いやー、以前から一度使ってみたかったんですよね、金ニブの万年筆。
色々調べて見た結果、和製万年筆メーカー御三家(プラチナ、パイロット、セイラー)各社が程よい価格帯でエントリーモデルを用意していて、中でもプラチナ万年筆の「#3776 CENTURY」がよさげだったのでこちらを購入しました。
本当は、shio先生がオススメされていた「パイロット カスタム823 フォルカン(FA)」が欲しかったのですが、お値段的にも太さ的にもBECKの要件からは外れていたのでしばし見送り。(何かの祝い事での自分へのプレゼントといおうことで)
■金ニブ万年筆のエントリーモデル調査結果
色々調べ回ったんですが、和製万年筆メーカー御三家(プラチナ、パイロット、セイラー)のものが良さそうだという所までは、だいたいすぐに当たりがつきました。
プラチナ万年筆「#3776 CENTURY」
パイロット「カスタム74」
セイラ−万年筆「プロムナード」
値段はお店によりますが、どの万年筆も7000円〜9000円ぐらい。BECKは色々探し回って5690円で購入できました。
インクはどうしても顔料インク、特にセイラーの「極黒」と「青墨」を使ってみたかったので、最初は「じゃぁ、セイラーの万年筆のプロムナードでいいかなー」と思ったのですが、
#3776シリーズの開発コンセプトにヤラれました。
プラチナ #3776シリーズとは
名称は、日本最高峰の品質を目指し、富士山の標高を表わす数字にちなんでつけられました。 ベースになった万年筆は、昭和53年、作家で万年筆コレクターの、故梅田晴夫氏が中心とする研究グループとともに「理想の万年筆」を目 指して開発したプラチナ#3776。梅田氏は30年間、月平均180 枚の原稿を万年筆で筆記し、1,000 本にも及ぶ万年筆コレクションの中から導き出した条件を実現させた万年筆です。
–プラチナ万年筆/Centuryより引用
やっぱりストーリーって大事やなぁって。
しかも、今回は「顔料インクを使う」ことが前提であったので,#3776の特徴である「スリップシール機構」が凄く要件にピッタリハマるわけです。
◆CENTURYの特長
1.「スリップシール機構」(特許取得済 登録番号 第5637515号)により、万年筆では当たり前とされてきた、しばらく使用しないと、インクが乾いて書けなくなるという問題を解決。
2.「スリップシール機構」により、耐水性、耐光性が高いが固まりやすい顔料インクも安心して使える。–プラチナ万年筆/Centuryより引用
もう、これを読んだ時点で「キミに決めた!」 って感じでしたね。
¥セイラーの顔料インク使った時点で保証対象外になっちゃうんですが、ネット調べた限りだとこの組み合わせは実績もちらほら見受けられたので、そこんところは自己責任と腹を括った次第。
■プラチナ万年筆 #3776 CENTURYに極黒を入れてみる
ということで、早速#3776 CENTURYをセットアップします。
金ニブ万年筆のエントリーモデルとは言え、箱はなかなかの高級感。
ペン先が14金で、ボディはプラスチック、金色のパーツ類が黄道やらベリリウム銅のゴールドフィニッシュ。見た目はなかなか高級感ありです。
全長139.5mm、太さ最大15.4mm、重量20.5g。重心が安定していて握りやすく、見た目よりは軽い印象。
モデルとしては「ブラックインブラック」の「極細」をチョイス。漆黒に金の装飾が映えますな。
純正のインクもついてきますが、今回はボトルインクの「極黒」を使うためにコンバーターを別途購入しました。
このキャップの先っちょに仕掛けがあって、回転ネジ式キャップタイプながら、完全気密を実現しインクの感想を防いでくれます。
長らくLAMY ALSTERを使ってきた身としては、この菱形っぽい形の金ニブにめちゃくちゃ高級感を感じます。これぞ万年筆って感じですね。
ボトルからインクを吸引して使う形を採りたい場合、別途コンバーターの購入が必要です。
装着してみたの図。コンバーターまで金色。
極黒のボトルに首までつけて、コンバーターの上部のつまみをくるくる回すとインクが吸い上げられます。なかなか楽しい作業ではありますが、慣れない僕は手が汚れまくりました。
■ということで、早速試し書き。
もう、汚字で本当に心の底から申し訳ない感じすが、普段使いのボールペンJetstreamの0.7とほぼ日手帳で書き比べてみました。
細さで言えば0.5mmなので、Jetstreamの0.7よりも更に細い感じです。ほぼ日のマス目も余裕です。
書き味は引っかかりも無く良好ですが、思ったよりも堅い感じではありました。中字とかなら違ったのかも。インクフローも丁度良く、どばどば出過ぎず、かすれることもなく。金ニブらしく力の入れ方一つで太さが変わる。
極黒のにじまなさ、黒の濃さも凄く良いし、何より乾くのがメチャクチャ速い。
トモエリバーとの相性も良さそうで、特に裏抜けはありませんでした。(ちなみにMOLESKINEも大丈夫でした)
■最後に
金ニブのエントリーモデルとして購入した「プラチナ万年筆 #3776 CENTURY」ですが、顔料インクの「極黒」との組み合わせがかなりいいかんじです。
色の濃さ、細さ、インクフロー、速乾性、耐水性のいずれも申し分なし。油性ボールペンの気軽さで、早速手帳やノートにガシガシ書き込んで使っています。
金ニブの万年筆デビューをお考えの方には文句なしにオススメできる逸品です!
今回紹介したアイテム
Also published on Medium.