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情報収集ツールとして見た場合の「Twitter」

TwitterはiPhoneを購入してから本格的に使い始めたので、約4ヶ月が経過したところ。4ヶ月使ってみて思ったことは「Twitterは非常に有用な情報収集ツール」だということ。そこで、今回はTwitterのどういうところが情報収集ツールとして優れているかについて書いてみたいと思う。(勿論他にも、コミュニケーション・アイデア発想、ライフログなどの有用な使い方はあるのだけど、今回は情報収集のみにフォーカス)
Twitterが情報収集ツールとして優れている理由を挙げるとすると以下の5点になるかなと
1.Twitterは興味関心が近い人が集まりやすい仕組み
2.ちょっとした想いつきや記事にする程のことでもないことがつぶやかれる
3.様々な情報がTwitter上でアグリゲートされ、フィルターされる
4.緩やかなコミュニケーションが新しい価値を産む

5.興味関心が合致すれば情報は向こうから飛んでくる!
なんやあたりまえのこと・・・と言われそうやけど
1.Twitterは興味関心が近い人が集まりやすい仕組み
■興味関心が近い人が集まる仕組み
これはあくまで結構アクティブに他ユーザをフォローし、フォローされた場合もフォロー返しを基本的に行い、且つ皆が皆自分に興味関心ある発言を行っているという結構ハードルの高い前提の元であるが・・・
・自分が興味ある発言を行うユーザをフォローする
・自分の発言に興味あるユーザにフォローされる
 →自分の発言に興味あるユーザをフォローしかえす

という単純な作業を繰り返していくことで、自分のTLに興味関心が近い人が集まる。
フォローする/されるきっかけはざっと思いつく限りで
①興味あるキーワードで検索をかけて、面白そうなつぶやきをしている人をフォローする
②各種メディア(Blog含む)で活動している人に興味を持ってフォローする
③他のユーザのRTなどで自分のTLに流れてきた人に興味をもってフォローする
④フォローされたのでフォロー返しをする(但しスパムは無視する)

などで、基本的に”フォローする”という能動的な行動を取る背景には、そのユーザに対する”興味”が必ずあるはずなのだ。逆にフォローされる場合も同様に、フォローしてきたユーザーは何かしら自分と興味関心で通ずる部分があるからフォローしてきたわけで、フォロー返しをすることは興味関心が近い人をフォローことと等しくなるといえる。これらを図に表すと以下の通り
slide1.JPG
緩やかに興味関心が重なるところがTL
しかしながら、他人と自分の興味関心が全く一致するということはそうそうないこともまた事実。見かけたときにはすごく興味あるつぶやきをしていたとしても、そんなつぶやきは全体の1/100の割合でしか含まれない可能性もあるのだ。そういう関心のないつぶやきを”ノイズ”と表現する向きもあるが、それを”多様性”と捉え、価値観の相違から生まれる新たな発見に耳を澄ますのも悪くはないのではないかと考えている。
多様性と交わることで以下の様な可能性があると考えられる
・新たなアイデアが生み出される可能性がある
・新たな出会いが生み出される可能性がある
・自分自身の興味関心が広がる可能性がある

slide2.JPG
2.ちょっとした想いつきや記事にする程のことでもないことがつぶやかれる
これは読んで字のごとし。Twitterはつぶやきに対する心理的コストが低い為、Blogなどの手段では発信されないようなちょっとした情報が発信されることが多い。例えば以下の様な情報だ
・ふと思いついた事、疑問に思ったこと
・最近考えているんだけど、記事にするまでに至っていないようなこと
・Blog記事にするほどでも無いんだけど、ちょっといい情報(プチlifehackみたいな)
・プライベートなこと(結婚しました、子供産まれました・・・等)
・リアルタイムに今話題になっていること、それに対する考え
僕の場合は、Blogを書くのに偉く時間がかかるので、本当に自分が「コレは記事にせねば!」と思わない限りBLOG記事にしない。書こうかどうか迷っても、結局Twitterの上で呟いて満足してしまうことも良くあるのだ。(僕のちょとした情報発信なんて誰も欲しいとは思わないんだろうけど ^^;)
自分が普段良く読むBLOGの中の人をフォローしたりすると、そういった方々がどんなことに興味があって、どういう風に物事を考えているかとか、プライベートな一面が垣間見えてなかなかに楽しい。BLOGに書かれる内容が思考のアウトプットだとすると、Twitterはそのプロセスを垣間見させてくれるツールであり、Twitterによってアウトプットの理解や解釈はより深いモノとなる(こともある・・・人によるので ^^;)。
また、実際にTwitterを眺めていると、良いことを言うユーザーはは知名度が高いユーザーだけじゃないこともまた真実。そういった方々との出会いはTwitterならではなのだとも思うし、そもそもBlogなんかを書いていないユーザが発信する情報をキャッチする手段がTwitterしかないというのもよくある話。
そういうちょっとした”ちょっといいつぶやき”との出会いもTwitterの良いところなのだけど、自分のTLだけでなく、以下のツールを使えば”ちょっといいつぶやき”、もしくはそれを発信する人と出会うことができる。ここで気になる発言をされている方を見つけたら、迷わずフォローすべし!
・多くの人にFavoriteられている”ちょっといいつぶやき”を教えてくれるFavotter
・今Twitter上で話題になっているキーワードと、それを含むつぶやきを教えてくれるBuzzter
・ユーザ毎にその人のつぶやきがどれぐらいRTされているかわかるRetwitter


3.様々な情報がTwitter上でアグリゲートされ、フィルターされる

■優れたコンテンツアグリゲータとしてのTwitter
これは賛否両論かも知れないが、Twitterにはてなブックマークの追加情報Googleリーダの共有アイテム情報、そしてBLOGの更新情報を流している方も多いのではないかと思う。例えば僕は1度FriendFeedに全てのアウトプットを集約してTwitterに流しているんだけど、ぱっと思い出せる限りで以下のアウトプットを集約している。
・2つのBLOGの更新情報
・はてなブックマーク
・Delicious
・Googleリーダ
・BrightKight
・Tumblr
・LastFM
・MediaMarker
・Flickr
・Picasa
これらは普段の生活の記録、学習、情報収集、BLOGのネタ、WEBサービスの仕込などなど・・・様々な目的で使用している。元々FriendFeedでこれらの情報を集約しだしたのは、FeedBurnerを経由してEvernoteに全自動で上記のアウトプットとTwitterのつぶやきを記録することが目的だったのだが、併せてTwitterに情報を流してみたところ、結構フォロワーさんの役にたつこともあるようなので、そのままにしている。
また、FriendFeedの他にもRSSが利用できるサービス(はてブもGoogleリーダもOK!)なら「twitterfeed」あたりを使えばTwitterに更新情報をPOSTすることが可能。
■興味関心フィルター装置としての”ツイッター”
気づきましたか?Twitterじゃなくて、”ツイッター”。よく分からないんだけど、Twitterをやっている人をツイッターって言うらしい・・・完全に余談やけど・・・で、怒られることを承知で書くと、フォローしている人を自分の興味関心フィルター装置として利用することで、効率よく自分が興味関心を持つ情報を集めようって話。
どういう事かというと・・・

と、過去の僕がのたまっております(^^;
余り手抜きせずにちゃんと説明すると

  • 確率論的に言ってTLには自分と興味関心が近しい方々が集まっているわけで、そういった方が流してくる情報というのは無鉄砲にWebサーフィンをするよりもHITする確率が高い。Amazonのリコメンド機能を緩やかにした感じ。
  • 自分が注目する人が選別して「是非皆で共有すべし」と考えて流した情報はそれだけで一読の価値有り。最終的に価値があるかどうかは実際読んで見ないとわからないんだから、その最初の読むか読まないかを悩む必要がなくなる(もしくは、読んでハズレを引く確率が低くなる)ことによるメリットは大きい。
  • 逆に言うと、自分をフォローしている人達も自分と興味が似通っているので、”自分のアウトプット情報をFriendFeed経由で流す”or”他の方のアウトプットをコメント付きでRT”すると、結構な頻度で誰かが反応する。そこから議論が始まったり、関連する情報を貰えたりも。

現に、やはり自分のTL上で流れるはてブの情報なんかは1日数個は「おっ」と思うようなものに出会えるし、はてブのRTなんかになってくるとイチローの打率並み。
しばらくはTLをただ無造作に追いかけるだけでもいいんだけど、その中で「この人はいい情報流すなー」と思ったら、Twitter純正のリストを使うなり、クライアントソフトのグループ機能を使うなりしてウォッチする。もしくURL情報を効率よく追いかけたければ「ReadTwit」などのツールを使うのも良いだろう。

4.緩やかなコミュニケーションが産む新しい価値

これらの説明には下手な例を挙げるよりも実例をお出しする方がよいと思うので、ある晩ふと「そういえば、なんでTwitter本はあるのに、Evernote本はないんだろう?」と呟いたところからなんだか一気に広がった話題を例に使いたいと思う。(shigotanoさんのまとめを拝借 ^^;)

半分おもしろがって・・・というのもあるんだけど、緩く繋がった人達がわらわらーっと一つの話題に集まって、盛り上がって、勢い余ってビジネス書の著者さん方に「是非書いてくれ」と直談判するあたり、なかなかこれまではアリエナイ光景だったと思う。何よりも、この出来事が瞬間的(1時間そこいら)な出来事だったことも興味深く、熱が上がって冷める前に話がついちゃうこの感じがきっとTwitterならではなのだと思う
これで本当にEvernote本が出版されたらビックリですが・・・地味に期待してます♪
(TO:@shigotanoさん、@nokibaさん、@mehoriさん)
5.興味関心が合致すれば情報は向こうから飛んでくる!
ある程度フォロワー数が増えてくるとTLを四六時中追いかけるというわけには行かなくなる。(100人ぐらいまではちゃんと全部読んでたんだけど。。)だけど、興味関心が合致すれば、基本的に情報は向こうからやってきてくれる。例えばどんな感じかと言えば・・・・

まずはペプシあずきの話題から入ったにも関わらず・・・そこに書かれていた「カズン今年デビュー」に他のフォロワーさんが反応。そこから連鎖的にわーっと広がっていき、カズンユーザ(及びその予備軍)が出そろったところで、今度は「ようこそカズン同好会へ(笑」というジョークで更に話が発展。続々と入会希望者が!?

同好会 みんなが いいねと いったから 今日が カズンの 発足記念日#cousinlover

akokinoko

某俵さんの”サラダ記念日”にインスパイアされた感じのテーマポエムも決まり・・・オリジナルの方々ともほぼ日同盟を結成して、最後はカバートークでそのまま収束した感じ。
注目して頂きたいのは、別段「これってどうなんだろう?」みたいな問いかけをして返答が帰ってきたわけではないという点。みんながみんなではないにせよ、興味あるつぶやきがあれば積極的に「@付き」で絡んできてくれる場合もあるというのは、なかなか興味深い体験だった。(但し、これも事前に自分と興味関心が近い人をフォローしていたからだけど)
 
■最後に
念のため書いておくと、この記事では「Twitterはこう使うべき!」といったことを言いたいわけではない点ご留意頂ければと思う。これまた個人的な考え方だけど、Twitterはプラットフォームであり、その上にどう「システム」を構築するかは各ユーザの裁量に任せられている。つまり、ユーザ一人一人によって捉え方も使い方も違って然るべきなのだ。
(僕自身、コミュニケーションやライフログ、考え事のまとめなんかにTwitterを使っており、情報収集ツール以外にも有用な使い方がたくさんあることは認識している。)
最後に情報収集ツールとしてのTwitterの効果を高めるために大切だと思うことを3点挙げておきたい
1.興味関心が近い人を積極的にフォローすること
2.自分に興味がある発言を発見したら積極的に絡んでみること
3.自分自身が有用な情報を発信しようと心がけること

総じて言えることは、良いTLを作り上げるためには自分から積極的に動いたほうがよいということだ。
1を行うことで自分のTLをより自分の興味関心に近づけることができると考えられる。2は自分が議論の中に入ることでより自分が望む情報を引き出すことができ、また、他者とのコミュニケーションの中から新たな価値の創造がなされることが期待される。3はよく言われるGIVE&GIVEの考え方にも通じるところで、自分が有用な情報を発信をし続けることで、注目されたり、RTされ、最終的には自分にとって有用な情報が集まりやすい形になるのではないかと考えられる。

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