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【書感】@rashita2 著「クラウド時代のハイブリッド手帳術」でまねぶクラシタ流セルフマネジメント術

タイトルなしタイトルなし / anaulin

今まで書評の意味を良く考えずに書評というタグをつけていたけど、どう考えても僕の主観に満ちた記事は書評ではないので「読書をして感じたこと」略して「書感」に改めたいと思います。そもそも僕は書籍を客観的に評価・評論したいわけではなく、あくまでその本について僕の視点からどう感じ、何を学んだかを書きたいのだと気づかせてくれた@kazumotoさんの以下の記事に感謝!

書籍紹介のスタンスについて:提灯記事ではなくて応援記事。 | Find the meaning of my life.

さて・・そんな【書感】第一号はあの倉下さん(@rashita2)の4冊目の書籍「クラウド時代のハイブリッド手帳術」です。

 

 

倉下さんとはシゴタノ!執筆陣として共に活動していたり、「ほぼ日手帳HACKS!」という電子書籍を一緒に書いた位ですので、まぁ所謂身内の様なモノですが・・そういうのを抜きにしても、倉下さんのBLOG「R-Style」の昔からの一読者としてクラシタ流手帳術やノート術をウォッチしてきた僕としてはドストライクな一冊でしたので、鼻息荒めに書感を述べたいと思います。

■クラシタ流セルフマネジメント本

本書は書名に「手帳術」と入っていますが、”手帳の使い方”といった狭い話ではなく”セルフマネジメント”に寄った内容となっています。それもとびっきりのクラシタ流。例えば、本書に登場する「Dailyタスクリスト」はR-Styleやシゴタノ!の連載を読んだことが有る人なら”お馴染み”なのではないでしょうか。

今までの手帳本というのは、手帳を広く浅く紹介しているか、特定の手帳の取扱説明書的なモノが多かったわけですが・・この本は完全に特定のメーカに寄らず、リフィルのバリエーションなども一切触れず、倉下さんが使っているGoogleカレンダーのマンスリーほぼ日カズンのウィークリーEvernoteなマスタータスクリストリーガルパッドなDailyタスクリストインプットメモにRHODIAアウトプットメモにRe-Collection・・・と、完全にクラシタ流を貫き通しています。

僕も手帳とクラウド・スマホを組み合わせたセルフマネジメントの仕組み、即ち「ハイブリッド手帳」システムを構築しているのですが、倉下さんの「ハイブリッド手帳」システムとはかなりツールも運用法も異なっていました。そういった差分を楽しみつつ、「これは!!」と思ったところは積極的に自分のシステムに取り込んでいく・・個人的にはとても楽しい読書時間でした。

■全てのビジネスパーソンは「Weeklyプランナー」を実践すべし

倉下さんが言うところの「Weeklyプランナー」は僕がこのBLOGやほぼ日手帳HACKS!で書いていた「週間計画」や「行動計画」に相当します。これ自体は予定を管理するためではなく、自分の使える時間を可視化するモノですが、予定とタスクを俯瞰しながら自分の時間の使い方を可視化し組み立てられるようになることは、ビジネスの世界では非常に重要なスキルだと私は確信しています。本書ではWeeklyプランニングを行う目的を次の様に述べています。

この作業の目的は3つあります。1つは「1週間を俯瞰すること」2つ目が「現実的な計画を立てること」、最後の1つが「計画を残しておくこと」です。(p56)

この中でも特に2つめの目的が特に重要です。

職種にもよると思いますが、私の従事するシステム開発の世界では複数の案件に携わり、いくつもの締切に追われることは珍しくありません。その上にいくつもの社内会議に客先打ち合わせ、更には研修まで・・様々な予定とタスクが複雑に入り組むことになります。更に言えば、タスク一つ一つがプロジェクトの全体進捗に関わりますので、自分の遅れによってプロジェクトメンバーに大変な迷惑を掛けてしまう恐れもあるのです。

はっきり言えることは頭の中だけでこの組み立てを行う事は不可能ということです。

付け加えれば、マネジメント層は自分だけでなく他人の時間の組み立ても行える必要があります。例えば、あなたのチームに自分の時間を組み立てられないメンバーが居れば、フォロー・教育しつつ、プロジェクトが破綻しないように導くという難題に取り組む必要があるのです。

もしもあなたがビジネスの現場での活躍を願い、将来的にマネジメントの道へ進み、自分が携わったプロジェクトの成功を願うのであれば「Weeklyプランニング」は必須スキルですので、今のうちから本書で言うところ「Weeklyプランナー」を実践しスキルを磨くことをオススメします。

■メモの実例がすごく参考になる

本書ではメモの種類を次の4つに分類しています

  • インプットメモ・・・情報の記録
  • アクションメモ・・・スケジュール/タスク
  • ライフログメモ・・・日々の出来事/その時の感情
  • アウトプットメモ・・着想/思考

他人から何かを依頼されたときなどに残すアクションメモというのは、情報の緊急性からも多くの人が日常的に使っていると思います。しかしそれ以外のインプットメモ、ライフログメモ、アウトプットメモはその重要性を理解していながらもどう取れば良い物かをお悩みの方も決して少なくはないのではと思います。・・というよりも、僕自身色々試行錯誤を重ねながら未だしっくり来るメモスタイルの確立には至れていません。

本書では実例を交えながら、これらのメモをどんな目的でどういう風に記録していくかについて説明されています。他人のメモ・・・特に思考や着想についてのメモを見る機会というのはほとんどありませんので、本書で紹介されているクラシタ流メモの実例は本当に参考になりました。全体的に凄く参考になるのですが、個人的にはこのCHAPTER-4の為だけでも本書は買いだと思っています。

■最後に

倉下本の大きな特徴は読みやすく読み手の思考を妨げない流れる様な文体と、行間からしみ出てくる「クラシタ節」。
純粋に読み物として面白く、得るものも多かった素晴らしい一冊でした。

ご自身の手帳術やセルフマネジメント術をバージョンアップさせたい方は是非本書を手にとって頂ければと思います。

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