融資産や住宅ローンも含めガッツリ資産管理をやりたかったので、連携先サービス登録が10個を越えたのと、外部サービスからのデータを即時取り込んで欲しい、マンスリーレポートが見たい、1年以上前のデータが見たいなどが挙げられます。
月500円は決して安くはありませんが、自分の全資産が一望でき、それぞれの口座からリアルタイムに収支情報をかき集めては自動仕分けを行ってくれる利便性を考えれば、その価値は大いにあると思います。
おこづかい管理をしたいだけであれば、無料会員でも良いと思いますが、資産管理や家計のバジェット管理をガッツリやりたい人であれば、プレミアムユーザになる価値は大いにあると思います。
■最後に
新たにはじまりました「Money Forward家計管理術」シリーズですが、極力手間をかけず、Money Forwardを用いたバジェット管理型家計簿を実現するための方法を説明していきます。
今まで家計簿を続けられなかったズボラな僕が、いいかんじに続けられているので、かなりお手軽な方法論なのだと思います。ご興味がある方は、是非一度Money Forwardを試してみて下さい。