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ビル・ゲイツ「世間は、君の自尊心を気にかけてはくれない。世間は、君が自尊心を満たす前に、君が何かを成し遂げることを期待している。」-月曜の名言

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By Joi Ito from Inbamura, Japan (Steve Jobs and Bill Gates on Flickr) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

 週のはじめに元気がチャージできる名言を紹介するコーナー「月曜の名言」(日付の上では火曜日になってしまいましたが・・)。今日紹介するのはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の名言です。

世間は、君の自尊心を気にかけてはくれない。世間は、君が自尊心を満たす前に、君が何かを成し遂げることを期待している。

The world won’t care about your self-esteem. The world will expect you to accomplish something BEFORE you feel good about yourself.

- Bill Gates (ビル・ゲイツ)

シアトルの私立レイクサイド中学に入学したゲイツは、学校が生徒に貸していたDEC社のPDP-10ではじめてコンピュータにふれ、のめり込みます。高校時代にMSのもう一人の創業者ポール・アレンと共に会社を立ち上げ、高校生ながら様々なシステム開発を行います。

1973年、ゲイツはハーバード大学に入学。法学を学びますがこちらはイマイチ身が入っていなかった様です。

転機が訪れたのが1975年、アルテア8800向けのBASICインタプリタ開発をキッカケにマイクロソフト社を設立します。ちなみに、この時にまだ影も形もなかったBASICを「既に移植に成功した」とカマを掛けたというのは有名な逸話です。

1980年、IBM PC向けにOS「PS-DOS」を納入(後に他社向けに展開されたMS-DOSの方がが有名ですが)し、マイクロソフト社の礎が築かれます。

ちなみにこの時マイクロソフトはOS開発をしていなかったので、Seattle Computer Products社から86-DOSを$56,000という破格の金額で買い取り、IBM PC用に改良しています。(秘密保持契約の元、IBM PC向けという話は伏せていたとか・・)

その後、Windows&Officeでデファクトスタンダード戦略を採り世界を席巻。かのスティーブ・ジョブズに

デスクトップ・コンピューターの業界は死んだ。イノベーションなど存在しないも同然だ。技術革新とほぼ無縁のマイクロソフト社が支配している。もう終わった。アップル社は敗者だ。デスクトップ市場は暗黒時代に突入しており、あと10年はこの時代が続くだろう。少なくとも、1990年代の終わりまで続くのは確かだ

と言わしめています。散々な言われようですが、WindowsとOfficeが、オフィスワークのIT化に貢献したことは確かで、瞬く間に世界はマイクロソフト一色に埋め尽くされてしまいました。

ビル・ゲイツの凄みは、時には手段を選ばずえげつないこともやる点にあります。アルテア8800は可愛い方で、Seattle Computer Products社に対してはほぼ騙し討ちです。独禁法に引っかかる程あからさまなバンドル攻勢でデファクトスタンダードを築いたあたりから、マイクロソフトが悪の帝国になぞらえられる事が多くなりました。

大変な倹約家で、スタッフが飛行機のファーストクラスを手配した際には「何で同じ時間で目的地に着くのに何倍も高い金を払うんだ」と叱責する程。時には非情とも映る戦略からも分かるとおり、超合理主義者なんですね。

今回紹介した言葉は、ドライな見方をすれば「世間からしてみれば、君の気持ちなんてどうでもいいし、何を成し遂げたかってことだけに興味がある」ってことだし、「つべこべ言ってないで結果を出せ!」ということなんだと思います。

しかし、ビル・ゲイツの半生を通して見れば、他人から何を言われようと、どう思われようと自分が最も合理的と判断した手段を用いて、結果を出しつづけてきた男の生き様を感じることができます

彼ほど強くあるのは難しいかも知れませんが、生きていく中で時に自尊心の事など顧みずに、自らのやるべき事にのみフォーカスをする勇気が必要になることもあるのだろうと思います。

おまけ:CES2008で流された「Bill Gates’ Last Day at Microsoft」みたいなお茶目な一面もビル・ゲイツの魅力の一つかなと思います。

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