サブカメラのZfcについてあまり記事にできていなかったのでまとめておきたいと思います。
Nikon Zfcについて
Nikon Zfcは2021年7月23日に発売されたNikonミラーレス一眼のZシリーズにおけるDXフォーマット機(センササイズがフルサイズより一回り小さい、一般的にはAPS-Cと呼ばれる)で、ターゲットとしてはライトユーザ向けの機体です。
目を引くのはこのレトロなデザイン。プレミアムエクステンションで黒地からミントカラーに外装を変更しています。実をいうとこのデザインとカラーリングに一目惚れして衝動買いしちゃいました。
さらにZfcのデザインに魅せられて、わざわざシルバーカラーのレンズを買いそろえてしまったのですが、まじで見た目が最高過ぎる。
性能面でも光学的に有利なZマウント(詳細は割愛)を搭載した本格的なミラーレス一眼であり、写真が高精細に撮れることは勿論、動画も4K30fpsまで対応。動画機としても十分な性能を持っています。
もちろん、フルサイズと比べれば背景ボケや暗所性能に劣りますが、それはこの機体だからというわけではなくセンササイズの問題ですし、条件と設定さえ整えれば天の川を撮れる程度の暗所性能はあるのでカメラ入門機としては十分です。
最新機のZ30が発売されるまでは、バリアングルモニタを搭載する唯一のNikon Z機でした。手軽にVlogをはじめたいという人にとって、このバリアングルモニタの有無はかなり大きいですし、写真を撮るときにもローアングル/ハイアングルでの撮影に役立ちますし、何よりセルフィーが撮りやすい。
僕みたいなおっさんにとってはセルフィーが撮れることはさほど重要ではないのですが、バリアングルモニタを自分側に向けて写真を撮ろうとすると、自動でタイマー撮影に切り替わるギミックには関心してしまいました。
ボディ内手ぶれ補正がないので、手持ちでVlogを撮るときには電子手ぶれ補正はMustですし、できればレンズ内手ぶれ補正が効くVRレンズを使うことをお薦めします。標準レンズのNikkor 16−50mm/f3.5-6.5は小型軽量なのにVRレンズなのでZfcでVlogやりたい人はMust Buyです。
ざっとまとめるとZfcは
- 見た目がレトロでポップで最高。ぶっちゃけ見た目が9割。
- 写真性能も動画性能も必要十分(サブカメラとしては)
- バリアングルモニターが写真/動画共に便利
- ボディ内手ぶれ補正はないので手持ち動画撮りたい人は電子手ぶれ補正とVRレンズ必須
用途はサブカメラ、すなわち動画メイン
僕の場合、ZfcはZ9のサブ機としての位置づけなので、以下の用途で使用しています。
- 家の外での自撮り動画撮影
- Z9の紹介動画撮影
- 2カメラ欲しい時のサブカメラ
- 街歩きスナップ
- Z9をバラすのが面倒くさい時のブツ撮り
並べてみると大きさの違いは明白で、例えば1340gのZ9に1090gのNikkor 50mm/f1.2を付けると合計2.43kg。中々気合いがいる重さであり、2,3時間これで野外撮影をすると握力が死にます。
Zfcのボディは445g、標準ズームのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは驚きの135g。二つ併せても580gとZ9のボディの半分以下と、これなら通勤や家族との街歩きに持ち出そうかという気になります。
Z9は自宅で据え置きの自撮り動画撮影がメインで、ここぞという写真や動画を撮りたいときに動画撮影構成をバラして持ち出す感じで、ちょっとそこまでのお出かけであればZfcを持ち出す、みたいな感じです。
とはいえ、ZfcとNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRの画質も捨てたもんではなく、背景ボケこそ弱い物のかなりの高精細。流石のNikkorレンズ。
最近買ったViltroxの13mm/f1.4はフルサイズ換算20mmという超広角で拝啓も綺麗にぼけてくれる上、重量も420gと軽量。Zfcと併せても1kgなので、最近はこの構成で持ち歩くことが多いです。
Zfcで使用しているレンズと作例
もう既に2つ紹介してしまいましたが、改めて使用レンズを紹介したいと思います。ざっくり使い分けは以下の通り。
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
- 手持ち動画
- 荷物を軽くしたい時の出先動画撮影レンズ
- 街歩きの持ち歩きレンズ
- Viltrox 23mm/f1.4
- ブツ撮りメイン
- 撮りたい対象が明確な時用レンズ
- Viltrox 13mm/f1.4
- 自撮りVlog用レンズ
- 風景撮影とかにもGood
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは超軽量コンパクトな標準ズームで、重さはたったの135g。
ボケはかなりマイルドですが、さすがはNikkorのバキバキ高精細。こんなに軽くてコンパクトでここまで解像するのかとびびり散らかしました。
フルサイズ換算で24mm-75mmという画角も魅力で、これ一本差しておけば風景もポートレイトもこなせます。
背景ボケが弱いとはいえ、50mmで切り取ればそれなりにぼけてくれますし、広角側で解放で撮れば今時のスマホ並にはボケてくれます。
でも、一番の魅力はこの小型軽量で画質というか解像感がとんでもないところ。葉脈までバッキバキです。
動画もまじで画質だけなら全然このレンズでイケます。あと、VRレンズなのでこのレンズと電子手ぶれ補正を組み合わせればギリギリ手持ちVlogイケます。
背景ボケほしいなーって人は後で紹介するViltroxの単焦点レンズ買うと良いと思います。ただ、こっちはレンズ内手ぶれ補正がないので電子手ぶれ補正で押さえ込みつつ、ポストプロセスで手ぶれ補正を行う必要ありです。
Viltrox 23mm/f1.4
ぶっちゃけ、シルバーのレンズが欲しいって理由だけで購入を決めました。価格も3万円ぐらいとお求めやすいのもGood.
23mmはフルサイズ換算34.5mmなので、人が両目で見たときの視野と同等ぐらいですね。
F1.4のボケ味は流石で、綺麗な後ろボケも
前ボケも楽しめます。当たりまですが。
解像感はNikkor 16-50mmと比べるとやや劣るのと、周辺減光も心なしかあるような。個人的には嫌いじゃないんですけどね、こういう感じも。
ちなみに、f2ぐらいで撮ると解像感が多少上がるので、f2〜2.8ぐらいでブツ撮りで活用するのにちょうど良きレンズです。
動画も全然イケるし背景ボケるんですが、35mmの画角で撮るには僕の部屋が狭すぎるという問題があったので次に紹介する13mmの購入を決断しました。
Viltrox 13mm/f1.4
最後はViltrox 13mm/f1.4です。シルバーがなかったので苦渋の決断でブラックカラーを購入しました。
サイズは若干23mmより大きいですが、それでも重量420gという軽量レンズです。
画角がフルサイズ換算19.5mmというのはやはり素晴らしくて、セルフィーの画角が「そうそう、この画角!!」って感じです。24mmだとちょっと近すぎるんですよ。
超広角レンズではありますが、しっかり寄れるし、しっかり背景もぼけます。つまり、ブツ撮りもイケちゃいます。
上が13mm、下が23mmの画角ですが、やはりフルサイズ換算19.5mmと34.5mmだと広さがかなり違います。
ブツ撮りで使ってみたのですが、対象が小さいと周辺が大きく入りすぎてしまうので、この手帳より小さい物に寄りたいのであれば23mmの方が良さそうです。
コントラスト調整しくじってますが動画でも十分な画質を出してくれますし、ピントが合っているとこはしっかり解像しています。何より、20mm相当の画角でこれだけ背景がボケるのが素晴らしい。
動画でも話しましたが、コイツとZ30やZfcを組み合わせるのがNikon機でのVlogレビューに最適かなと思います。
さいごに
今回はZfcの良いところやレンズ毎にどのような使い方をしているかについて作例を交えながら紹介致しました。
私のメイン機はZ9ではありますが、ZfcやDXレンズには気軽に持ち歩ける軽量さと十分な画質が備わっており、これからカメラをはじめたい、Vlogをはじめたいという人には自信を持ってお薦めできると考えています。
最高級の画質やAF性能、或いは8K動画や4K120fpsを撮りたい僕の様な変人でも無い限りZ9はオーバースペックなので。。
Z6ⅡとFXレンズも入門機としてお薦めなのですが、如何せんレンズキットで30万、レンズ1本15万の世界なので・・。フルサイズ単焦点1本でZfc/Z30のレンズキットが買えちゃいます。
ということで、予算10万そこそこで、これからカメラをはじめたい、Vlogを撮りたいという方は、是非Zfc/Z30とDXレンズの組合せもご検討いただければ幸いです。
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