我が家に一脚だけある深澤 直人デザインのイス「HIROSHIMA」。メーカーはマルニ木工さんです。
華美な装飾こそありませんが、日本の木工技術の粋を集めて削り出された背もたれの絶妙なカーブと、抜群の手触り感が、「HIROSHIMA」が他のイスとは別次元の木工工芸品であることを物語ります。
イスの定番と言えば「Yチェア」ですが、「HIROSHIMA」をデザインされた深沢さんが「Yチェアを超えて世界で愛され続ける普遍的なイスをつくる 」とマルニ木工さんに伝えたと言われる本気の逸品です。
はじめてこのイスに座ったとき、木の背もたれにもかかわらず、柔らかく包み込まれる感覚だったことにめちゃくちゃ驚いたことを今でも覚えています。正直、Yチェアは見た目はカッコイイのですが、座り心地はあまり好みでは無く、僕個人の評価としては完全に「HIROSHIMA」の勝ちです。
本当は、我が家のイスは全て「HIROSHIMA」にしたかったのですが、如何せん予算が全く合わないわけです。奥さん好みのウォールナットで仕上げようものなら、イス一脚で10万は下りません。
ということで、泣く泣く・・というわけではありませんが、次に気に入ったRitzwelのイスで揃えることにしました。
このRitzwelのイスも非常に座り心地がよく、背もたれのホールド感も抜群です。値段もウォールナット仕上げ且つ背もたれ革張りで仕上げても「HIROSHIMA」の半額以下。
どちらのイスも非常に格好良いのですが、やはり「HIROSHIMA」の洗練されたデザインの方が個人的には好みですね。
新居への引っ越し前後で様々なイスを座り比べてきましたが、いまのところ「HIROSHIMA」を越えるモノには出会えていません。ご興味を持たれた方は、是非一度お近くの家具屋さんに足を運び、最高の座り心地を体感して頂ければ途思います。