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吉田松陰「悔いるよりも、今日直ちに決意して、仕事を始め技術をためすべきである。何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない」ー月曜の名言

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Yoshida Shoin2” by 不明 – 山口県文書館. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

週のはじめに元気が湧いてくる名言を紹介するコーナー「月曜の名言」。今回紹介するのは幕末の長州藩士に多大な影響を与えた指導者、吉田松陰の名言です。

悔いるよりも、今日直ちに決意して、仕事を始め技術をためすべきである。何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない

ー吉田松陰『講孟箚記』より

最近NHKの大河ドラマで話題になっている吉田松陰(大河の主人公は妹の文ですが)。松下村塾の名を耳にしたことがある方も多いと思いますが、松下村塾を最初に開いたのは叔父の玉木文之進で、松陰はその名を引き継いで開塾します。

松下村塾を開く前には、江戸で佐久間象山に学んだり、脱藩して全国を旅したり、日米和親条約を結びにきたペリーの艦隊に乗り込んでアメリカに密航しようとしたり、密航未遂を自首して死罪になりかけて獄につながれたり等々・・実に波瀾万丈な人生を歩みます。

松陰が開いた松下村塾は、久坂玄瑞、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文、山縣有朋といった明治維新の立役者や明治の元帥を輩出しており、彼らの思想形成に大きな影響を与えたと言われています。

安政の大獄に連座して斬首刑に処され、29歳という若さで世を去りますが、松陰の施した教育、思想、国家戦略は様々な形でその後の歴史に影響を与えることになりました。

激動の時代を光のように駆け抜けた松陰ですが、今回紹介した名言は、平和と安定(悪く言えば停滞)の時代である現代に於いても真理です。

巡り合わせは如何ともしがたく、過ぎた過去は取り戻せません。遅すぎたと悔やんでいる暇があるなら、今すぐに自らのやるべき事に着手し、技術を習得すべく努力と研鑽を重ねるべきなのです。

幼少期は畑仕事をしながら学問を修め、長じてからは清がアヘン戦争でイギリスに敗れたことで家業であった山鹿流兵学が時代遅れとなったと痛感して西洋兵学を学び、投獄生活の中では思想を著し、幽閉の身の上でなお教育に尽力した松陰の生き様が、この言葉により一層の重みを持たせている要に感じます。

一切の後悔を捨て去ることは難しいかも知れません。色々と思うところも愚痴の一つもあるでしょう。そんな時にこそこの言葉を思いだし、今一歩前に進むことに意識を振り向けたいものです。

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