【書感】自由とは何か?ー「常識からはみ出す生き方」を読んで生き方について想いを馳せてみた

「常識からはみ出す生き方」という書籍が発売された。
僕自身、この本の発売をとても心待ちにしていた。  

著者はThe Art of Nonconformityのクリス・ギレポー。
もしかすると彼が無料で配布し日本の有志が翻訳した「世界征服のためのやさしい手引き」(原題A BRIEF GUIDE TO WORLD DOMINATION)を目にしたことが有る人も多いのではないかと思う。彼について僕自身も多くを知らないので、Lifehacking.jpの堀さんが記事「生きたい人生を生きよう「常識からはみ出す生き方」の3つの教え 」の中で語っている次の一文を引用したいと思う。

彼が世界中のどこからでもネットと電話さえあれば維持できるビジネスを複数展開するミクロ起業家で、アメリカの著名ブロガーを何人も巻き込んで世界中から1000人もの参加者を集める World Domination Summitを主催するカリスマ的なブロガーだなんて、あまり想像がつきません。

彼を突き動かしている衝動は、「いかにして自分が思い描く人生を生きるか」という問いと、「いかにして世界をよりよい場所にするか」という理想です。「自分を変え、世界を変える」というこの交点を、彼は「世界征服:World Domination」と呼んでいます。

なるほど、世界征服とはその言葉から連想される大胆不敵な意味(もしくはショッカー的何か)ではなく、「自分を変え」「世界を変える」という二つのゴールが達成できる生き方の呼び名であるということがわかる。

自分が思い描いた人生を生きるために、世界中を飛び回り、その状態でも維持できるビジネスモデルを構築しているという意味に於いては所謂「ノマドワーカー」なのだけど、彼自身の生き方・彼が提言する生き方というのは日本で提言されている「ノマドワーカー」のそれとは少し趣が異なる様に感じている。

本書から得た知識、本書を読みながら僕が考えた事を一回のブログ記事で書くの難しいので、これから数回に分けて書き連ねて行きたいと思う。実のところ今も未だ頭の中は整理できずにいるので、まとまりに欠く点はご容赦願いたい。

■会社から飛び出すことが自由ではない

僕がノマドやフリーランス系の生き方を進める本を読んでいて違和感を感じ続けていたこと、それは恐らく体制批判にも似た「会社」に属さないことが自由であるという論調があまりにも多いという点だったのだと思う。

会社組織に属さない生き方は個人レベルでのビジネスモデルの差でしかないし、カフェを転々とするのもワークスタイルの違いでしかない。それ自体が自由であるということではないのだ。フリーランスになるというのは、一つの”職業”としての選択肢なのだ。

社会は、そこに属する人々が様々な役割を担い合うことで成立する。農業や畜産業、水産業などの1次産業がなければ僕らは生きていくことすらできないし、今目の前にある電気製品も工業という2次産業を担う沢山の誰かによって創り出されている。警察がいなければ治安はもっと悪化するだろうし、ゴミの収集を地方自治体に属する公務員もしくはその仕事を受注する企業体及びそこの社員がやらなければ街は衛生を維持することができない。

組織から飛び出ることは勇気がいるし、自分自身の生き方を選択し、責任をもってやっていく覚悟自体はとても素晴らしい。だからといって、その生き方を選ぶ人がエライわけではない。士農工商って時代でもないのだから、職業で人の貴賤を決める価値観なんて前時代的ですらあると思う。

■自由な生き方とは何か?

クリスが本書で述べている「常識からはみ出す」という行為は、自分が望む生き方に対して「どうせ無理だ」と諦めさせてしまうような思い込みや抵抗勢力という足かせを取っ払うものである。彼自身は「会社を辞めれば自由でハッピー」などとは言わないし、逆に「会社で働く人生こそが真っ当で正しい」などとも言わない。

自分がやりたいことをやるために常識、慣習、変化への恐怖心に囚われた自分自身の考え方を変えること、次いで常識、慣習を巧みに(しかも多くの人は無意識の内に)押しつけてくる社会や”門番”へと立ち向かえと彼は説く。

クリスが旅をするのも、ボランティアで長期にわたって海外へ渡っていたのも、その事が自分にとって優先順位が高いからである。その生き方は”自由”に見えるけど、彼がいいたい自由はそんな短絡的な事ではない。その生き方をするのに「どうせ私には無理」だという不安や、「そんなのできっこない」という慣習と常識に立ち向かう(そしくは巧く回避する)ことこそが自由なのである。

例えばAppleでiPhoneの開発に当たっているエンジニアに対して、誰が不自由で常識に囚われている不幸な人だと感じるだろうか?彼・彼女らにとっては、Appleという会社の中で世界を変えるようなプロダクトを創り出すことこそが自由であり、幸せなのかもしれない。(実際どうかは当の本人じゃないと分からないのだけど)

■で、自分がどうかを振り返った

僕自身、あまり自分が不自由な状態にあるとは思っていない。会社員として充実した仕事もできているし(今はちょっと苦境にあるけど、それすら良い経験と割り切れつつある)、プライベートでも楽しい事が沢山ある。

ただ、まだまだやりたいことは沢山ある。憬れの地シリコンバレーに行きたいとか、もっと今の仕事で際だった成果をあげたいとか、昔やっていたもの作りを再開してiPhoneアプリやWebサービスを作りたいとか、痩せたいとか色々○○したいということがらはつきない。本書で言うところの「ライフプランニング」に近いことは既に出来ていたのだと思う。

そして、そのやりたいことを着実に一つずつ実現していくためのセルフマネジメントもそれなりに回っているし、恐らく今後1年ぐらいの間に皆さんにこれまでとは違う新しい”動き”をお見せすることもできそうな目処はつけれたかなと思う。

うむ。会社員でも”自由”な生き方ができるということを証明する生き方も悪くない。 人生には色んなことが起こるから、会社員で居続けるかはわからないけど、その時々最大限”自由”な生き方が貫けるように本書は更に熟読したい。

 

>LINK:講談社BOOK倶楽部:常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」 クリス・ギレボー

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