敬愛するブックナビゲーター矢島に会いたい一心で「オーディオブックアワード2012」に参加したのが丁度1年前。
febeのオーディオブックアワードに行って憧れのあの人にあってきた | Hacks for Creative Life!
今年もfebeの美人広報中川さんにお呼ばれしたので言ってきました、「オーディオブックアワード2013」。しかも、PRESS扱い。なんか周りみんな一眼とかデジカメなのに、俺だけiPhoneとかですんません(^^;
■気がつけばオーディオブックが身近なものに
さて、気がついたらオーディオブックを130本以上買っているオーディオブックフリークな僕ですが、気がつけばかなりオーディオブックが生活の一部になったなと。
なんでだろうと考えたら、読みたい本、もしくは読んで良かったと思う本がオーディオブック化されて、何度もそれを聞き返しては復習する様になったのが大きいなと。(特に「7つの習慣」はめっちゃ聴きまくった)
正直、初期のfebeって、聞きたいと思うオーディオブックが少なかったんですよね(失礼)でも、最近は凄く良い。聞きたくて積ん聴き本がいっぱいある感じ。
で、その理由が今回のオーディオブックアワードの久保田社長プレゼンでよくわかった。
会員数がいいかんじに増えて、マーケットが広がっていく(つまり、全体のパイも増えるし、ニッチなニーズも生まれる。)ことで、コンテンツを制作する余力が大分生まれたんだとか。
勿論、長く続けることで学習効果を得られて、効率良くコンテンツが生み出せるようになったというのもあるんだろうね。
その結果、書籍でかなり人気を博したものもオーディオブック化できたとのこと。
特に2013年はビジネス書偏重から文芸書へ比重を移していたらしく、「海賊とよばれた男」や、「利休にたずねよ」、「ロスジェネの逆襲」なんかの超ベストセラーもオーディオブック化されていました。
僕の様な弱小ビジネス書著者だと権利関係はまぁ、シンプルなんだけど、映画だドラマだって話になるぐらいの大物は、オーディオブック化の権利も決して安くはないだろうしね。
febeのマーケットがでかくなって、資本を得て、制作能力が向上した。そして、マーケットとしても知名度をあげたことで、今まではオーディオブック化が難しかった本も扱える様になった。結果、もっとオーディオブックが身近になったっていう良いスパイラルが起きてたわけですな。
■オーディオブック並びに音声コンテンツのこれから
んで、度々社長の口から「今まで本を読みたくても読めなかった人に本を読む体験を届けたい」って言葉が聞かれたんだけど、そのエピソードが中々感動的でした。
ニッポン放送とのコラボで「海賊とよばれた男」のダイジェスト版をラジオで流したあと、会社に90歳の老夫婦から電話があったとのこと。うろ覚えだけど、大体次の様なないようだったらしい。
「ラジオニッポンの海賊とよばれた男の放送を聴いて、オーディオブックの存在を知った。本を読むことが好きだったけど、目が悪くなって本が読めなくなり、残念に思っていた。今回オーディオブックと出会えてとてもうれしい」
なるほど、僕からすればオーディオブックは「通勤の満員電車で本が読めないから聴く」ためのものだったけど、それ以外のニーズも(当然)あるんだなと。
バリアフリーというのが良いか分からないけど、こういうコンテンツが増えることで、本を読みたいけど読めない方々にとって、読書体験が増えるというのは素晴らしいことだと思う。
febeもネットだけじゃ無く、ドンドンリアルに打って出てるみたいだから、オーディオブックがあればHappyになれる全ての人にリーチしてくれることを心から祈っている。
ただ、今のネットからダウンロードしてパソコンやスマホで再生する方式、もう少し簡単にしないと、お年寄りにリーチできないんちゃうかなー、とも思う。
マーケティングだけじゃなくて、使い勝手の面でも頑張って改善してほしいところ。発想が貧弱やけど、Kindle Paper whiteみたくfebe専用端末を作るとか、らくらくスマホと提携するとかね。いずれ、購入とデリバリの仕組みはもう少し改善が必要。
■オーディオブックアワード2013受賞作品
とりあえず、今年の受賞作品もさらっとご紹介。リンクはfebeに貼っています。
優秀作品賞
【ベックコメント】書籍も持っているしオーディオブックも持っている。読み物としては面白いけど、ビッグデータをソリューションとして扱う会社としては背中がむずむずと。著者の年が近いので、なんだか頑張らないとなーと奮起させられた。
統計学が最強の学問である
- 西内啓
- 定価:1680円
【ベックコメント】オーディオブックだけ購入。本も買おうかなと悩み中。ドラッカーやポーターだけが経営学者ちゃいまっせと。いや、最先端(ってもこの本になった時点で陳腐化してるけど)の経営学がどうなってるか、アカデミックの潮流はどうなっているのかとか知れてすごくワクワクした。
世界の経営学者はいま何を考え..
- 入山章栄
- 定価:1995円
【ベックコメント】いわずもがな。本は結構苦しみながら読んだけど、オーディオブックならかなりすっと入ってくる。本を読んで体系的に理解し、オーディオブックで何度も聞き返してすり込んでいくというのが最近のマイブーム。
7つの習慣―成功には原則があっ..
- スティーブン・R・..
- 定価:2039円
【ベックコメント】オーディオブックしかないので、オーディオブックのみ所有。これ、がちで泣ける奴。電車で聞くと危険。声優じゃ無くて、劇団員が演じてるからちょっと他のオーディオブックと雰囲気が違う感じだった。阿佐ヶ谷スパイダーズとか久々に見たい(キャラメルちゃうんかい!)
『雨と夢のあとに』オーディオ..
- 定価:2625円
【ベックコメント】優秀作品賞で、これだけ持ってなかった。買います
桐島、部活やめるってよ
- 朝井リョウ
- 定価:1260円
企画賞
【ベックコメント】「文芸あねもねR」は企画なので単品の作品としての受賞では無い。febeの企画と言うよりも、元々はこちらのサイトでの活動らしい。東日本大震災のチャリティーとして新潮文庫から出版されている「文芸あねもね」に賛同した声優の井上喜久子さんと田中敦子さんが立ち上げた朗読作品レーベル。聞くチャリティー、はじめてみませんか?(お二人について詳しくは後述)
水流と砂金
- 宮木あや子
- 定価:525円
ビジネス書部門賞
【ベックコメント】オーディオブックしか聴いてないけど、この本はめっちゃいい。意思力の科学について「まじか!!」と驚かされること多数。一片のチョコレートが人生を変える!!
スタンフォードの自分を変える..
- ケリー・マクゴニガ..
- 定価:1680円
文芸書部門賞
【ベックコメント】ご存知半沢直樹の原作。ロスジェネは半沢が東京セントラル証券に飛ばされた後のお話です。当然「倍返しだ!」は健在。
ロスジェネの逆襲
- 池井戸潤
- 定価:1575円
オーディオブックオブザイヤー
【ベックコメント】ごめんなさい、本もオーディオブックもあるのに、まだ読んでも聞いてもいません。奥さんも面白いと大絶賛していたので、ちゃんと聞いて読みたいと思います。
海賊とよばれた男 上
- 百田尚樹
- 定価:1680円
■今年のオーディオブックアワードめっちゃ楽しかった!
今年のオーディオブックアワードはなんだか楽しかった。去年よりもだいぶとエンターテイメント性を高めてきたなと言う感じ。
企画賞を取った「文芸あねもねR」の紹介時には生オーディオドラマが実演されたり、オーディオブック版半沢直樹の生オーディオドラマが聞けたり等々。
あ、これぱっと見て「うおおおお」とか興奮した人、かなりツウですよ。
1962年11月14日生まれ。群馬県出身。 愛称は「少佐」(草薙素子の階級より)、または「あっちゃん」。 主に吹き替えで活躍し、知的な女性やクールビューティー、姉御キャラや大人の女性役を得意とする。代表作は攻殻機動隊シリーズの草薙素子。
えぇ・・・少佐ですよ、少佐。
ちなみに、井上喜久子さんはご存知『らんま1/2』の天道かすみ役で有名。
1989年放送開始の『らんま1/2』の天道かすみ役でブレイク。デビューしてから数年は『ああっ女神さまっ』のベルダンディーなど、母性的で優しい女性役を担当する事が多かったが、1990年代後半頃からは活発な女性役・強気な女性役・悪女役も多く担当するようになった。
–井上喜久子 – Wikipediaより引用
90年代に少年時代を過ごした僕としては、お二方の生オーディオドラマが聞けたのは無茶苦茶感動しました。(ちなみに、OneCamで音消して撮影してます。音出すとジャマになるから。)
そんなわけで、このお二方が発起人になったチャリティ企画「文芸あねもねR」、私個人的に推していきたいと思います。
その他、「スタンフォードの自分を変える教室」では、ケリー・マクゴニガル先生からのビデオメッセージ。アカデミックでの成果をアカデミック以外の世界に広めたいって、めっちゃかっこいいですやん。
「海賊とよばれた男」では主演の中村雅俊さんからメッセージが届いたり。
百田先生の第一声が時事ネタ過ぎてここには書けません・・が、さすが探偵ナイトスクープの構成作家やってただけあって、しゃべりが軽快すぎ、かつちょっと暴言混じりで聞いている分には楽しかったです。(周りがヒヤヒヤしてそうw)
■おまけ:ベック賞
最後におまけだけど、ベックが良かったと思うオーディオブックも紹介しておきます。題して「ベック賞」。
MAKERS―21世紀の産業革命が始..
- クリス・アンダーソ..
- 定価:1995円
MARKERSはまじでワクワクが止まらなくなる2013年最高の一冊。オープンイノベーションの世界がはじまったことを告げる福音の書、モノヅクリを志す者のバイブルと言っても過言ではない。未来を創造する仕事がしたい人は、絶対に読んで(聴いて)損なし!!
夢をかなえるゾウ2 ガネーシ..
- 水野敬也
- 定価:1575円
べたやけど、やっぱり小説形式はオーディオブックと相性が良いなと。貧乏神の幸子さんが良い味出してるというか、主人公は全部美味しいところを持って行かれてる感じがする。そして、釈迦が・・釈迦ががががが・・・(水野さんが仏敵にされないか心配。。)
君と会えたから・・・
- 喜多川泰
- 定価:956円
この本は2012年の本だけど、なんといいますか、僕の中で最高の一冊なのであげさせてもらいました。人生について色々思い悩んでる時にこれを聴いて、凄く救われた気がします。こちらの記事も併せてどうぞ。
【書感】今を精一杯生きたいと願うあなたへ『君と会えたから・・・』 | Hacks for Creative Life!
それでは、よいオーディオブックライフを!
参考リンク
本を読んで、オーディオブックで復習・・・もしくは、オーディオブックで全体を聞き流してから本を読むと定着率がめちゃくちゃ上がりますよ!