これまでDaily NoteはWorkflowyで運用していたのだけど、このたびLogseqに移行することを決意。本記事ではその理由や、現在の運用について述べていきたいと思うが、今後また色々変わるかも知れないのでその点はご容赦頂きたい。
そもそもDaily Noteって何?
のっけから全力でハイコンテクストかましてすみません。Daily Noteって何って話からちゃんとしていくのでご安心ください。
Daily Noteというのは、僕が元々「ほぼ日手帳カズン」を使っていた頃から1日1ページの中に以下の要素をツッコんで、とりあえず今日一日ここ見て、ここに書き込めばOKってルールで運用していた「今日のまないた」。
- 今日の予定
- 今日やること
- 今日のメモ
- 考えた事など
A5サイズの1日1ページなので欲張らず、予定とタスク、仕事をする上での備忘メモやふと思いついたことを書き殴っていた。
ほぼ日手帳カズンを使わなくなってから、Workflowyでしばらく運用していたのだけど、概ね書いていた内容はほぼ日手帳カズンと変わらず。
違いがあるとすれば「考え中リスト」や「ネタリスト」の項目をMirrorで引っ張ってきたり、リンクを貼ったりしていたぐらい。あと、今日のメモは色々外部リンクを貼っていたかな。いわゆるデジタルツールっぽいのはここまで。
Workflowyのtemplate機能を用いてフォーマットこそ呼び出していたけど、予定ややることは全部手打ち。面倒なので全部は書かずにメモを残したいものだけを「適当な名前」で見出しを付けて、その下にメモを書くみたいなことをやっていた。
Logseqに乗り換えた理由
WorkflowyのDaily Note運用の課題感としては
- GoogleカレンダーやOutlookの予定をわざわざ手打ち
- Todoistの今日やるタスクをわざわざ手打ち
- WorkflowyのモバイルAppでメモを取ろうという気にならなかった
- 今日考えた事をTweetしようとするとコピペが煩わしかった
というあたりで、先に結論を述べるとLogseqはオープンソースとコミュニティの力を駆使して、Workflowyにはない便利機能によってこれらを解決してくれたという話なのである。
敢えて書くこともないが
- Logseqはカレンダーから予定を取り込める
- LogseqはTodoistからタスクを取り込めるし、送り込める
- Logseqのアプリはそこそこ使い勝手が良いし、メモを共有から送り込める(Workflowyでも出来るかも知れないけど)
- Logseqは直接Twitterにノードの情報を送り込める
ということだ。
百聞は一見にしかず。これがTemplateで作られた今日の日誌。
そして、ボタンを押してカレンダーを取り込み、/todoistコマンドを入力してTodoistタスクをやると
Amazing!!
Daily Noteのスタートラインをモノの数秒できることができる。これで毎朝のルーティンは決まった
- OutlookやGoogleカレンダー、Todoistの予定/タスクが最新化
- Logseqでインポート操作
- 仕事開始!
「考える事」リストには何も気にせず考えたことを書き連ねて思考のタイムラインを構築し、Tweetしたいと思ったら/tweetコマンドで公開したい部分だけツイートすれば良い。
Tweetした結果はこのように取り込まれる。
メモや作業記録は別に外部参照でも良いと思っていて、Evernoteでメモを取って、最後にノートリンクをまとめて取得(Evernote内でノート名付きノートリンク)して取り込んだり、Obsidianでいじったノートへ外部リンクとしてObsidianリンクを貼れば良いかなと。
まぁ、この辺は使っていく内に、使いづらい箇所は淘汰されていくと思うのでもう少し自分の中で運用を回してから結論を出したいと思う。
Daily Noteの為に導入したLogseqプラグイン
logseq-calendars-plugin
Ical形式のカレンダーなら何でも取り込めるので、icloud/Googleカレンダー/Outlookのカレンダーを取り込みましょう。Googleカレンダーであれば非公開icalを使うことでカレンダーを公開する必要がなくなるので安心です。
設定は特に難しい箇所はないのですが、Googleカレンダーを取り込むときにはカレンダーを公開するか、非公開icalを使うように注意しましょうって位かな。設定できるカレンダーは5つまでなのでご注意ください。
カレンダーの取り込みはキーボードショートカット(cmd + shift + p)で特定カレンダー、UIのボタンからその日の全カレンダー取り込み。
基本今日の予定を取り込むのですが、日誌の日付に併せて過去日の予定を取り込んでくれるあたりがナイスなのですが、未来の日付は取り込めない仕様です。
取り込んだカレンダーが何故かカーソル位置ではなく、日誌の末尾に来てしまうのですが、まぁ、移動させれば良いだけなので良しとしましょう。予定を手打ちすることに比べれば手間という程のことではありません。
logseq-todoist-plugin
むっちゃ便利なんですが、欲をいえばlogseq上の完了タスクをTodoistのタスクに同期してくれると更にCoolでした。Obsidianにそんな感じのプラグインがあるんだよね。
とはいえ、Todoistのタスクを引っ張ってきて、タスクも送り込めるってのはめちゃくちゃ便利。僕は「pull today’s task」で今日のタスクだけ引っ張ってきますが、ごそっと全タスク引っ張り出すことも出来るみたい。
僕の運用は全てのタスクをTodoistで管理して、今日やるタスクだけLogseqに書きだす。日誌ベースで今日やったことやその作業ログが見えるのはLogseqの方がユーザ体験としては優れているし、やっぱりタスクそのものを管理するのはTodoistの方が優れている。
僕の運用である「今日のタスクだけlogseqに書きだす」に十分な機能を与えてくれるプラグインということで、今後も本プラグインのお世話になるだろう。
ちなみに、タスクの登録機能も素晴らしい。
打ち合わせのメモとかで自分のAIを書き留めたら、その場で/todoist – send taskコマンドでTodoistに送り込める。複数行まとめてTodoistに送り込む方法とかあるのかな・・今度Issueあげてみよう。
設定は色々あるけど、TodoistのAPIトークンだけ貼り付ければとりあえずつかえるので、後はお好みでカスタマイズしてください。
logseq-tweet-plugin
Logseqから直接ツイートができて、しかも複数ノードをまとめてスレッド投稿できるのが最強すぎるプラグイン。
惜しむらくは設定がちょっと面倒くさい。
- TwitterにAPI利用の申請(Webとメールで色々答える)
- Twitter Developper Console上でOath1.0aの設定(Redirect URLはhttps://www.twitter.comでよい)
- Twitter Developper Console上でAPIキー諸々を5つ位取得して設定
この辺は詳細を今度別途解説します。Oathの下りは解決済みIssue見ないとわかんなかんなかったので、Twitter APIに慣れてる人じゃないとこのプラグインのReadme.mdだけで設定は難しい。
使い方は簡単 /tweetを入力するとボタンみたいなのが出てくるので、その下に投稿したいことをばーっと書きだして、最後にボタンを押す。
投稿に成功すると、ツイートへのリンクやツイートした日付なども記録として残るので、何を投稿して、何が投稿されていないかは一目瞭然。
投稿された図がこちら。
僕の運用としては、考えた事を「思考のタイムライン」って形で書き連ねていって、公開したいモノだけ/tweetコマンドで送り込むという形。僕の思考の内、公序良俗が守られているモノだけが世に出されるわけである。
また、直接Twitterで呟いた内容を取り込むことも出来る。しかも、スレッドで。
スレッドの先頭ツイートのURLをコピーして /Embed tweet/threadコマンド投入後にURLを貼り付けてやると・・・
なんと言うことでしょう、完璧にスレッドが取り込まれているではありませんか。
残念ながら、画像付きの投稿はリンクになってしまう。
いや、正確にはOfficialのEmbed Twitter tweetコマンドを使えば
思いっきりEmbedな感じでTweetを貼り付けられるのだけど、Tweetした内容の再利用等を考えると、こっちよりも /Embed tweet/threadの方が良い気がする。
ということで、今後の運用は
- Logseq上で考えをまとめる(思考のタイムライン)
- /TweetでLogseqからTwitterに投稿する
- Twitterに直接投稿した内容は /Embed tweet/threadで取り込む
- 思考のタイムラインを更に発展させてアウトプットネタにする
- ノードとしてブレイクダウン
- 或いはノートとして切り出す
最後に
ということで、今回LogseqをWorkflowyの代わりにDaily Noteにしたのでその決定だとなった3つのプラグインとそれらを用いた運用について述べた。
Workflowy上にある「考えている事」リストや「アウトプットネタ」リストも移行しようかと思っているのだけど、まだ色々試行錯誤中なのでまとまったらまた記事にしたい。
Gitを使った同期とか、会社PCはマーケットプレースからプラグインダウンロードできない問題への対処とか、Obsidianと統合するかどうか問題など課題山積だったのだけど、概ね解消できたのでボチボチ紹介していきたい。(というか、結果的にWorkflowy&Obsidianだったのが、Logseq&Obsidianに変わるだけなんだけど)
多分、しばらくLogseq周りの記事が増えると思うのでお付き合い頂ければ是幸い。
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