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【日々考撮:010】いつかやりたいことを、今やると仮定してみる

今はまだ無理だけど「いつかやりたい」と思っていることありませんか?

スキルが足らない、お金が足らない、家族を路頭に迷わせられない、アイデアがブラッシュアップできていない、仲間がいない、準備する時間が無い。

そういう「今はやれない」理由がいっぱい挙がること自体は別にいいと思うし、やりたいことがそれなりにリスキーなら、慎重であること自体は何ら悪いことじゃない。人それぞれ置かれている状況は違うんだから、アプローチの仕方や踏ん切りのポイントだって違って当然。

別に「やりたいこと」があるからって、今すぐ清水の舞台から飛び降りなくってもいい。ただ、一度、飛び降りるシミュレーションはしてみてもいいんじゃないかと思うし、小さな段差から飛んでみるくらいの経験は大いにやる価値があることだとも思う。飛んでみてはじめて見える景色、感じられる痛みは決してバカにできないものだから。

■いつかやりたいことを、今やると仮定すると

僕の場合は、中学生の頃から起業する(会社を作る)ことが夢なんだけど、最近ふと今起業したとすると、どうなるかなーと想像する。

多分、ある程度は物書きとかで食うには食えるけど、かなりカツカツだろうなぁって。しかも、それって元々やりたかったエンドユーザ向けのサービス作って、テクノロジーで世の中をちょっとよくしていく活動とはちょっと違う。そっちで食ってく算段は今の所まったく立たない。

生きていく上で、お金(少なくとも食うモノや着るモノ)は絶対に必要だ自分一人の力で生きていくことを想定すると、会社から得られるお給料で平穏無事に暮らせていることがとても有り難く感じた。更には、随分と会社という仕組みに働く上で助けられていて、何も価値を生み出せなかった自分を育ててくれたことにも感謝した。

想像してみてやっぱり「まだまだ足らんなぁ、自分」と感じるのだけど、一昔前とはちょっと違う。スキルも経験も、生きてくために稼ぐ力も以前より随分と身になってるし、アイデアも未だ色々湧き出て止まらない。モノヅクリの実現力もそこそこ付いたし、一緒に活動してくれる仲間もいる。以前は夢物語だったことが、今は随分クリアーな目標になった。

今の会社でもやってみたいビジネスはあるので、それができるなら・・という想いもあるけど、その想いはなかなか届かない。別に自由な働き方も個人としてのブランドもなくていいし、金持ちになりたいわけでもない。ただ、誇りを持って働きたいし、ワクワクできる仕事をしたい。

いつかやりたいことを、出来る限り具体的に今やると仮定してみると、やっぱり不安も大きいし、自信が持ちきれないことにも気づかされる。「やっぱりあれが足らない、これが足らない。」とはじめる言い訳からは、埋めるべきギャップを知ることができる。洗えるリスク、取り去れるリスクまで残して飛び出すのは、勇気では無くただの無謀だろう。

■やったから見えることがある

ここ数年色々やってきて感じたことは、恋い焦がれるだけじゃ、何も生まれないって事。現状を変えるためには、何か具体的なアクションが必要だし、それを実行する勇気や決意もやっぱり必要だと思う。

いきなり全部はやれないから、今できることを今で切る範囲でやるしかない。例えそれが、1日の内ほんの数十分であったとしても、何もしないことに比べればはるかにましだ。

時には思いの外にコードを書くことに時間が掛かることに落胆するかも知れないし、試しにアイデアを他人に話してみたら全然食いつきが悪くて残念な気持ちになることだってあるかもしれない。だからこそ、対策を検討することができるし、実現のためにどうすれば良いかを考えることができる。やってみないと分からないことは存外多いものだ。

やり続ければ、力もつくし、色んな経験から類推もできるようになる。出来ることが増えれば、やりたいこともどんどん広がるし、やるべき事が明確にもなる。失敗を重ねているなら、重ねた分だけ成功に近づいている。

「いつかはやりたい」と思う事を今いきなり全てやる必要はないけれど、何もやらないとやっぱり何も始まらない。だから、現状を変えたいと思うなら、まったく遠回りでもちっぽけな事でもいいので、何か行動を変えるか、新しくはじめてみよう。

人生はどう転ぶかわからない。もしかしたら思い描いた夢とは全然違う方向に行ってしまうかも知れない。それでも、夢に恋い焦がれるだけで何もしない人生や、現状に不平不満をたれるだけで何も変えようとしない人生よりも、自ら行動を選び取り、変わること変えることに賭ける人生の方が、きっと楽しく、後悔のないものになると信じている。

■横浜百景No.010 元町公園の電話ボックス

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山手の外国人墓地の脇を抜けた先にある、元町公園に佇むレトロな電話ボックスです。ボックスがちょっと変わった形である以外は至って普通の公衆電話。緑の電話機はちょっと懐かしい感じですが。元町公園とはいうものの、場所的には山手に位置するので周辺の景色はどこかハイソな感じです。

日々考撮とは?

日々考撮は、日々の風景と共にその日考えた事を思いついたまま自然体で綴る、プロトタイプ思考のアウトプットです。日々の「プロトタイプ」の地層から新たな着想と発展的アウトプットを生み出すことを目的としています。